クロト
クロトは『ギリシア(ギリシャ)神話』に登場する「モイライ」の一柱。
「モイライ」の中では”長女”にあたる女神。
※「モイライ」とは”運命を司る三女神”の総称。
人間の運命を司る役目を主神・ゼウスより任されている女神たちで、ゼウスにより運命を任されてはいるが、彼女らが下した運命はゼウスですら覆すことはできないという。
また、全員が夜の女神・ニュクスの娘たちである。
『ギリシア(ギリシャ)神話』における人間の運命
『ギリシア(ギリシャ)神話』において「人間の運命」は”糸の長さ”や”その姿”で考えられており、彼女らが手にする【運命の糸】に支配されているという。
その中でクロトは【運命の糸】の「紡ぎ手」にあたり、彼女が手にする糸巻き棒から【運命の糸】を引き出して人間の命を紡ぐ役目を持つ。
そのため”生ある者”の「現在」を司る女神とされている。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『偽典・女神転生(1997年)』。
この時は両腕が翼になった灰色がかった女性の姿で、種族も”凶鳥”だった。
『真・女神転生Ⅲ(2003年)』より種族”鬼女”として現在の姿になり、ラケシス・アトロポスと共に「モイライ三姉妹」として主人公・人修羅の前に立ちはだかる。
クロトの関連動画
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ラケシス
ラケシスは『ギリシア(ギリシャ)神話』に登場する「モイライ」の一柱。
「モイライ」の中では”次女”にあたる女神。
※「モイライ」とは”運命を司る三女神”の総称。
人間の運命を司る役目を主神・ゼウスより任されている女神たちで、ゼウスにより運命を任されてはいるが、彼女らが下した運命はゼウスですら覆すことはできないという。
また、全員が夜の女神・ニュクスの娘たちである。
『ギリシア(ギリシャ)神話』における人間の運命
『ギリシア(ギリシャ)神話』において「人間の運命」は”糸の長さ”や”その姿”で考えられており、彼女らが手にする【運命の糸】に支配されているという。
その中でラケシスは【運命の糸】の「長さを測る」役目を担っており、 クロトが紡いだ糸の長さを測り、定めることによって”全ての人間の一定量の寿命を決定する”役目を持つ。
そのためラケシスは”生ある者”の生きてきた「過去」を司る女神とされている。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『偽典・女神転生(1997年)』。
この時は両腕が翼になった青色がかった女性の姿で、種族も”凶鳥”だった。
『真・女神転生Ⅲ(2003年)』より種族”鬼女”として現在の姿になり、 クロト・アトロポスと共に「モイライ三姉妹」として主人公・人修羅の前に立ちはだかる。
ラケシスの関連動画
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アトロポス
アトロポスは『ギリシア(ギリシャ)神話』に登場する「モイライ」の一柱。
「モイライ」の中では”三女”にあたる女神。
※「モイライ」とは”運命を司る三女神”の総称。
人間の運命を司る役目を主神・ゼウスより任されている女神たちで、ゼウスにより運命を任されてはいるが、彼女らが下した運命はゼウスですら覆すことはできないという。
また、全員が夜の女神・ニュクスの娘たちである。
『ギリシア(ギリシャ)神話』における人間の運命
『ギリシア(ギリシャ)神話』において「人間の運命」は”糸の長さ”や”その姿”で考えられており、彼女らが手にする【運命の糸】に支配されているという。
その中でアトロポスは【運命の糸】を「断ち切る」役目を担っており、ラケシスが定めた寿命の長さを”決定する役目”を持つ。
右手にはハサミを握っており、そのハサミで全ての人間の寿命の終わりを決定する。
そのためアトロポスは”生ある者”の「死の未来」を司る。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『偽典・女神転生(1997年)』。
この時は両腕が翼になった青色がかった女性の姿で、種族も”凶鳥”だった。
『真・女神転生Ⅲ(2003年)』より種族”鬼女”として現在の姿になり、 クロト・ラケシスと共に「モイライ三姉妹」として主人公・人修羅の前に立ちはだかる。
アトロポスの関連動画
ランダ
ランダは「インドネシア」や「バリ島」の神話に登場する”魔女”。
※「バリ島」は「インドネシア」にある島のひとつ。
人を恨むなど、正義の道から踏み外れた「女性の魔法使い」がランダになるとされており、黒魔術を用いて「災害」を引き起こしたり、「疫病」を撒き散らしたりする。
また、人々に直接呪いをかけて「悪霊」を遣わすなど、「バリ・ヒンドゥー教」における”悪”の側面を象徴している。
※「バリ・ヒンドゥー教」は、バリ島における「ヒンドゥー教」。
