目次
ルシファー
ルシファー (ルキフェル、ルシフェルとも) は、全ての”悪魔”の頂点に君臨する地獄の魔王であり、かつての光の大天使。
名前には「※明けの明星」・「光をもたらす者」という意味をもつ。
※「明けの明星」とは、うっすらと空が夜明け前から白(かす)んでくる時間帯において、ひときわ明るく輝く「金星」のことを指している。
「キリスト教」、特に西方教会(カトリックやプロテスタント ※キリスト教の派閥のこと)において、堕天使の長である サタンの別名であるとされ、堕天前の呼び名がルシファー、堕天後の呼び名がサタンとされ同一視されることが多い。
しかし、「聖書」にはそのことは記載されていおらず、本来は別個の存在であり、サタンとは対立関係にある。
(近年では同一の悪魔として扱われることが多いが、元々サタンとは別々の存在の悪魔。メガテンシリーズでも別々の存在として扱われている。)
堕天する以前は神に次ぐ地位である天使の最高位”熾天使”であり、その中でも頂点に位置した。
「聡明」で「強大な力」と「6枚の翼」を持つ大変美しい姿であり、神の右側に座ることを許され、神に最も愛された大天使であった。
(「キリスト教」の一分派である「ボゴミル派」では12枚とされるが、6枚が一番有力な説。)
そんなルシファーが堕天した理由は
・最初の人類・アダムに嫉妬した。
・地上の人間を救済するため。
・人間に知恵を吹きこんだ代償
など諸説あるが、最も有名なのは”自らは神を越えられる”という「傲慢」さから、天使の三分の一を率いて反乱を起こし、神の軍勢の前に敗れたというもの。
そして、大天使ミカエルによって魔界に堕とされ、神に復讐を誓う大魔王となったとされる。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『デジタル・デビル物語 女神転生(1987年)』。
メガテンシリーズでは主にCHAOS側の親玉としての扱いを受けており、仲魔にすることができれば全悪魔の中でも最強クラスの力を持つ。
シリーズでは唯一神を倒すために戦力を増強したり、世界と引き換えに一人の悪魔を生み出したり、子供や老人、イケメンやブロンド美女等に変化して主人公たちに戯れており,とてもお忙しくされている。
通称「閣下」。
管理人が最も愛する御方で,様々な「アニメ」、「漫画」、「ゲーム」にも出演されている超有名悪魔。
ちなみに海外ドラマ『LUCIFER』にも出演し、高級ナイトクラブをオープンし、ロス市警殺人課の女性刑事とコンビを組んで殺人事件も解決する。
ルシファーの関連動画
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ベルゼブブ
ベルゼブブは、名前に「蠅の王」という意味を持つ地獄の魔王。
堕天したルシファー(サタン)につぐ地位とされており、地獄のNO.2。
また、「ユダヤ教」・「イスラム教」・「キリスト教」など「一神教」を信じる者たちと敵対する悪魔の代表格とされている。
特に「キリスト教」では”神の敵対者”であるルシファー(サタン)の地位が「時代」や「文献」によって低いものであったりするのに対して、ベルゼブブは一貫して「悪魔の首領格」として扱われている。
そのことから、「キリスト教」ではルシファー(サタン)よりベルゼブブの方が邪悪な悪魔とされていて、実力もルシファー(サタン)をも凌ぐとも言わている。
さらに別名が多く
・「七つの大罪(暴食)」
・「糞山の王」
・「悪魔の帝王」
・「地獄帝国の最高君主」
・「蠅騎士団の創設者」
とすごそうな別名が色々とつけられている。
本来は「カナン地方」の主神で嵐と慈雨の神バアルのことを指し、「気高き主」という意味のバアルの尊称である「バアル・ゼブル」が変化してベルゼブブが生まれたという。
ある時代までは信仰が厚かったバアルだが、時代が経ると「カナン」の地に入植してきたヘブライ人達がバアル信仰を嫌い、バアル・ゼブル を語呂の似たバアル・ゼブブ(ヘブライ語で「蠅の王(糞山の王)」という意味)で蔑んで、 「気高き主」 から「蠅の王(糞山の王)」に貶めて”邪教神”として扱ったという。
そしてこの”邪教神”が『聖書』において「悪霊の親玉」として書かれたことから、バアル・ゼブブ(ベルゼブブ)という悪魔が誕生し、有力な悪魔として広く知られるようになったとされる。
その後、名前のとおり巨大な蝿の姿の絵が記されることが多くなり、現在の蠅の王のイメージが定着。
バアルは忘れられ、悪魔であるバアル・ゼブブ(ベルゼブブ)が広まったという。
能力
ベルゼブブは配下である「死の運び手」の蠅を遣い、魂を運ばせてその魂を支配したり、人間に悪魔を信仰させることができる。
また性欲を刺激し、争いをそそのかしたり、嫉妬心を生み出させる能力を持つ。
蠅だけではなく他の害虫を多く支配し、ベルゼブブの意のままに行動させることもでき、さらには作物を荒らすハエの害から人間を救う力も持っている。(これは前身である バアル の影響が強い。)
ちなみに怒らせると炎を吐き、狼のように吼えるそう。
「蝿騎士団」という騎士団を創設しており、そこにはアスタロトなどの多くの悪魔の名士が参加していて、自身の実力だけではなく権力、威厳、邪悪さ、全てにおいて悪魔の中で群を抜いている為、あの悪魔王ルシファー(サタン)ですらベルゼブブには一目も二目も置いている大魔王。
