大天使

目次

メタトロン

メタトロン

メタトロンは「ユダヤ教」に登場する最も偉大な天使。

「ユダヤ教」はイスラエルを中心として信仰される宗教。信者数は 1450万人~1740万人ほどいるとされる。

天使の”最上位”、または”神”そのものとも言われており、

・「神の顔」
・「契約の天使」
・「天の書記」
・「神の代理人」
・「小YHWH(ヤハウェ)」(YHWH(ヤハウェ)はヘブライ語で神を表す)

など「72もの異名」を持つ謎多き存在。

主な職務は「世界の維持」や「万人(全ての人間)の監視者」を務めているとされるが、その姿は文献によってバラバラ。

・「太陽よりも華やかで美しい火柱」
・「神の所に頭が届く世界の高さに匹敵する背丈」
・「72枚または36枚の翼」
・「36万5千の目」
・「四十九の宝石がはめこまれた王冠」と「天上の光が埋め込まれたマント」を身に着けている。

などと、様々な説があって正確な姿は不明。

一説では、最初の人間・「アダム」から六代後の子孫に当たる「エノク」という人間が”天使”になった姿だともされる。

実力はミカエルガブリエルを凌ぐ力を持つとされ、二人が天から追いだせなかった「魔術師」をメタトロンが代わりに追放したり、メタトロンが両天使の「上司」に任命される逸話があるため、「ユダヤ教」の天使の中では最上位の実力とされた。

その他にも、モーセが「エジプト軍」に追われて脱出する際に、海を割って導いたのがメタトロンだとされたりと、「ユダヤ教」においてもっとも重要な天使と位置づけられている。

「モーセ」は、古代イスラエルの民族指導者であり、「ユダヤ教」・「キリスト教」・「イスラム教」などで最重要な預言者の一人。杖を持った魔術師でもあるすごい人。

ちなみに、「天国の歌」を司るサンダルフォンとは双子で、メタトロンが”兄”にあたる。

女神転生シリーズにおいて

初登場は『真・女神転生Ⅱ(1994年)』

メガテンシリーズでは主に「LAW勢力」の大ボスとして君臨し、デザインも初登場から変わっていない。

デザインを担当した金子一馬氏によると

「メタトロンは自分の意思で現在の姿になったのではなく、神の命令を忠実に実行するために機械的に作り出された存在をイメージした」

とのこと。

そのため作中では「機械仕掛けの天使」として”目からビーム”を出したり、”大量生産”されたりと「ロボット」扱いされることが多い。

メタトロンの関連動画

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ミカエル

ミカエル
ミカエル 旧Ver
ミカエル 『真・女神転生Ⅳ』
ミカエル
ミカエル 旧Ver
ミカエル 『真・女神転生Ⅳ』
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ミカエルは「キリスト教」・「ユダヤ教」・「イスラム教」において、最も偉大な天使とされる”大天使”。

「キリスト教」は、イエス・キリストを「救い主」と信じる「世界三大宗教」の一つ。

信者は世界中でおよそ23億8200万人(世界人口で占める比率は約31%)いるとされ、全ての宗教の中で最も多い。

「ユダヤ教」はイスラエルを中心として信仰される宗教。信者数は 1450万人~1740万人ほどいるとされる。

「イスラム教」は、「ユダヤ教」・「キリスト教」と同じルーツをもつ「世界三大宗教」の1 つ。信者は全世界で16〜19億人いるとされ、全ての宗教の中でNo.2。

名前には「神の如き者」という意味があり、

・「神の御前のプリンス」
・「慈悲の天使」
・「正義の天使」
・「聖別の天使」

など、様々な「称号」を持ち、歴史上においても最も有名な”天使”。

文献によっては微妙に異なるが、主に”天使”の頂点に立つ「四大天使」の長とされ、「天使軍団」を率いる最高指揮官とされた。

その姿は「甲冑(かっちゅう)」を纏い、右手には「剣」、左手には魂の公正さを測る「秤(はかり)」を持った「男性の天使」の姿で描かれることが多い。

また、天使の中でも特に「知略」と「武勇」に優れ、「正義」・「勇気」・「忠誠心」の象徴とされる。

実力と役目

ミカエルは絶え間ない「悪魔」たちとの戦いでは常に最前列で「天使」の指揮を執って戦うとされ、その「実力」は神に反逆を企てた悪魔王・ルシファーを倒して地底に閉じ込めるなど、数多くの”天使”の中でも頂点に位置する。