インドネシアの一部である「バリ島」は島民の約9割が「バリ・ヒンドゥー教」を信仰しているが、インドネシア国内でみると90%近くが「イスラム教」であるため、国全体で見ると少数派にあたる。
※「ヒンドゥー教」は「インド」や「ネパール」で多数派を占める世界三大宗教の一つ。
世界で約11億人いるとされ、宗教人口No.3。
※「イスラム教」は、アジアを中心とした世界三大宗教の一つ。
世界で約20億人いるとされ、宗教人口No.2。
善人にとっては恐ろしい殺戮者である「醜い老婆」として見えるが、魔術を志すものにとっては絶大な力と絶世の美を兼ね備えた「妖艶な美少女」に見えるという。
また、同じく「バリ島」に伝わる神獣・バロンと対を為す存在であるとされ、互いに「輪廻転生」を繰り返しながら永遠に”善”と”悪”の戦いを繰り返すとされる。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生Ⅱ(1994年)』。
”鬼女”種族では最高位クラスの悪魔として登場。
(近年ではやや上位ぐらい)
シリーズでは「物理反射」の耐性を持つ悪魔として有名。
また、バロンとランダを合体させると、通常の合体法則を無視してシヴァができるというのはメガテンシリーズのお約束。
ランダの関連動画
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クレオパトラ
クレオパトラは古代エジプトにおける女性のファラオ(王)のことで、1世~7世までいる。
ちなみに「世界三大美人」の一人として認識されているのはクレオパトラ7世(紀元前69年 誕生〜紀元前30年 没)のこと。
※メガテンでもクレオパトラ7世のことを指しているので、ここではクレオパトラ7世のことのみ記述
※「世界三大美人」は
・古代エジプトの女王 「クレオパトラ」
・中国「唐(とう)時代」の皇妃「楊貴妃(ようきひ)」
・百人一首でも知られる平安時代の歌人 「小野小町(おののこまち)」
の三人。
クレオパトラ7世とは
クレオパトラ7世は「プトレマイオス朝」最後の女王。
※「プトレマイオス朝」は、紀元前305年〜紀元前30年まで古代エジプトで存在した王朝。
古代エジプトを270年以上も支配した。
「絶世の美女」というだけでなく、人を惹きつける「魅力的な話術」と、小鳥のような美しい声で数カ国語を話せる「賢い女性」であったと伝えられている。
また、当時では考えられないほど日頃から美容に気をつかっていたといい、数々の「美容伝説」が残されている。
・金の糸を使用し、美しいお肌を保っていた。
・入浴の際には「バラのオイル」・「ヤギのミルク」などを入れていた。
・真珠を粉にしてワインなどに入れて飲んでいた。
・肌や爪に「ハチミツ」・「アロエ」などを塗ったりしていた。
など
生涯
弟と古代エジプトを共同統治していたが、のちに対立。
弟によって排斥(はいせき)されて王位を失う。
追放されたのちにその「美貌」と「知恵」によって古代ローマの「政治家」であり「将軍」でもあるカエサルを魅力で落とし、その力を借りて「弟一派」を殺害。
復位し、「エジプト統一」を果たす。
さらに邪魔になったカエサルをブルトゥス(ブルータス)に暗殺させ、アントニウス(カエサルの元幕僚で後継者)と結婚。
※カエサルが殺される際に放った「ブルトゥス(ブルータス)、お前もか 」というセリフは非常に有名。
ブルトゥス(ブルータス)はローマの政務官で、カエサルの腹心。
信頼していた腹心に裏切られたことから、親しい人に裏切られた際の嘆きを表すことばとして用いられる。
しかし、アントニウスもその後すぐに戦争で敗死。
そのショックから自身を「蛇」に噛ませ自殺したという。
39歳の生涯とされた。
本当の姿は謎。
実は絶世の美女とされるクレオパトラ7世の確かな肖像は夫であったアントニウスが発行したとされている「硬貨」に”横顔が残されているのみ”であり、彼女本人の遺体などは見つかっていない。
※アントニウスはカエサル亡き後の古代ローマの権力者。
クレオパトラ七世の”夫”。
(ただの恋仲だったとも)
紀元前83年1月14日誕生 ~ 紀元前30年8月1日 没
53歳の生涯
また、近年では同時代に描かれたというクレオパトラ7世の肖像画が発見されたのだが、「ギリシア風の巻き毛スタイル」と「エジプト風のオカッパスタイル」の両方が残っていた。
そのため「映画」や「芸術作品」においては肌の色の濃い”オカッパ頭”のエキゾチックエジプト美女といった容姿で描かれることが多いが、「プトレマイオス朝」はギリシア人の家系であったという説もでてきたりと確かなものがなく、「絶世の美人」に関しても後世の作り話だとの説がある。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生ⅣFINAL(2016年)』のDLC(ダウンロードコンテンツ)専用クエスト。