女神転生シリーズにおいて
原作小説である『デジタル・デビル・ストーリー(1986年)』から登場する最古参悪魔。
ゲームにおいても初代の作品である『デジタル・デビル物語 女神転生(1987年)』から登場。
メガテンシリーズでは主に CHAOS側の大幹部として登場しており、BOSS戦の際にはこの蠅に苦しめられた方も多いという。
ステータス・スキル・耐性ともに全てにおいて優秀で、高レベルの頼りになる仲魔となる。
閣下と同じく色々なアニメ、漫画、ゲームに出演されている有名悪魔。
ベルゼブブの関連動画
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アスタロト
アスタロトは40の悪魔の軍団を率いる強壮な「大公爵」。
「大奥義書」・「真正奥義書」という魔導書では、ルシファー、ベルゼブブと並ぶ「地獄の支配者」の一人として扱われているほどの大物悪魔。
「巨大なドラゴン」あるいは「大蛇」に乗った貴公子の姿で現れ、「過去」と「未来」を知り、あらゆる学問に精通するとされる。
また、召喚した者に「秘められた知識」を教授してくれるという。
悪魔としての属性は「怠惰」を好み、人間にもそれを吹き込む事で、「堕落」へと誘い込む。
口からは「毒の息」または「耐え難い悪臭」を吐き出すため、間近に寄らせるのは危険であり、そのため召喚者は必ず「魔除けの印」を持たねばならない。
文献によっては元々悪魔ではなく、古代バビロニアの「金星」の女神イシュタルが堕天した存在とされる。
女神転生シリーズにおいて
『デジタル・デビル物語 女神転生(1987年)』で種族”邪神”として初登場。
『真・女神転生(1992年)』でのアスタロトは唯一神によって貶められた姿で、真の姿である女神イシュタルへと戻ろうとする描写がある。
そして続編の『真・女神転生Ⅱ(1994年)』では、特定の条件を満たせばアスタロトから イシュタル とアシュターを分けるイベントがあり真の姿を取り戻すことに成功する。
最近のシリーズではこの設定はなくルシファーの忠実な部下としての印象が強い。
アスタロトの関連動画
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アンリ・マンユ
アンリ・マンユは「ゾロアスター教」の悪神。
正式名称はアンラ・マンユ。(アンリ・マンユは表記のゆれ)別名としてはアーリマンがある。
「善悪二元論(世の中の事象を”善”と”悪”の二つに分類する事で世界を解釈する認識法。つまりグレーはなく、シロクロはっきりしたいぜ論。)」の「ゾロアスター教」において、最高善とする善神アフラ・マズダーに対抗し、”絶対悪”として表される存在。
アフラ・マズダーが「光の世界」を創造すると、すかさずアンラ・マンユは対抗してあらゆる”害虫・毒性生物・猛獣、冬や嵐などの悪天候、欲望や憎悪の心、冬、病気、悪”などの16の災難をこの世に創造したという。
また、多数の悪魔を率いては、彼らに悪行を広めるように勧め、人間の心の隙に付け入っては”悪”を為すよう唆したりなど、この世を「悪と闇に染め上げよう」と画策している。
実は、この世が始まる前の戦いでアフラ・マズダーに敗れて深淵(しんえん)に落とされたが、徐々に勢力を盛り返し、再びアフラ・マズダーと世界の終わりまで戦いを繰り返すという。
実体はないが、この世に現れるとき、ヘビやトカゲといった爬虫類の姿で出現するとされる。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生if…(1994年)』にて種族”魔王”として初登場。
ラストダンジョンの一室に幽閉されている強敵として現れる。
以降のシリーズでは別名のアーリマンとして登場する。
メガテンシリーズの派生作品『魔神転生Ⅱ(1995年)』では、クーデターを起こした軍部の「長官」と「隊員」の背後に居る種族”邪神”のボスとして登場。
『真・女神転生Ⅲ(2003年)』では、感情否定のコトワリ「静寂(シジマ)」に呼応して降臨した虚無の神として登場する。
この世の全ての悪の根源という実に中二病心をくすぐられる悪魔である・・・。
アンリ・マンユの関連動画
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サタナエル
サタナエルは「ボゴミル派(10世紀半ばから14世紀末までブルガリアを中心にバルカン半島で信仰された「キリスト教」系異端宗教)」における堕天前のサタンの名前。
「ボゴミル派」の『創造神話(勝手に作りました)』によれば、神の二人の息子の内の長男はサタナエルであり、弟はミカエルとされ、ミカエルは地上に来てイエス・キリストになったとされる。
また、サタナエルは背に十二枚の翼を持つ最も美しい天使にして、神の息子であったが、傲慢さ故に神に反逆し、敗北して堕天するといったルシファーと同じような伝説を持つ。
その後、サタナエルは神に対抗するべく、この世と人間の肉体を造り、最初の人間アダムを造り出したと「ボゴミル派」は説いている。(魂は神が創造したとされている。)