 一説では、ミカエルとルシファーは元々「双子」であったそうで、ミカエルは弟になるという。)

また、神の命令を忠実に果たすことや、「死者を冥界」に導く役割があり、死者が「天国に行けるか」、「地獄に落ちるか」の判決を下したりするのはミカエルだとされる。

その他にも、ジャンヌ・ダルクに「祖国を救うよう」神の啓示を与えたのはミカエルとされたり、信者には多くの災いから守ってくれるとされ、「兵士」、「警官」、「消防隊員」、「救急隊員」の守護天使として扱われている。

その結果、現在もヨーロッパを中心にミカエルを信奉する「聖堂」や「教会」が残っており、天使の中で最も信仰されている。

女神転生シリーズにおいて

初登場は『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ(1990年)』。

メガテンシリーズではLAW勢力の親玉として登場し、カオスルートの「ラスボス」を主に務める。

しかし『真・女神転生Ⅱ(1994年)』では暴走して唯一神YHVHに見放されたり、『真・女神転生Ⅳ(2013年)』では幽閉されていたりと、四大天使の長なのに無様な場面が多い。

さらに終盤にしか仲魔にできないのだが、ぱっとしないステータスであまり使用されないなど不遇の扱いを受けている。

ただし『真・女神転生Ⅳ(2013年)』では有料DLCでしか手に入らない上、「天使長の号令」という希少なスキルを持つ有能天使となっている。

ミカエルの関連動画

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ガブリエル

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ガブリエル 『真・女神転生Ⅳ』
ガブリエル
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ガブリエル 『真・女神転生Ⅳ』
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ガブリエルは「神のことばを伝える天使」という役割を持つ「四大天使」の一人。

名前にはヘブライ語で「神の人」という意味をもち、別名「神の左に座す者」。

柔和に描かれることが多いガブリエルだが、「勇敢さ」と「武力」はミカエルに次ぐとされ、実質的に天使のNo.2という位置にいる。

「キリスト教」においては、聖母・マリアイエス・キリストを身ごもったことを知らせたり(受胎告知)、「最後の審判」のときにはラッパを鳴らし、死者を甦らせる重要な役目を持つ天使。

「最後の審判」とは、世界の終焉後に過去を含めたすべての人間を地上に復活させ、生前の行いを審判して「天国」か「地獄行き」かを決めるというもの。

また、聖母・マリアに「受胎告知(じゅたいこくち)」をしたというその役割から女性的に描かれることが多い。

(場合によっては完全に天女のような扱いを受ける場合も多い。)

女神転生シリーズにおいて

初登場は『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ(1990年)』。

メガテンシリーズではおなじみの四大天使で、「LAW勢力」の幹部として登場。

真・女神転生(1992年)では他の四大天使とともにカテドラルに出現。カオスルートではボスとして戦闘になり、ロウルートでは仲魔になる。

真・女神転生Ⅱ(1994年)』では他の四大天使とともに元老院としてTOKYOミレニアムを支配しているが, ミカエルら他の三者の行動に疑問を抱き、別行動をとっており四大天使の中で唯一生き残る。

また『真・女神転生Ⅳ(2013年)』では他の四大天使が幽閉される中、一人だけ逃れていたりと特別扱いされることが多い。

ガブリエルの関連動画

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ラファエル

ラファエル
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ラファエル 『真・女神転生Ⅳ』
ラファエル
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ラファエル 『真・女神転生Ⅳ』
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ラファエルは「ユダヤ教」に由来し、「キリスト教」へと引き継がれた天使で、「四大天使」の一人。

