スライム
スライムは実体化に失敗した悪魔。
悪魔が本来棲む魔界である「アティルト界」から、人間の住んでいる現実世界「アッシャー界」へ進出できなかった哀れな姿で、本来の持っていた能力を失い、不完全なゲル状の体で活動している。
また、スライムとなった悪魔は二度と元の姿に戻ることはできない。
ちなみに、他の『ファンタジー作品』などにおいては、主にゼリー状・粘液状の怪物のことを指す。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生(1992年)』から登場する古参ザコ悪魔。
能力値は全悪魔中最下位。
スライムの関連動画
©ATLUS ©SEGA All rights reserved.
オールドワン
オールドワンは『クトゥルフ神話』に登場する生物の一種。
宇宙からやってきた「高い知性を持つ生物」であり、「地球」の最初の支配者となった。
名前は作品によって統一されておらず、「古(いにしえ)のもの」とも呼ばれる。
※『クトゥルフ神話』はアメリカの小説家である「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」によって創作された架空の神話。
1928年に怪奇小説として登場し、その内容は”かつて太古の地球を支配していた強大な力を持つ恐るべき異形の者ども(旧支配者)が現代に蘇ること”を共通のテーマとした物語で、ダークファンタジーのような世界観が特徴的。
原作者であるラヴクラフトが設定を作り、それをラヴクラフトの友人である作家達がまとめたり、体系化したりして発表されている。
※「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」はアメリカの小説家。
1890年8月20日誕生~1937年3月15日没
生前は無名だったが、『クトゥルフ神話』によって死後に広く知られるようになった。
その姿は異形な姿をしており、体長が8フィート(約2.4メートル)ほどで、五芒星形の「ヒトデ」のような頭に、「樽(タル)」のような胴体をもつ。
また、胴体の周りにはそれぞれ「膜のある5枚の翼」と「5本の触手」が並んでおり、極めて強靭かつ柔軟な体組織であるという。
さらに水中と陸上どちらでも生存できる「水陸両用の生物」であり、「テレパシー」や「念動力」も扱うことができる。
エネルギーに関しても「植物」のように無機物から養分を摂取することが可能で、食料を必要としない。
しかし「生物」を捕食することを好んだ。
しかも寿命によって死亡するものは稀というほど「長命」。
そのせいで死の危険が小さいことから、めったに繁殖を行わないので個体が少ない。
オールドワンの歴史
地球の支配
オールドワンは太古に「宇宙」から「地球」の”南極”に飛来した。
そして”南極”に到着すると、優れた科学力により「奴隷」あるいは「食糧」として「地球の生命(ショゴス)」を創造し、その「生命(ショゴス)」を使役して海中に「都市」を築いたり、大陸が形成されると陸上にも進出。
最盛期には地球上のいたるところに「都市」を築いて、地球を支配する。
※「ショゴス」は『クトゥルフ神話』に登場する架空の生物。
オールドワン(古(いにしえ)のもの)によって創造された生物で、漆黒のアメーバのような見た目。
大きさはおよそ15フィート(4m強)だが、中には地下鉄の車両ほどに大きなサイズの個体も登場する。
不定形で決まった姿を持たず、必要に応じて自在に形態を変化させたり、さまざまな器官を発生させて水中で活動できる。
さらに比較的知性が高く、戦闘力も高い危険な生物。
従順ではないため、オールドワンたちは「テレパシー」で操って、巨大都市の建設に使役した。
衰退
「地球」を支配したオールドワンだったが、やがて「宇宙」からの新たな種族の到来によって争いが発生。
特にクトゥルーの眷属や、「ミ=ゴ(甲殻類の宇宙人)」と呼ばれる種族とは地上の支配を巡って激しく争うことになる。
やがて様々な争いの中で常に一定以上の勢力を保ち続けたが、長い年月のうちに高度な技術は失われて種として退化。
「ショゴス」による反乱もあって、その個体数は激減した。
現在ではかつての「都市」や「遺跡」で人工的な冬眠をしている生き残りが殆どとされ、活動している個体は少ないという。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生Ⅱ(1994年)』 。
なんだかゾっとするデザインをしており、メガテン界No.1のキモさを誇る。
©ATLUS ©SEGA All rights reserved.
コメント