またアザゼルら「グリゴリ(見張る者達)」の一員として登場することがあり、「グリゴリ(見張る者達)」達が堕天したのはサタナエルに唆されたからとも言われている。
サタンの堕天前の名前をサタナエルとする記述は聖書にはなく、正統派の「キリスト教(カトリック、プロテスタント等)」の伝統では一切支持されておらず独自の説。
ルシファー(堕天前)=サタン(堕天)という解釈はカトリックで認められている。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『デビルサマナー ソウルハッカーズ(1997年)』。
種族は”魔王”。
人類の魂を回収するため古の昔から歴史に介入してきた機関「ファントムソサエティ」の幹部として登場。
主人公が属する「スプーキーズ」のリーダーである桜井雅宏の肉体を乗っ取り、終盤のボス戦で戦うことになる。
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ルキフグス
正式名称はルキフゲ・ロフォカレ。
ルキフグスとはルキフゲ・ロフォカレの名を縮めたものでラテン語の「Lux(光)」および「Fugio(逃げる)」からなっており、「光を避ける者」を意味する。
悪魔に関することを記載したグリモワール(魔術書)「大奥義書」によれば、地獄の3人の支配者である皇帝ルシファー、君主ベルゼブブ、大公アスタロトに仕える6柱の上級精霊の1柱であり、「首相」、「宰相」を勤める。
6柱の上級精霊一覧
・宰相 ルキフグス
・総司令官 サタナキア
・司令官アガリアレプト
・中将フルーレティ
・軍曹サルガタナス
・元師ネビロス
バエル、アガレス、マルバスを配下に持ち、ルシファー に命じられて世界中の富と宝物を管理しているという。
そのため、富と財宝を目当てに魔術師たちが召喚したがる悪魔といわれている。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生Ⅱ(1994年)』にて、種族”魔王”として初登場。
メガテンでも魔界の宰相を務め、CHAOS陣営の大幹部という立ち位置で登場し、主に閣下の忠実な部下としての印象が強い。
名作と名高い『デビルサマナー ソウルハッカーズ(1997年)』では隠しボスとして登場する。
「閣下」の補助としてよく頑張っている金庫番。
ルキフグスの関連動画
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マーラ
正式名称はマーラ・パーピーヤス。
『インド神話』の死を運ぶ悪魔で、多くの悪霊を従えて人々を堕落させる煩悩の権化。第六天魔王とも呼ばれ、煩悩を持つ存在の全ての頂点に立つ強大な神ともされている。
巨象の怪物の姿である悪魔ギリメカラを騎獣とする。
恐怖をかきたてる術が得意で、苔提樹(ぼだいじゅ)の下で瞑想していた釈迦(シャカ)を誘惑しようとしたことで有名。
煩悩の化身であるマーラにとって、 釈迦 が悟りを開く事は自身の破滅につながる(煩悩を打ち消す「智慧」を世に広めることができるため)。
そこで手始めに釈迦のもとに美しく、技に長けた三人の娘達を送り込むが、釈迦は数々の誘惑に屈することはなかった。
次にマーラは恐ろしい形相の怪物達に釈迦を襲わせ恐怖で屈服させようとするが、なぜか釈迦に近づくことはできなかった。
それでもマーラはなお妨害を続け、岩石やありとあらゆる武器を降らせ、周囲を暗闇に覆っても釈迦は動じず失敗。
最後はマーラ自らが巨大な円盤を振りかざして向かっていくが、円盤は花輪となってしまい、無為と化す。とうとうマーラは敗北を認めて立ち去り、釈迦は悟りを開いたとされる。
余談であるが後に、マーラが仏教に取り入れられると日本の修行者のあいだで煩悩の象徴とされる男根を、マーラの存在に引っかけて「魔羅(まら)」と呼ぶようになり、現在でも隠語として使用されている。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生(1992年)』にて初登場。
メガテンシリーズではそのそそり立つ逞しいお姿から通称:「ご立派様」と崇められている。
高い力ステータスと物理スキル(しかも状態異常付き)で数々のプレイヤー達を苦しめた。
仲魔にするとご立派な見た目通り頼もしい存在になるが、氷結弱点になることが多い。
似た悪魔にミシャグジさまがいて、よく並べられる。
全メガテンシリーズに登場していて、メイン、サブストーリーによく登場するATLUSのお気に入りの卑猥悪魔の一体。
マーラの関連動画
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スルト
スルトは『北欧神話』の神々に敵対する火の国「ムスペルヘイム」を支配している巨人の王。名は「黒」を意味する。
”アース神族”と多種族との最終戦争「ラグナロク」の際には、炎を全身にまとって南から進軍し、豊穣神フレイと激闘を繰り広げ彼を討ち果たす。
そして多くの神々や”巨人族”が倒れていく中、最後まで生き残り、最後は炎の剣「レーヴァテイン」を用いて地上の全てを焼き尽くした。
世界を焼き尽くした後の詳細な末路は明かされていないが、死亡したとされ、『北欧神話』世界の終焉を担った存在。