「ユダヤ教」はイスラエルを中心として信仰される宗教で、信者数は 1450万人~1740万人ほどいるとされる。

「キリスト教」は、イエス・キリストを「救い主」と信じる「世界三大宗教」の一つ。

信者は世界中でおよそ23億8200万人(世界人口で占める比率は約31%)いるとされ、全ての宗教の中で最も多い。

ラファエルという名前はヘブライ語で「神は癒される」という意味であり、「ユダヤ教」では”癒し”を司る天使。

「キリスト教」では「守護天使」を監督する天使とされ、「イスラム教」ではイスラフィール(「イスラム教」の四大天使)という天使がラファエルに対応する。

「イスラム教」は、「ユダヤ教」・「キリスト教」と同じルーツをもつ「世界三大宗教」の1つ。

信者は全世界で16〜19億人いるとされ、全ての宗教の中でNo.2。

ラファエルは、偽典・【トビト書】にその名前が出ており、旅人の象徴である「杖」や「水筒」を持った人間の姿で現れたという。

【トビト書】は、当初「ユダヤ教徒」の正典である『旧約聖書(きゅうやくせいしょ)』に載っていたが、のちにはずされて「偽典」となった書物。

「偽典」とは一部の宗派で認められている書物だが、正式な書物ではないもの。

「ユダヤ教」では「偽典」として扱い、「キリスト教」の宗派である「カトリック教会」と「正教会」では『旧約聖書』の続編として加えている。

トビトの息子・「トビアス」の旅に同伴し、失明したトビトの眼を癒したり、トビトの義理の娘サラを大悪魔・アスモデウスから祓う話が 「トビト書」では 語られている。

また、別の偽典である「エノク書」では、堕天したアザゼルを荒野の穴に閉じ込めておくよう神に命じられている。

女神転生シリーズにおいて

初登場は『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ(1990年)』。

おなじみの四大天使で、「LAW勢力」の幹部として登場。四大天使のその他。

パッとしないほうで、ミカエルガブリエルと比べるとラファエルにささげられた教会や修道院ははるかに少ない。

管理人ですら、ツーブロック天使の画像をみても名前がででこないことがある。

ちなみに「ユーチューバー」ではない。

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ウリエル

ウリエル
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ウリエル 『真・女神転生Ⅳ』
ウリエル
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ウリエル 『真・女神転生Ⅳ』
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ミカエルガブリエルラファエルと共に神の御前に立つ「四大天使」の一人。

名前には、「神の光」「神の炎」を意味し、別名:”懺悔(ざんげ)”の天使。

神を冒瀆(ぼうとく)する者を「永久の業火」で焼いたり、「不敬者(ふけいもの ※神を信じないもの)」を舌で吊り上げて火であぶったりと、「地獄の罪人」たちを散々苦しめるという。

また、「キリスト教」における「最後の審判」の時には「地獄の門」の”かんぬき”を折って門を解放し、すべての魂を「審判の席」に座らせる役割を担う。

「最後の審判」とは、世界の終焉後に過去を含めたすべての人間を地上に復活させ、生前の行いを審判して「天国」か「地獄行き」かを決めるというもの。

女神転生シリーズにおいて

初登場は『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ(1990年)』。

メガテンシリーズでは、おなじみの四大天使の一人。「LAW勢力」の幹部として登場する。

火炎系のスキルを覚える「四大天使」のその他 2。

ラファエルとよくつるむ。

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ハニエル

ハニエルの画像
ハニエル 旧Verの画像
ハニエル
ハニエル旧
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ハニエルは、『旧約聖書』にかつて載っていた偽典・【エノク書】などで語られる「七大天使」の一人。

『旧約聖書』は「ユダヤ教」および「キリスト教」の正典(ある「宗教」において公式に信者が従うべき基準として確立されている文書のこと)。

「ユダヤ教」ではこれが唯一の『聖書』。

『旧約聖書』という呼び名は「キリスト教」目線の呼び方。

(「ユダヤ教」からすると、「キリスト教」の『聖書』は『新約聖書』と呼ばれる。)

