ケルプ
ケルプは、天使のヒエラルキーにおいて上から2番目の「智天使(ちてんし)」に数えられる上級天使で、天界の記録係。
ヘブライ語で「知識」、「仲裁する者」を意味し、複数形は「ケルビム」と呼ばれる。
主な職務は、神の御座(みざ ※イスのこと)を運んだり、神の戦車(ソロネ)を駆ったりすることで、「キリスト教」以前より伝わる古い歴史のある天使。
『旧約聖書』によれば、「人(ひと)・獅子(しし)・牛(うし)・鷲(わし)の4つの顔」・「広げられた一対と体を覆う一対の4枚の翼」・「四方に向いた4つの車輪」を持ち、その身には「無数の眼」がある姿をしているという。
また『聖書』ではエデンの園の東門を守護する役割と、アダムとイブが命の樹に近づけないように阻止していたという。
ちなみに「智天使」の指揮官は「四つの顔」、「四つの腕」、「四つの翼」を持つ天使・ヨフィエルとされる。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生(1992年)』で初登場。”天使”種族の最上位。
(メガテンでは第一位の熾天使(してんし)や、四大天使は別の種族にされるため)
高いステータスに優秀な耐性があるのだが、作成できる頃にはもっと優秀な悪魔がいる為、あまり使用されないイメージ。
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ソロネ
ソロネは、天使のヒエラルキーにおいて上から3番目の「座天使(ざてんし)」に数えられる上級天使で、物体の体を持つ天使としては最上級にあたる。
名前はギリシャ語で「神の玉座を運び尊厳と正義の天使」、または「意思の支配者」という意味がある。
別名として、オファニムやガルガリンがあり、それらには「車輪」や「多くの瞳を持つ者」の意味がある。
「神の玉座を運ぶ者」とされているが、実際の玉座ではなくケルプに駆られてソロネ自身が戦車のような実践的な役割を担っていたようである。
指揮官は ラファエル 、もしくはザフキエル。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生(1992年)』で初登場。
この頃には、普通の天使のようなイラストで羽があった。
『真・女神転生 デビルサマナー(1995年)』で、現在のメインイラストであるグルグルファイヤーおハゲ様となる。こう見えて実は結構お偉いさんの天使。
仲魔にすると、高い魔力ステータスで中盤から終盤まで活躍してくれる。
ちなみに、別名のオファニム(『真・女神転生Ⅱ(1994年)』で初登場)で登場する際にはソロネよりも高レベルで登場する。
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ドミニオン
ドミニオンは、天使のヒエラルキーにおいて上から4番目の「主天使(しゅてんし)」に数えられる中級天使。
名前には「統治」の意味があり、天界では行政官として、天使たちの働きを統制する役割を担っているとされる。
神の意志の実現のために、何をすべきなのかを決定する天使でもあり、彼らの行動は神の意思を表しており、その意思と統治が世界の隅々にまで行き渡ることを願っている。
また、神羅万象に関する命令を司る天使であるとされている。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生Ⅱ(1994年)』で初登場。
メガテンにおける天使の”中間管理職”。
よくザコ天使を引き連れてやってくるが返り討ちにあう天使。
中間管理職はツライよ・・・。
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ヴァーチャー
ヴァーチャーは、天使のヒエラルキーにおいて上から5番目の「力天使(りきてんし)」に数えられる中級天使。
名前には「高潔」の意味があり、「光り輝くもの」「輝かしいもの」として知られている。
神の恩恵を人間に授けることを司っており、それによって善なる者を鼓舞し励まし勇気を授けた。
アダムとイブの息子であるカインが誕生する際には、助産婦の役目を果たし、キリストが天に召される際に付き添ったのも「力天使」たちであるというサポート役の天使。
「力天使」達の指揮官は、大天使であるミカエルやラファエルが兼任しているとされる。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生Ⅱ(1994年)』で初登場。
メガテンでは魔法スキルをよく使う。
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パワー