また、アイスランドでの噴火や溶岩流などを、神格化したものがスルトの発祥だったのではとする説もある。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生(1992年)』で、CHAOS陣営のボス魔王として登場。
シリーズでは高いステータスと強力なスキル、さらに固有スキル「ラグナロク」が備わっていることが多い。
特に『真・女神転生Ⅲ(2003年)』での 「ラグナロク」 は作中最高クラスのダメージをたたきだすので炎属性が弱点のBOSS戦には欠かせない仲魔。
さすが、最終戦争を終わらせた御方である。ネックは一貫して裸なので氷結弱点であること。(服着ろ。)
スルトの関連動画
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ロキ
『北欧神話』の悪神。
”巨人族”の父と母の間に生まれ、非常に美しい姿と悪知恵の働く賢い知能を持ち、気まぐれで悪戯好きな性格をしている。
その名は「閉ざす者」、「終わらせる者」の意味があるトリックスター。
子は大蛇ヨルムンガルド、大狼フェンリル、冥界の支配者ヘル
その他に オーディン の愛馬スレイプニルなどがいる。
人を引き付ける魅力の持ち主であり、ロキの両親は神々の敵である巨人だが、主神オーディンと義兄弟になる契約を交わして神々の一員”アース神族”となる。
さらには、女性に変身して男性と交わったり、牝馬に化けて子供(スレイプニル)を産んだりする等、自由奔放な性格。
何かと問題を起こしては神や人間を困らせることが多いのだが、その反面で神々の危機を救うような活動をするなど多面的な顔をみせる神でもある。
”雷神”トールとは最も仲がよいとされ、共に巨人の国を冒険したりする間柄。
バルドルの殺害~「ラグナロク」
ロキは、オーディンの息子バルドルが気に入らなかった為、バルドルの弟である”盲目の神”ヘズを騙して、兄を殺させた。
これを嘆いたバルドルの母フリッグに応えて、俊敏の神ヘルモーズが死の国「ヘルヘイム」へ向かい、冥界の女王ヘルに彼を生き返らせてくれと頼む。
ヘルは
「本当に、全世界の者が彼のために泣いているというならば生き返らせてやろう」
と約束する。
フリッグの頼みで、本当に全世界のあらゆる生物・無生物が彼のために泣いた。ところが、たった一人、女巨人セックが泣かなかったのでバルドルは戻ってこなかった。
このセックの正体は実はロキで、このことを宴の席で神々への侮辱と共に明かしたことで神々の怒りを買い、罰として巨大な岩に、息子ナリの腸で縛られて地下世界に幽閉される(この腸は神々により、息子ナリから引きずり出されて鉄となった)。
地下世界は蛇の毒液が滴り落ちる場所で、ロキの頭に蛇の毒液があたると苦痛のあまり大声で叫び、身をよじり、その影響で地上に地震を起こす程であった。
最終戦争「ラグナロク」でこの幽閉が解除されたことにより、巨人族を率いてアース神族を滅ぼすために出陣。
しかし最後は光の神ヘイムダルと相打ちになり死んでしまう。
女神転生シリーズにおいて
メガテンシリーズでは原作小説の『デジタル・デビル・ストーリー(1986年)』から登場している最古参常連悪魔の一体。
『真・女神転生Ⅲ(2003年)』ではギンザのバーで飲んだくれているNPCとして登場し、酔っ払いながら千円札がある部屋を高額で売りつけようとする。
備考
トールと共にMARVEL作品にも出演している人気者。
ロキの関連動画
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ベルフェゴール
ベルフェゴールは「ユダヤ教」、「キリスト教」に伝わる代表的な悪魔で、地獄の君主階級にあたる大物。
七つの大罪において「怠惰」を司る悪魔とされ、人間の発明を手助けし、便利な発明品を人間に与えることで堕落させるという。
他には、召喚されると男を魅了する妖艶な美女の姿で現れ、好色の罪をもたらすとされる。
中世ヨーロッパの伝説によれば、ある時魔界で
「幸福な結婚というものは果たして存在するのか?」
という議論が起こり、実際にそれを見てくるためにベルフェゴールは人間界へやってきた。
彼は様々な人間の結婚生活を観察したが、その結果「幸福な結婚」など無いと言う結論を出し、人間嫌いになったらしい。
一説では、ベルゼブブの配下である悪魔、料理長のニスロクと同一視される場合もある。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『デジタル・デビル物語 女神転生II(1990年)』だが、現在の便座に腰を下ろした悪魔の姿になったのは『真・女神転生Ⅱ(1994年)』から。
高ランクの「邪神」か中ランクの「魔王」として登場している。
3Dモーションで攻撃するときは何故か気張っているように見える・・・。
ベルフェゴールの関連動画
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ベリアル
ベリアルは地獄の80もの軍団を指揮する、強大にして強力な悪魔の王。
悪魔に関する魔術書『ゴエティア』では、ソロモン王に封印された72柱の魔神の序列第68位とされ、同じく悪魔に関する魔術書『悪魔の偽王国』では、23番目に記載される王たる悪魔。