「ユダヤ教」は「イスラエル」を中心として信仰される宗教。信者数は 1450万人~1740万人ほどいるとされる。

「キリスト教」は、イエス・キリストを「救い主」と信じる「世界三大宗教」の一つ。

信者は世界中でおよそ23億8200万人(世界人口で占める比率は約31%)いるとされ、全ての宗教の中で最も多い。

【エノク書】は、「天界」や「地獄」、「最後の審判」、「ノアの大洪水」についての予言などが語られている「ユダヤ教」・「キリスト教」の書。

初期の「ユダヤ教」や、「キリスト教」の一宗派である「エチオピア正教」では聖書として扱われていた。

ただし、著者や内容が不確かなものとされ、偽典(ぎてん 異端の書物で、正式なものではない)扱いとなり、現在では「エチオピア正教」のみで認められている。

その名は「神の栄光」「神を見る者」を意味し、天使の中でも数多くの別名がある。

ちなみに「七大天使」とは「ユダヤ教」および「キリスト教」で認められている、最も有力な七体の大天使のこと。

「七大天使」の構成は

ミカエル
ガブリエル
ラファエル
ウリエルウリエルについては異動もある)

の「四大天使」に三体の天使を加えたものが基本で、残りの三天使は「教派」や「聖典」ごとに異なる。

ハニエル権天使力天使の序列を支配する天使として扱われる。

女神転生シリーズにおいて

初登場は『真・女神転生(1992年)』。

ロウルートを選ばないと出現し、戦闘になる。
以降のシリーズでもLAW勢力のボスとして登場する。

なんだかオカマっぽい・・・。

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カマエル

カマエルは「ユダヤ教」・「キリスト教」の天使の一人で、「七大天使」に数えられることもある大天使。

「ユダヤ教」は「イスラエル」を中心として信仰される宗教。信者数は 1450万人~1740万人ほどいるとされる

「キリスト教」は、イエス・キリストを「救い主」と信じる「世界三大宗教」の一つ。

信者は世界中でおよそ23億8200万人(世界人口で占める比率は約31%)いるとされ、全ての宗教の中で最も多い。

「七大天使」とは「ユダヤ教」および「キリスト教」で認められている、最も有力な七体の大天使のこと。

「七大天使」の構成は

ミカエル
ガブリエル
ラファエル
ウリエルウリエルについては異動もある)

の「四大天使」に三体の天使を加えたものが基本で、残りの三天使は「教派」や「聖典」ごとに異なる。

名前には”神を見る者”という意味の名をもち、「破壊の天使」・「懲罰の天使」・「死の天使」達である能天使(天使の階級で第6位の天使達の総称)を率いる指揮官。

その性質は「神の立てた正義」を前提にして、「神に敵対する者」達を容赦なく攻撃する過激な側面を持つが、その反面に、「恐怖心」や「消極的な精神」から人々を守る役割を担う。

また、傷ついた味方の「治癒」のために「病魔」を切り取ったりすることから”天界の外科医”とも呼ばれる。

その他にも、「火星」の象徴とされ、別名:火曜日の守護天使と呼ばれている。

『旧約聖書』の「出エジプト記」では、「シナイ山」に登った「モーセ」が神から律法(りっぽう 神の定めたルールや命令のこと)を授かるときにカマエルは「天空の門番」をしていた。

モーセに忠告し、行く手を阻んだが、モーセの偉大さを認めて門を開けたといわれる。

「モーセ」は、紀元前13世紀ごろの古代イスラエルの民族指導者であり、「ユダヤ教」・「キリスト教」・「イスラム教」などで最重要な預言者の一人。杖を持った魔術師でもあるすごい人。

女神転生シリーズにおいて

初登場は『真・女神転生Ⅱ(1994年)』種族は”大天使”。

その後はしばらく出番がなく『デビルサマナー 葛葉ライドウ対アバドン王(2008年)』で再び登場。

最新作『真・女神転生Ⅴ(2021年)』でも登場し、”大天使”にしては珍しくデザインは基本的に変わらない。

カマエルの関連動画

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アブディエル

アブディエルは、イングランドの17世紀の詩人・「ジョン・ミルトン」の『失楽園』に登場する天使で、名前には”神の奴隷”という意味を持つ。

『失楽園』とは、『旧約聖書』に記載されている「創世記(そうせいき なんか壮大な話。)」をテーマに、イギリスの詩人・「ジョン・ミルトン」が書いた文章。

『旧約聖書』は「ユダヤ教」および「キリスト教」の正典(ある「宗教」において公式に信者が従うべき基準として確立されている文書のこと)。

「ユダヤ教」ではこれが唯一の「聖書」。

『旧約聖書』という呼び名は「キリスト教」目線の呼び方。

(逆に「ユダヤ教」からすると、「キリスト教」の『聖書』は『新約聖書』と呼ばれる。)