種族は”女神”。
最近の悪魔であり、二代目悪魔絵師こと”土居政之(どい まさゆき)”氏によってデザインされた。
「ギリシア人」の血を引いていたという話に従い、一般的な褐色肌でおかっぱ頭のエキゾチック美女ではなく、ギリシア白人美女のように描かれている。
『真・女神転生Ⅴ(2021年)』では種族”鬼女”に変更され、再度「DLC悪魔(有料悪魔)」として登場。
耐性が優秀なうえに、魅了付与&敵全体の攻撃力と防御力を2段階下げる専用スキル「ファイナルヌード」が強力で、最強悪魔の一角として数えられた。
(さすが有料悪魔である)
クレオパトラの関連動画
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マーメイド
マーメイドは水中に生息すると考えられた伝説の生物である”女性の人魚”のこと。
男性はマーマンと呼ばれる。
水域に棲み、「人」と「魚」の特徴を併せ持つという大まかな共通点はあるが、伝承されてきた土地によりその形状や性質は大きく異なる。
ヨーロッパの人魚は上半身が「人」で下半身が「魚類」のことが多く、上半身は「裸」のことが多い。
そのため服を着ている「人魚」は稀である。
能力と象徴
マーメイドの歌声には聞いた者を魅了する力が備わっているとされ、大航海時代には「その歌により船が難破させられる」と恐れられていた。
そのような伝承などから、海で生計をたてる者にとってマーメイドは「不吉」の象徴とされ、「嵐」や「不漁」の前兆として忌避されることが多い。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生Ⅳ FINAL(2016年)』。
種族は”鬼女”。
最新作『真・女神転生Ⅴ(2021年)』にも登場しており、「嵐からの歌声」という専用スキルを持っていたり、サブクエストにも登場したりと優遇されている。
マーメイドの関連動画
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ヤクシニー
ヤクシニーは、『インド神話』における夜叉(やしゃ)・ヤクシャの女性系。
「仏教」では男女とも「夜叉(やしゃ)」と表記されるが、「薬叉女(やくしゃ)」と言う場合もある。
※夜叉(やしゃ)とは『インド神話』に登場する”鬼神”や”悪鬼”のこと。
残虐かつ暴力的な神であったが、「仏教」に取り入れられると改心し、「仏法」や「仏教徒」を守護するものとなった。
※「仏教(ぶっきょう)」はインド発祥の宗教で、「世界三大宗教」の1つ。
信者数は世界人口の7%である5億2000万人以上と、世界で4番目に大きな宗教。
人口だけでみると「ヒンドゥー教」が世界で3番目に大きい宗教なのだが、「仏教」のほうが歴史が長いので「世界三大宗教」のひとつとなっている。
※「ヒンドゥー教」は、インド発祥の宗教。
信者数は全世界で約11億人以上とされ、人口だけでみれば世界で第3位の宗教。
「バラモン教」を吸収しつつ、紀元前300年頃に成立したといわれている。
元々は「ヒンドゥー教」が存在する以前に信仰された森などに出現する”山”や”樹木の精霊”であり、善人には恩恵を与え、悪人は食い殺すなど荒ぶる側面を持つ存在とされた。
さらに時代が下ると、”豊穣の女神”であったり、大地に隠された宝物(鉱石)を守る”財宝の神”ともされた。
しかし「ヒンドゥー教」の普及に伴い思想的に反する側面があったことから、”鬼神”や”悪鬼”の類である「夜叉」と解釈されるようになったという。
その姿は美しく、豊満な肉体の女性として描かれることが多い。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生(1992年)』。
基本レベルの低い悪魔だが、後のシリーズにも多く登場している。
ヤクシニーの関連動画
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リャナンシー
リャナンシーは「アイルランド」の妖精。
人間の女性に似た姿で現れるとされている。
名前には「妖精の恋人」、「妖精の愛人」という意味があり、愛を求めて人間の男に言い寄り、恋人となった男性の生命を吸い取ることで生きている。
生命を吸い取る対価として男性に「音楽」や「作詩」、「絵画」などのあらゆる「芸術」や「才能」と「霊感」を与えるが、男性の生命を吸い続けるため早死にさせてしまうという魔性の妖精。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生デビルサマナー(1995年)』。
種族は”鬼女”。
魔力が高く、攻撃魔法や回復魔法のスキルを所持しており、シリーズにもよるが主に序盤に活躍してくれる。
リャナンシーの関連動画
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