その名は「無価値なもの」、「悪」を意味するとされており、
別名「偉大なる公爵」、「虚偽と詐欺の貴公子」、「炎の王」。
その姿は火のチャリオット(古代エジプト・ギリシア・ローマなどで用いられた二輪の馬車。)に乗った美青年、もしくは二人の美しい天使で現れるが、その外見とは裏腹に悪事を美徳と考え、淫乱で正しきことに臆病な邪悪で最も卑しい存在といわれる。
元々はルシファーに次いで創造された天使であり、天上にあってはミカエルよりも尊き位階にあったと自ら語るほど高位の天使であったという。
神の命で幾人かの天使達を率いて人間に知識を授けに地上に降り立ったが、人間の女性の色香に道をふみはずしてしまい人間の女性を妊娠させてしまう。
その後、女性は天使の子でありながら”巨人族”のネビリム(もしくはネフィリム)を出産。
ネビリムは、手あたり次第に同じ巨人族を殺したり、共食いをしたりと手の付けられない化け物へと成長。その罪によりベリアルは天に戻れなくなりそこから最初に堕天したのだとされている。
召喚することができれば地位や敵味方からの助力をもたらし、また、優れた使い魔を与えてくれるとされる。
しかし召喚者が生贄を捧げないと要求に対してベリアルは嘘ばかり言い、真実を答えようとしないという。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ(1990年)』。
メガテンシリーズではトライデントを持った赤い竜人のような姿をしており、主にCHAOS陣営の大幹部クラスとして登場。
『真・女神転生(1992年)』ではアリスに心を奪われており、”赤伯爵”と名乗っている。
また、”黒男爵”こと堕天使ネビロスと共にICBMで壊滅した六本木を支配し、アリスを守るための結界を張っている。
通称「赤おじさん」。
ベリアルの関連動画
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アザゼル
アザゼル(あるいはアザエル、アシル、アゼル等)は様々な神話に登場する魔神、もしくは荒野の悪霊、堕天使とも言われる存在。
名前は「神の如き強者」と言う意味のヘブライ語に由来する。
『旧約聖書』・「レビ記」では贖罪日(しょくざいび)の儀式の方法にアザゼルが登場する。
贖罪日(しょくざいび)とは、贖罪のささげものとして雄山羊(オスヤギ)を二頭用意し、一頭は「神」に、もう一頭は「荒地(アザゼル)」に捧げられ、「神」に捧げられた山羊は生贄として血が捧げられるが、一方の「荒地 (アザゼル) 」に捧げられた山羊は司祭が自らの罪、民衆の罪を告白し、その全ての罪を山羊に背負わせた後、生かしたまま荒地に放逐されるという儀式。
これは、「贖罪の山羊(スケープ・ゴート)」と呼ばれる行為で、荒地に放たれる山羊は罪を背負わされた犠牲者である。
近代の日本でも、身代わりに他人の罪を負わされる者、不安や憎悪のはけ口として迫害の標的にされる者が「スケープゴート」と呼ばれているのはこの風習に由来する。
また『旧約聖書』では堕天使として登場。(この逸話からシェムハザと同一視される。)
「七つの蛇の頭と十四の顔、六枚の翼」を持つグリゴリ(天使による人間界監視団)の総司令を務める高位の天使で200人の天使の統率者だったが、人間の監視を使命としておきながらこの天使達全員が人間の娘の美しさに魅惑され、妻として娶(めと)る。
その際に人間に禁じられた知識(剣、盾、胸当てなど武器の作り方や腕輪、眉毛の手入れの仕方、呪術、薬草、占星術など)を地上の人間たちに教えたが、それによって男は武器で争うことを、女は化粧で男に媚を売ることを覚え、地上には不敬虔(※ふけいけん 神を敬う気持ちが欠けること)や姦淫(※かんいん 男女間の、倫理にそむいた肉体関係。)など様々な悪行がはびこることになったという。
更には天使と人間の女の間に生まれたのは粗暴な巨人達(ネフィリム)であり、地上の作物はおろか、鳥や獣、人間を食い尽くし、最後には巨人同士での共食いまで始めて数々の破壊を為し地上を荒らしたとされている。
これらの数多の神への背信行為により神はラファエルにアザゼルを縛って荒野の穴に放り込んで石を置くよう命じさせ、封じ込まれた。
そして神の審判が下り、天界を追放されて堕天し、魔王となったという。
女神転生シリーズにおいて
メガテンではシリーズの中では異彩を放つ作品『デビルサマナー ソウルハッカーズ(1997年)』にて初登場。
太古より人間の進化や文明を管理し、裏の世界を支配してきた組織”ファントムソサエティ”の大幹部として登場。
表向きは日本政府の次官という高い立場で、天海市の都市開発責任者である「西次官」という名前の人間として天海市をアルゴン社の社長、「門倉」と共に運営している。
『真・女神転生Ⅳ(2013年)』では種族”魔王”のチャレンジクエストのボスとして登場。
色々なゲーム・漫画などに登場している有名な悪魔で、漫画『よんでますよ、アザゼルさん。(2007年~2019年)』では(一応)主人公。
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シェムハザ