元々はルシファー配下の天使であったが、

「神への忠実な奉仕と忠誠行為は屈辱的である」

と述べ、「天界の三分の一の”天使”」を引き連れて神に「反逆」しようとしたルシファーに対し、「配下天使」の中で唯一「神への反逆」に反対した。

そして、「必ず神に敗北する」とルシファーに宣言してから堂々とその場を立ち去り、神の下へ帰還する。すると、アブディエルはそのことを神から称賛され、ルシファーたちを討伐するよう命じられる。

やがて、天界を二分する大戦争をルシファーが起こした時には、真っ先にルシファーを攻撃し、後退させた上に膝をつかせた。

そして、その活躍に士気を上げた「天使軍」は「反逆軍」へと総攻撃を開始し、開戦の火蓋を切らせたという。

しかも、「反逆の天使」のなかでも特に強大なアリエルアリオクラミエルたちを圧倒し、勝利に大いに貢献した。

女神転生シリーズにおいて

偽典・女神転生(1997年)』で、アブドゥエル名義で初登場。

真・女神転生Ⅴ(2021年)』で現在のデザインとなり、メインストーリーに絡む重要な天使として登場。

常に厳格で自他に厳しく、秩序を乱すものは実力で排除し、神の決めた秩序の厳守を第一としている。

アブディエルの関連動画

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サンダルフォン

サンダルフォンは、「天国の歌」を司ったり、「全世界の島」を監督する立場にあるともされている「ユダヤ教」の大天使の一人。

「ユダヤ教」は「イスラエル」を中心として信仰される宗教。信者数は 1450万人~1740万人ほどいるとされる

名前は「兄弟」を意味し、メタトロンとは双子の兄弟。(弟にあたる。)

しかし、胎児の性別を決める役目も担っているとされ、女性説も存在している。

また、「カバラ主義」においては「暗い天使」とも呼ばれており、罪を犯した天使たちを永遠に閉じ込めておく幽閉所の支配者でもあるという。

そのため、「明るい天使」と呼ばれるメタトロンとは、対を為した存在とされる。

「カバラ主義」は12~13世紀頃に形成された「ユダヤ教」における「神秘主義思想(しんぴしゅぎしそう)」のことで、神の真意を探ろうとする思想のこと。(神様はなに考えとんねん集団。「ユダヤ教」における一宗派。)

その他にも、人々の祈りを受け取って王冠として形作って神に渡す存在とされたり、まれにメタトロンに代わって「七大天使」の一人として数えられる事もある。

その姿は「巨大」で、サンダルフォンの体は天に到達するほど人間がそのつま先から頭まで上るためには、500年はかかるほどの大きさと言われている。

女神転生シリーズにおいて

初登場は『真・女神転生デビルサマナー(1995年)』

その後は、デビルサマナーシリーズやペルソナシリーズを中心に登場。

メガテンにおいては中級上位~高位悪魔といった扱いで、 メタトロンの双子の弟にしてはお粗末な感じ。

サンダルフォンの関連動画

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マンセマット

マンセマット

マンセマットは「ヘブライ伝承」の天使で、『旧約偽典(きゅうやくぎてん)』・【ヨベル書】に登場する天使。

『旧約偽典(きゅうやくぎてん)』は、かつて『旧約聖書』に記載されていたが、著者が不明などの理由でのちに『旧約聖書』から外された書物。

公式には認められていないが、「宗教」によっては認められている有名な書物。

【ヨベル書】はその書物のひとつ。「エチオピア・ユダヤ教」のみ正式な聖書として扱っている。


正式名称はマスティマ

悪を告発する「刑罰(けいばつ)の執行者(しっこうしゃ)」として神のために働き、人間を害したり、誘惑して「信仰心」と「善性」を試すことを神から許可されており、悪魔をも配下として従える”必要悪”の異色の天使。