パワーは、天使のヒエラルキーにおいて上から6番目の「能天使(のうてんし)」に数えられる中級天使。
神が最初に創った天使だとされ、ギリシャ語では「エクシア」と呼ばれており、その意味は「天使であって天使でないもの」。
パワーたちは、最前線で悪魔と戦うのが主な任務であり、天の回廊を見回り、天界への悪魔の侵入を防いでいる。
また、名前の意味が表すように、この天使は善でもあり、悪でもあるとされ、パワーから堕天使になった者も多いと言われている。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生Ⅱ(1994年)』で初登場。
メガテンシリーズでは名前の通り、物理系のスキルで攻めてくる現場第一主義の天使。
「戦いは会議室で起きてるんじゃない…!」
「現場で起きてるんだ!」
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プリンシパリティ
プリンシパリティは、天使のヒエラルキーにおいて上から7番目の「権天使(けんてんし(「ごんてんし」とも))」に数えられる下級天使。
地上において、国や都市を守護し人間の指導者を監視することで、信仰の擁護者としての勤めを果たす。
同時に「善なる霊」を「悪しき霊」から守護するために戦うとされている。
また、プリンシパリティは人々の意志を正統的な「善悪説」に基づいた正義へと導くと言われており、その役割から「国家や文明の盛衰」を司る天使。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生Ⅱ(1994年)』で初登場。
メガテンでは序盤から中盤にかけてのザコ天使。
異常系のスキルを使う。
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アークエンジェル
アークエンジェルは、天使のヒエラルキーにおいて上から8番目の「大天使(だいてんし)」に数えられる天使。
神の意志を人間に伝えたり、神に関する思想を監督する役目を担っている天使。また、天界の戦士でもあるため、他の天使を率いて「闇の軍勢」と戦うこともある。
ちなみに旧来の階級分類では”大天使”の名の示す通り、権力・能力ともに最高クラスの”天使”という位置づけだったが、徐々に位階を下げ、現在の階級になってしまった。
なぜ階級が下げられてしまったのか、正確な理由は不明だが、神よりも天使のほうが信仰された時期があり、その信仰を防ぐために一番信仰されていた”大天使”の階級を落としたと言われている。
ちなみに「四大天使」であるミカエル・ガブリエル・ラファエル・ウリエルは、記載されている書物によっては”大天使”の階級にあたる。
しかし彼らは単なる”大天使”には納まらない特権階級ともいえる存在であり、その権限は熾天使( 天使のヒエラルキーにおいて上から1番目で最上位 )と同等もしくはそれ以上であり、”天使”たちの中でも最高位に位置される。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生Ⅱ(1994年)』で初登場。
メガテンシリーズでは 序盤 のザコ天使ではあるが、書物によっては階級的に「四大天使」達と一緒という天使。
でもザコです…。
アークエンジェルの関連動画
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エンジェル
エンジェルは、天使のヒエラルキーにおいて上から9番目であり、最下の「天使(てんし)」に数えられる天使。
一般的に”天使”とはこのエンジェルのことを指しており、最も人間の近くにいる存在。
ヘブライ語で「使者」を意味し、その数は人間の倍もいると言われている。
神の御使いであるエンジェルは、神の地上における活動を神に代わって遂行する役割を持つ。
その活動は、他の”天使”と違って”人間”個人を守護し、その人間が正義の道から足を踏み外さないように監視し、悪に向かおうとする心があれば戒めるとされる。
また、”天使”は神の意志と純粋な正義によって行動しているため、人間にとって必ずしも味方という存在ではない。
時には、人間にとって「悪魔」よりも恐ろしい存在になることもある…。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生(1992年)』で初登場して以来、おそらくすべてのシリーズ作品に登場している「ザ・天使」。
毎回デザインこそ変われど、序盤では基本的に見かけるザコ天使として主人公たちの経験値となっている。
エンジェルの関連動画
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