シェムハザは旧約聖書偽典「エノク書」などに登場する堕天使であり、魔王。
アザゼルの別名とも、その部下とも言われる。
元々は人間や世界を監視、教育するよう神より命ぜらた見張りの天使たち、通称「グリゴリ」と称される200人の天使の統率者で高位の天使であった。
しかし「グリゴリ」達は、人間の美しさに魅せられて欲情し、シェムハザを筆頭に共謀して人間の娘を妻とすべく地上へ降りて禁を犯す。
そのことが神に知られ、シェムハザは地上に落とされたことにより堕天使となる。(共に地上へ降りた 「グリゴリ」達も断罪され、堕天使となった。)
その後、人間界へ下ったシェムハザは人間に様々な知識を与えたとされ、その為か全ての魔法使いの育ての親とされ、魔術を究めんとする者達の信奉を集めている。
女神転生シリーズにおいて
『デビルサマナー ソウルハッカーズ(1997年)』に、種族”魔王”のボスとして初登場。
『真・女神転生Ⅳ FINAL(2016年)』でも閣下配下の悪魔勢力のボス悪魔として登場する。
登場数は少ないが、基本的に終盤のボスとして登場する高位悪魔。
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アリオク
ヨーロッパの悪魔学、ミルトンの「失楽園 」に出てくる堕天使で復讐の魔神。
名はヘブライ語で「獰猛な獅子」を意味する。
ルシファーとともに神を裏切り、ルシファーが率いる軍団が神に仕掛けたときは、アリオクもルシファーに従い攻撃に参加している。
しかし、神の軍勢であるアブディエル(アブデル)という天使に打ち負かされてしまった。
戦いに負けた後のアリオクは、「偉大なる復讐の悪魔」と呼ばれ、黒いコウモリの翼を持ち、右手には斧、左手には燃え盛る松明をもち、逃げる者をどこまでも容赦なく追いかけて襲い、自分を雇った者の個人的復讐にのみ手を貸すとされる。
元々は『旧約聖書』の創成期などに記された人名であったが後に悪魔として言及されるようになったという。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『デジタル・デビル物語 女神転生II(1990年)』。種族は“邪神”。
『真・女神転生(1992年)』からはCHAOS陣営のBOSSで、種族“魔王”として登場。
その見た目からマーラ様、ミジャクジ様、アリオクと、3体合わせて”メガテン卑猥悪魔”として忘れられないインパクトを残す。
また、仲魔にするとなぜか氷結属性スキルを必ず所持している。
女性のアレにしか見えん・・・。
アリオクの関連動画
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バエル
バエルは魔術書や悪魔学において登場する魔王。
バールとも呼ばれ、古代セム人の神バアルやベルゼブブと同一視されることが多い。
魔術書『ゴエティア』によるとバエルはソロモン王72柱の魔神の序列第一位で、地獄の東方を支配し、66ある軍団を率いる大いなる悪魔王。
また魔術書『大奥義書』では、6人の上級精霊に仕える18人の下位精霊に名を挙げられており、ルキフグスの支配下にあるという。
さまざまな姿で現れ、ヒキガエル、猫、または王冠を被った人間、もしくはこれら全てを併せ持った姿にクモの胴体を持った姿で現れるという。
あらゆる知識を司り、全ての性的欲求を満たしてくれたり、人を透明・不可視にしたり、しわがれた声で知恵を与えたりする力を持つという。また、戦闘にも長けており、魔王の中でも戦いに強いと言われている。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『デジタル・デビル物語 女神転生II(1990年)』。
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アバドン
新約聖書『ヨハネの黙示録』に記されている奈落の王で、疫病や害虫の大群を率いる魔王。
『ヨハネの黙示録』においては、七つの封印を解く天使のラッパの5番目の音色と共に「馬に似て金の冠をかぶり、翼と蠍の尾を持つ」姿で蝗(イナゴ)の群れを率いて現れ、イナゴの群れを放って額に神の烙印を押されていない人々(異教徒)にだけ疫病をばらまき死さえ許されない5ヶ月間の苦しみを与えるとされる。
その名前には、「破壊」「滅亡」「深淵」という意味があり、奈落自体をアバドンと呼ぶこともある。
またなぜか、ルシファーと同一視されることもある。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生(1992年)』。
この時の種族は”堕天使”であったが、以後のシリーズでは”魔王”に属していることが多い。
メガテンシリーズでは悪魔としての存在だけではなくダンジョンや「大アバドン」という概念としてもなっており、『デビルサマナー 葛葉ライドウ対アバドン王(2008年)』では作品名になるまで出世している。
何故かたまに可愛く見える時がある。
アバドンの解説動画
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アスモデウス