しかし、悪魔を駆使して人間を「堕落」させ滅ぼしたり、カラスなどを用いて不作をもたらすなど、マンセマットは「信仰を試す」というより人間を苦しめることが多く「災いの天使」とされた。

他にもすべての”悪の父”であり、”神にへつらう者”だという記述があり、「敵意の天使」として扱われていることが多い。

女神転生シリーズにおいて

真・女神転生 STRANGE JOURNEY(2009年)』 にて、主要キャラとして活躍。

最初は天使らしく物腰柔らかな対応だが、本性は人間を「操られるしかない泥人形」としか思っておらず、自らの利益の為に捨て駒として利用しようとする腹黒野郎の「ぺ天使」である。

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メルカバ―

メルカバ―の画像
メルカバー 第二形態の画像
メルカバ―
メルカバー 第二形態
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メルカバーは「神の戦車」、「天の車」、あるいは「聖なる神の玉座」ともいわれる存在。

【エゼキエル書】には、メルカバ―の「容姿」や「挙動」についてこう記載されている。

【エゼキエル書】は『旧約聖書(「ユダヤ教」および「キリスト教」の正典)』の書物の一つで、予言書。

それぞれ四つの顔を持ち、
一つは人間の顔、
一つは獅子の顔(右側)、
一つは牛の顔(左側)、
一つは鷲の顔があり、
それぞれ四つの翼を持ち、
翼の下に人間の手が生え、
四つの生き物の翼は互いに重なり合い、
進むときは向きを変えず、それぞれまっすぐ進む。

足の裏は子牛のものに似て、
青銅のように光り、
生き物の傍らには車輪があり、
緑柱石(りょくちゅうせき エメラルドやアクアマリンのこと)のようで、
四つとも同じ形で、
車輪の中に車輪があるような外観をしており地に接している。

となんとも形容しがたい姿や動きをしているという。

(とにかく、すごい姿や動きをしてるらしい)

女神転生シリーズにおいて

真・女神転生Ⅳ(2013年)』にて「CHAOS」ルートのラスボスとして初登場。

最高位の”大天使”であり、「神の戦車」と名乗る存在。

悪魔王ルシファーに対抗するため、四大天使であるミカエルガブリエルラファエルウリエルがある人物と合体して誕生した。

“ケガレ”を排斥し、神々が統治する「完全なる秩序の世界」を作るために行動していて、第二形態になるとこいつは本当に”天使”なのか?

と疑問すら覚える「異形の姿」になる。

文献も少なく、「天使」なのか「戦車」なのか謎が多い。というか、意味不明。

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セラフ

セラフ天使のヒエラルキー(9階級)の中で最高位であり、最も神に近いとされる”熾天使(してんし)”。

「愛」と「光」と「火」を司り、その体は神への愛で燃えているとされ、名前には「燃えるもの」という意味を持つ。

そのままのセラフの姿を人間の意識で完治することが難しいため、人間の前に現れるときには「4つの頭」と「6枚の翼」を持った姿に変化するいう。

女神転生シリーズにおいて

真・女神転生 STRANGE JOURNEY(2009年)』で初登場。

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スラオシャ

スラオシャは「ゾロアスター教」において「従順(じゅうじゅん)」と「規律(きりつ)」の化身とされる中級神霊(天使)の一人で、善なる神・アフラ・マズダの”耳”として働く存在。

「ゾロアスター教」は紀元前6〜7世紀に古代ペルシア(現在のイラン北東部)で成立したとされる宗教。信者数は15万人程度とされる。

人間の声を聞いては、これを神アフラ・マズダに伝えており、その名は「耳を傾ける」という意味を持つ。

また「魂の守護者」でもあり、「ゾロアスター教」では死んだ人間の魂は死体の周りを3日間さまようものとされ、悪魔から魂を守護して「魂の裁判」へと導くのもスラオシャの役目である。

