じゃあくフロスト

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ヘカトンケイル

ヘカトンケイルは、『ギリシア(ギリシャ)神話』に登場する3人の巨人の総称。
・コットス
・ブリアレオース
・ギューゲース
の三兄弟のことを指し、その名には「100の手を持つもの」という意味を持つ。
神々の祖である大地母神・ガイアと、その息子であり、同時に夫でもある”ティターン神族”の王・ウラノスとの間に生まれた。
しかし、ヘカトンケイル達はそれぞれ”50の頭”と”100の腕”を持った醜い容姿をしていたため、父・ウラノスによって「タルタロス(冥界のさらに下にある奈落)」に長らく幽閉される。
やがて、ウラノスの息子であるクロノス率いる”ティターン神族”と、ゼウス率いる”オリュンポスの神々”による戦争「ティタノマキア」が勃発すると、ゼウスに連れだされることに。
そして、膠着(こうちゃく)状態に陥っていた戦況をその「怪力」で変え、ゼウス側が勝利する一因となる程に貢献した。
しかし、勝利した後は「タルタロス」に幽閉された”ティターン神族”の監視をゼウスに命令され、「大戦の功労者」にも関わらず再度地上から姿を消すこととなる。
女神転生シリーズにおいて
メガテンでは三体が合体した姿をしており、「力」と「体」ステータスの高いタンク要員として活躍する。
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ラクシャーサ
正式名称はラークシャサ。
『インド・ヒンドゥー神話』に伝わる”邪鬼(じゃき)”の一族で、神々と人間に敵対している。
“悪の力の象徴”である彼らは「火のように光る鋭い眼」や「異常に長い尾」・「長大な腕」・「動物の顔」などの恐ろしい異形の姿をしているが、実際にはその姿は変幻自在であり、人間にも動物にも変化することが可能である。
また、空中を行くなどの超能力を持ち、同じく『インド・ヒンドゥー神話』に登場するアスラと同じ能力を持つという。
さらに月のない夜に出没しては、その能力を使って人間を害して惑わせたり、人肉を食ったりするという。
ちなみに「仏教」に取り入れられた際には、「仏法(仏教における法律)」を守護する「神護法善神(ごほうぜんじん)」として西南を守護する”鬼神”「羅刹天(らせつてん)」とされた。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『デジタル・デビル物語 女神転生II(1990年)』。当初は「羅刹天(らせつてん)」に準じ、種族は”鬼神”。
その後のシリーズでは一貫して”邪鬼”種族の中堅悪魔として登場し、なかなか活躍してくれるイメージ。
また『インド・ヒンドゥー神話』の”悪の力の象徴”のため、作中では敵側の悪魔としてよく登場し、「敵対者」としてのイメージが強い。
ラクシャーサの関連動画
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クドラク
クドラクは「スラヴ人」の間に伝えられる”悪”と”闇”の象徴である”吸血鬼”。
「スラヴ人」は、6世紀以降から「ロシア」・「東ヨーロッパ」・「バルカン半島」に広がった民族のこと。
現在は、中欧・東欧に居住し、インド・ヨーロッパ語族スラヴ語派に属する言語を話す。
また、「西スラヴ」・「南スラヴ」・「東スラヴ」と大きく3種類に分類され、それぞれ宗教も異なる。
真の正体は、「悪の魔術師」や「巫術師(ふじゅつし ※シャーマンのこと)」とされ、常に無実の者や無防備の者を襲うとされている。
”善の象徴”である光の加護を受けた「吸血鬼の始末人」・クルースニクと激しく対立しており、「悪疫」・「不運」・「凶作」など人間に起こる悪い事の全てはクドラクによる元凶だと考えられていた。
基本は黒い狼の姿をしているが、戦うときには様々な動物に化けることができる。
しかし、どんな動物になったとしても身体は闇を象徴する黒色になるとされ見分けがつきやすかったという。
また確実に絶命させるためには、セイヨウサンザシ(バラ科の植物)で作った杭によって串刺しにするか、膝下(ひざした)の腱(けん)を切断した後に埋葬する必要があり、この処置を怠ると、さらに強力な恐ろしい怪物となって蘇る。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生デビルサマナー(1995年)』種族は”幽鬼”。
シリーズによって口調がぶれることが多く、カタコトだったり、飄々としていたり、普通だったりする。
また作品によっては伝説にならって、クルースニクと対立するイベントが用意されていることがある。
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ガシャドクロ
餓者髑髏(ガシャドクロ)
巨大な骸骨の姿をした「日本」の”妖怪”。
「戦死者」や「野垂れ死にした者」など、供養(くよう)や埋葬(まいそう)がされなかった死者達の骸骨(がいこつ)や怨念(おんねん)が集まって生まれるとされる。
夜になると「ガシャガシャ・・・」と音をさせながら彷徨い歩いては、生きている人を見つけて襲いかかる。そして、その人を握り潰したり、食い殺すなどと言われている。
もともとは浮世絵師(うきよえし)・「歌川国芳(うたがわ くによし)」の『相馬の古内裏(そうま の ふるだいり)』の一場面をモデルに創作されたものとされ、1970年前後に刊行された通俗的な妖怪事典・資料が初出と見られている。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生デビルサマナー(1995年)』。
中堅レベルの種族”邪鬼”として登場する。
その後は、主にデビルサマナーシリーズに登場し、敵にすると結構強かったりする。
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グレムリン
グレムリンはイギリスに伝わる妖精の一種。
悪戯(いたずら)好きな妖精とされ、機械や道具に取り憑いて調子を狂わせるとされる。ノームやゴブリンの遠い親戚にあたる。
名前の由来は精密機械やコンピュータが原因不明の異常な誤作動をする事を指す「グレムリン効果」から。
姿は頭部に角が生えた背の高さ6インチ(15cmほど)の小人で、黒い皮の長靴を履いているとされている。
グレムリンが最初の話題に上ったのは第二次世界大戦中のイギリスで、飛行機の原因不明のトラブルを調査したところ、その中にグレムリンが発見されたことで噂が広まった。
噂によれば、
・「計器に指を突っ込んで指示を狂わせる」
・「ガソリンを勝手に飲んでしまう」
・「機体に穴を開ける」
・「ケーブルをかじる」
といった悪戯を行うらしく、飛行機を墜落させると自身も死んでしまうので、可愛い悪戯をするぐらいで大した事故を起こさないそう。
迷惑をかけることの多いグレムリンだが、人の役に立つこともするようで、アメリカの政治家で物理学者でもあったベンジャミン・フランクリン (1706年1月17日- 1790年4月17日)が凧(たこ)を用いた実験で、雷が電気であることを明らかにした際にはグレムリンが手伝っていたのではないかとも言われている。
また薬缶(やっかん)の蓋を蒸気で動かすことによって「蒸気機関」を発想させるなど人間に発明の手がかりを与えたり、職人達の道具に取り憑いて素早く動かせるよう手引きをしたりしていたとも。
元々は善良な妖精であったそうだが、人間が彼らに敬意や感謝をせずにないがしろにしたため、次第に人間を嫌って悪さをするようになったそう。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生(1992年)』。
蝙蝠の翼を生やした赤い小悪魔といった姿で登場。種族「邪鬼」の中では最下位であるLV.5。以降のシリーズでも低レベルで登場する。
『デビルサマナー ソウルハッカーズ(1995年)』からスパナを持って飛び回るエネルギーのような今のデザインに変更されて、以降は定着。
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