アスモデウスは旧約聖書外典「トビト記」等に登場するユダヤ教とキリスト教の有名な悪魔であり、ゾロアスター教の悪神アーリマンの手下であるアエーシャマ・デーヴァに由来する悪魔。
悪魔になる前は熾天使 (天使の階級の第一位) もしくは智天使(天使の階級の第二位)であったとされる。
中世の悪魔学である魔導書『ゴエティア』の俗説においては人間を罪に導く可能性があると見なされてきた「七つの大罪」の”色欲”に結びつけられた。
また、ソロモン王に封印された72柱の序列32位の悪魔の一柱であり、人間の「嫉妬」を操って夫婦の仲を疎遠にしたり、夫が不貞を働くようにしむけるといわれている。
名前は”凶暴”を意味し、その頭は牛と人間と羊、足はガチョウ、手には軍旗と槍または血に濡れた棍棒を持ち、翼は醜悪で、尾は毒蛇といった姿で現れる。
そして地獄の竜に跨って口から火を吹いたり、血に濡れた棍棒や槍を振り回して破壊と暴力を振りまくという。
ただし、姿を見ても恐れずに敬意を払って丁寧に応対すれば非常に喜び、指輪やガチョウの肉をくれたり、「算術」、「天文学」、「幾何学」などの秘術を教えてくれたりと非常に深い知識を持つ。
「トビト記」においてはサラと云う娘に取り憑き、新婚初夜になるたびに彼女自身の手で夫を七人も絞め殺させた「悪霊」として登場。
アスモデウスを退散させる為に「唯一神」が使わしたのが大天使ラファエルで、大魚の胆汁(心臓と肝臓とも)を燻した煙で追い払われた後、ラファエルに捕らえられ、エジプトの辺境に幽閉されたとされている。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『デジタル・デビル物語 女神転生II(1990年)』。
他にもいくつかの作品に登場しているが、印象は薄い。”魔王”ではあるもののランクは低い方で中ボス扱いである。
しかし、『真・女神転生Ⅳ(2013年)』や『ペルソナ5(2016年)』等の最近のシリーズでは、デザインも一新されて”七つの大罪”に相応しい強さを手に入れている。
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アモン
アモンは、ヨーロッパの伝承あるいは悪魔学に登場する悪魔の1体。40の軍団を率いるソロモン王72柱の序列第7位に数えられる魔神の一柱であり、地獄の大いなる侯爵。
悪魔の君主の中で最も強靭であるとされ、口元から炎を吐き出し”ヘビの尾を持つ狼の姿”もしくは”フクロウの頭と狼の胴体、蛇の尾を持つ姿”で現れるという。
また、魔術師が人間の姿を取ることを命じると、口元から犬の牙を覗かせた「ワタリガラス」または「ゴイサギ(カラス以上に大きい首や足が長い鳥)」の頭を持つ男性の姿をとるという。
召喚者には過去と未来の知識を授け、人の間に仲違いを招いたり、逆に和解させることもできる力を持つ。
またサタン(ルシファー)が神に反旗を翻した時に、義勇軍を引き連れ駆けつけたとされ、悪魔の中でも珍しく義侠心があるといわれる。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『デジタル・デビル物語 女神転生II(1990年)』。種族は”鬼神”。
狼の姿という解釈でフェンリルの色違いとして登場。
『真・女神転生if…(1994年)』では宮本明をパートナーとして進める「アキラルート」で重要な悪魔として登場。
『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY(2017年)』では土居政之(どいまさゆき)氏による新規デザインで登場した。
備考
『デビルマン』の主人公・不動明と合体したデーモンだったり、『龍が如く』の裏ボス・亜門の名前の由来だったりする。
アモンの関連動画
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メフィスト
正式名称はメフィストフェレス。
16世紀ドイツの「ファウスト伝説」やそれに影響された文学作品に登場する悪魔で、メフィストは略称。
その名は”光を愛さない者”を意味する。
ドイツ語圏のキリスト教の民間伝承に伝わる悪魔で、冷淡な皮肉屋かつ辛辣な道化のような悪魔。
地獄の大公の一人であり、時にサタンの代役を務める程の高位の地位にある。
世界中をどこにでも一瞬にして行くことができたり、天文学や占星術、気象学に関する知識が豊富で、幻術に長けている。
その幻は相手の五感全てを掌握し、支配することができるという。
メフィストは16世紀に実在したとされ、魔術師であり錬金術、さらに占星術師でもある「ヨハン・ファウスト」博士の伝説により人々に知られるようになった。
「ファウスト伝説」ではファウストが自身の魂を代償に召喚し、彼の底なしの欲望を満たすために様々な力を貸すことになる。
その後、物語が語り継がれて戯曲(演劇の上演のために執筆された脚本や、上演台本のかたちで執筆された文学作品)、詩、オペラなど多くの文芸作品に登場することになる。
その中でもとくに有名なのが、ドイツの文人「ゲーテ」の代表作とされる長編の戯曲『ファウスト』。