さらに「魂の裁判」の裁判官も司り、「死者の魂」が死後に必ず通るとされる「判決(はんけつ)の橋」の三柱の裁定者(さいていしゃ)の一柱とされる。

そして裁定者(さいていしゃ)であるミスララシュヌと共に、”魂の善悪を判断する天秤(てんびん)”を使って魂の行先(ゆくさき)を決めるとされている。

また、”憤怒”と”暴力”の悪魔アエーシュマから人々を守るために戦いを繰り広げるとされている。

女神転生シリーズにおいて

初登場は『真・女神転生 デビルサマナー(1995年)』。

大天使の中でも一人だけ異なるテイストのデザインで虫っぽい。

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ルシファフロスト

正しくは「ルシファーのつもりのジャックフロスト」。

ルシファーとの関係は実はあまりない。

フロスト一族の裏切り者であったあるジャックフロストが地獄の庭で氷漬けにされていたルシファーを見て、この存在こそ自分が求めていた「ゆきのだいまおう」と確信し、様々な方法を試みてルシファーの似姿(にすがた)を手に入れた。

後にルシファフロストは、ルシファーの配下になるべく再び地獄の庭に向かうが、そこにルシファーの姿はなかったという。

女神転生シリーズにおいて

真・女神転生 デビルチルドレン 光の書・闇の書(2002年)』において、隠しキャラとして初登場。

真・女神転生 デビルチルドレン 光の書・闇の書(2002年)』でのルシファフロストは「フロスト族のピンチに魔界に舞い降りる伝説のフロスト その力はルシファーにまさるともおとらないらしい・・・」と解説される。

他にも、ニンテンドー3DS版『デビルサマナー ソウルハッカーズ(2012年)』では種族”大天使”として、『デビルサバイバー2 ブレイクレコード』では種族”魔王”で隠し悪魔や期間限定配信悪魔として登場している。

3DS版『デビルサマナー ソウルハッカーズ(2012年)』での加入台詞では

「ボクねぇ 大天使ルシファフロスト!おじさん よろしくね」

と無邪気な子供のような口ぶりだが、

デビルサバイバー2  ブレイクレコード(2015年)』では

「フロスト族のカミサマの輝きにおののくがいいホー!」

となかなかのふてぶてしさを見せる。レアな悪魔のため強い。

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メルキセデク

メルキセデクは、「キリスト教」における「グノーシス主義」で言及される”平和”と”正義”を司る天使。

「キリスト教」は、イエス・キリストを「救い主」と信じる「世界三大宗教」の一つ。

信者は世界中でおよそ23億8200万人(世界人口で占める比率は約31%)いるとされ、全ての宗教の中で最も多い。

「グノーシス主義」とは、1世紀に生まれ、3世紀から4世紀にかけて地中海世界で勢力を持った「キリスト教」内の一派。

女神・ソフィアより生まれ、「天使たちの救世主」とされた。

偽典・【第二エノク書】の記述によれば、力天使(天使において第五位に数えられる)に属しており、”平和”の天使を総べる高位の天使とされている。

【エノク書】は「ユダヤ教」・「キリスト教」の予言書。

「天界」や「地獄」、「最後の審判」や「ノアの大洪水」についての予言が語られている

初期の「ユダヤ教」や、「キリスト教」の一宗派である「エチオピア正教」では『聖書』として扱われていた。

しかし、のちに著者や内容が不確かなものとされ、偽典(ぎてん 異端の書物で、正式なものではない)扱いとなり、現在では「エチオピア正教」のみで認められている。

正典である『聖書』では司祭であり、正義の王とされる人間メルキセデクのことを指し、天使ではない。

「キリスト教」の中でも色々と派閥が分かれており、独自の天使を登場させるときに、『聖書』に登場するメルキセデクの名を借りたものだと思われる。

女神転生シリーズにおいて

メガテンでも高位の”大天使”として登場。

正統派シリーズよりも『ペルソナ』シリーズによく登場するイメージがある。

メルキセデクの関連動画

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