戯曲『ファウスト』では、神とファウストの運命の行く末を賭けて勝負し、ファウストのあらゆる願いをかなえた後、契約通りに魂を奪おうとしたところで神に邪魔され、ファウストはそのまま昇天して救済されるという物語となっている。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『デジタル・デビル物語 女神転生(1987年)』。
種族は”夜魔”。
仲魔にできない悪魔として登場。
『真・女神転生(1992年)』より種族が”魔王”となる。
近年の作品ではDLC悪魔として登場することが多い。
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シュウ
蚩尤(しゆう)は中国古代神話に登場する魔王。
獣身で、四目六臂(四つの目と六つの腕をもつ意味)で人の身体に牛の頭と鳥の蹄を持つ姿で描かれる牛神。
武器の発明者でもあり、戦闘を得意とする。連戦連勝を誇る軍勢を率いていたため戦の魔王としての側面を持つ。
『山海経(せんがいきょう)』によると、シュウは風の神や雨の神を従えて冀州(きしゅう)の野でコウテイと戦ったが、コウテイが下した日照りの神によって撃ち破られたという。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生デビルサマナー(1995年)』。種族は”魔王”。
続編『デビルサマナー ソウルハッカーズ(1997年)』では、チートサマナー・ナオミの使う召喚術「戦の魔王」のエフェクトで登場した。
その後は、『ペルソナ』シリーズにも登場するが、パッとしない。
しかし、『真・女神転生Ⅴ(2021年)』で再登場する。
シュウの関連動画
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ヘカーテ
ヘカーテはヘカテーとも呼ばれるギリシャ神話の女神。
「月と魔術」、「出産」、「豊穣」、「罪の浄化と贖罪(しょくざい)」を司り、死者を導く冥府神の一柱ともされる。
姿は処女、婦人、老婆という女性の3つの顔と3つの体に松明を持って地獄の犬を連れた姿で表され、顔は過去、現在、未来という時の三相を表している。
オリュンポス十二神ではないが、実力のある女神として描写され、ハデス、ペルセポネに次ぐ地位にある冥府神であり、ゼウスから海、地上、天界を自由に活動できる権能を与えられている。
ハデスによるペルセポネ誘拐の時には、ペルセポネの母・デメテルにハデスがペルセポネを連れ去ったことを伝えていたり、ギガントマキアでは他の神々が倒せない巨人クリュティオスを松明で殴り倒していたりとギリシャ神話の登場回数は多い。
中世においては魔術の女神として魔女と関連付けられ「女魔術師の保護者」と呼ばれた。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『デジタル・デビル物語 女神転生(1987年)』。
ボスとして登場し、種族は“魔王”。緑の長い髪の魔女のようなデザインだった。
『真・女神転生Ⅱ(1994年)』から現在のようなに犬・馬・獅子の頭部を備えるムチを持ったボンデージファッションの女性のイラストとなる。
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ミトラス
紀元1世紀から4世紀の西アジア、ローマ世界を中心に信仰された法と契約を司る太陽神。
インド神話ではミトラ、ペルシャのゾロアスター教の聖典『アヴェスター』ではミスラと呼ばれた。
人々を苦難から救済する英雄的な神として崇められたという。
死しても復活する神とされ、それを象徴する冬至(一年でいちばん昼間が短く、夜がいちばん長い日。12月20~22日ごろ。)は太陽神であるミトラスが死に、再び生まれる日だと考えられており、彼を称える大祭が開催される。
女神転生シリーズにおいて
『デビルサマナー ソウルハッカーズ(1997年)』で初登場。
ミトラスの関連動画
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キングフロスト
キングフロストの関連動画
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オーカス
ローマ神話に登場する死神オルクスが零落した姿といわれる邪神で、獰猛な邪鬼であるオークたちの王ともされる。
中世の頃のオーカスは邪悪な悪魔で、豚の頭を持ち死体をむさぼっているとされたが、これは当時は信仰の生贄として豚が供えられていたからではないかと言われている。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生(1992年)』で種族”邪神”。
特に目立つ要素もなくその辺のザコ悪魔だった。
しかし、その後のシリーズでは主に食いしん坊キャラとしてシナリオ等に絡む。
『真・女神転生 STRANGE JOURNEY(2017年)』では不時着したプラズマ装甲を持つ調査艦エルブス号と融合し、「ブォォォォォォノ(美味しい)」と叫びながら 色々なものを吸い込む不可侵で無限の食欲を司る怪物と化していた。
オーカスとして倒された後、ティアマトにより再誕し オルクスとして襲いかかってくる。
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