アスラおう
アスラおうは『インド神話』における”ディーヴァ神族”と対立する立場にある”アスラ神族”の大王。
※「ディーヴァ神族」は『インド神話』で信仰されている神々のこと。
有名どころではインドラや、ヤマがいる。
真の名前は「サンスクリッド語」で「偉大なるあまねく照らす者」という意味を持つ光明神・「 ヴィローチャナ ( ヴィローシャナ ) 」であり、「仏教」の最高神である大日如来(だいにちにょらい)を指す。
※「サンスクリッド語」は、インドや南アジアなどにおいて用いられた古代語のこと。
※「仏教(ぶっきょう)」はインド発祥の宗教で、「世界三大宗教」の1つ。
信者数は世界人口の7%である5億2000万人以上と、世界で4番目に大きな宗教。
人口だけでみると「ヒンドゥー教」が世界で3番目に大きい宗教なのだが、「仏教」のほうが歴史が長いので「世界三大宗教」のひとつとなっている。
また、この神格がペルシャに入ると、「ゾロアスター教」の主神アフラ・マズダとなった。
※「ゾロアスター教」は、紀元前6〜7世紀に古代ペルシャ(現在のイラン北東部)で成立したとされる宗教。
信者数は15万人程度とされる。
※ペルシャは、ペルシャ絨毯で有名な国。
現在は存在せず、「イラン」のことを指す。
※アフラ・マズダは「ゾロアスター教」における最高神。
正義と法の神。
女神転生シリーズにおいて
『デジタル・デビル物語 女神転生(1987年)』にて アシュラとして初登場。
『真・女神転生(1992年)』からは現在のイラストの姿となり、「CHAOS勢力」の親玉として登場する。
種族はシリーズによって”邪神”、”天魔”、”破壊神”と様々。
メガテンでは本来の名である ヴィローチャナ( ヴィローシャナ)とアスラおうは表裏一体の存在として扱われていて、それぞれ別々の悪魔として存在する。
アスラおうの解説動画
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アスラ
アスラとは『インド神話』における”神族”または”魔族”の総称。
血気盛んで闘争を好む”鬼神”の一種とされるが、もともとは生命生気の「善神」を意味していた。
インドラなどの「ディーヴァ神族」の台頭とともに彼らの敵とみなされるようになり、戦いを挑む「悪魔」・「鬼神」・「悪神」の類(たぐい)へと追いやられた。
※「ディーヴァ神族」はインド神話で信仰されている神々のこと。
有名どころではインドラや、ヤマがいる。
「不死」・「不滅」の存在ではないが、自らに想像を絶する厳しい苦行を課すことによって神々をも超越する力を獲得し、幾度となく神々 (ディーヴァ神族) から”世界の主権”を奪うことに成功している。
「日本仏教」に取り込まれると、漢字を当てて「阿修羅(アスラ)」と表記され、「六道輪廻(りくどうりんね)」の中の一つである常に戦いを好む心の状態を指す「阿修羅界(あしゅらかい)」の住人として位置づけられた。
※「仏教(ぶっきょう)」はインド発祥の宗教で、「世界三大宗教」の1つ。
信者数は世界人口の7%である5億2000万人以上と、世界で4番目に大きな宗教。
人口だけでみると「ヒンドゥー教」が世界で3番目に大きい宗教なのだが、「仏教」のほうが歴史が長いので「世界三大宗教」のひとつとなっている。
女神転生シリーズにおいて
メガテンではアスラおうの部下として活躍するパワー系悪魔。
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マハカーラ
正式名称はマハーカーラ。
憤怒の顔をした「インド」の退魔の魔神で、「ヒンドゥー教」、「仏教」における共通の神。
「仏教」では大黒天(だいこくてん)の名で知られている。
※「ヒンドゥー教」は、インド発祥の宗教。
信者数は全世界で約11億人以上とされ、人口だけでみれば世界で第3位の宗教。
※「仏教(ぶっきょう)」はインド発祥の宗教で、「世界三大宗教」の1つ。
信者数は世界人口の7%である5億2000万人以上と、世界で4番目に大きな宗教。
人口だけでみると「ヒンドゥー教」が世界で3番目に大きい宗教なのだが、「仏教」のほうが歴史が長いので「世界三大宗教」のひとつとなっている。
・「シヴァの夜の姿」
・「シヴァが憤怒した相」
・「シヴァが世界を最後の帰滅に導く時にとる姿」
だともいわれている。
“偉大”を意味する「マハー(Maha)」と「時間」・「暗黒」・「死」を意味する「カーラ(Kala)」の複合語で、“偉大なる時間(暗黒)”という名前の意味を持つ。
多くの剣を手にした恐ろしい姿をしているが、しかるべき供物をし、手厚く祀れば「信奉者」に多大な福や富をもたらすという。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生(1992年)』。種族は”天魔”。
どのシリーズにおいても”天魔”の中で高レベルの悪魔。
昔の作品では「力」や「体」の値が大きい物理アタッカーだったが、最近では火炎属性特価の魔法アタッカーとして登場する。
インドラジット
インドラジットは「インド」の叙事詩『ラーマーヤナ』に登場する敵。
※『ラーマーヤナ』はラーマを主人公としたインドの物語。
「ラークシャサ」という種族の王子であり、種族の中でも随一の力を持ち、神々にさえ殺せない不死の身体を持つ存在とされた。
※「ラークシャサ」とは人々に害をなす大きな力を持った悪鬼(鬼神)のこと。
「仏教」では「羅刹(らせつ)」とよばれ、改心して守護神になったりしている。
名前の由来
本来はメーガナーダという名だが、神の王であったインドラをシヴァから得た力で打ち破り、捕えることに成功する。
※メーガナーダは「雷鳴」を意味し、その名の通り戦場で彼の動きを捉えることは困難だったという。
そしてインドラの釈放を求めた創造神・ブラフマーから、釈放の代わりにインドラジット(インドラを打ち破るもの)の名と「不死の身体」の恩寵を授かり、これ以降メーガナーダはインドラジットと呼ばれるようになった。
『ラーマーヤナ』での活躍
『ラーマーヤナ』では、ラーマやラクシュマナ(ラーマの弟で人間)、ハヌマーンと長い激闘を繰り広げた。
しかし創造神・ブラフマーがラーマたちに味方し、ラクシュマナにかつてアスラを滅ぼす際に用いられた矢・「ブラフマーストラ(不死の効果を消す)」を与えられる。
そして祈りと共にその矢をラクシュマナが放つと、インドラジットの頭部は貫かれ、粉々に砕けて死亡したという。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生(1992年)』で、種族は“天魔”。
ストーリーでは都庁においてカオス陣営の父・ラーヴァナと共にロウ陣営に与するヴィシュヌと攻防を繰り広げている。
ロウルートではラーヴァナを撃破した直後に現れ、父の仇を討つために主人公たちと交戦する。
後の作品でもちょこちょこ登場し、種族は“破壊神”、“邪神”などに変更された。
また、シリーズ通して電撃属性に特化した能力・スキルを持つ。
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ヤマ
ヤマは『インド神話』に登場する死の神であり、司法・冥界の神。
「死者の王」、「閻魔天(えんまてん)」ともよばれ、俗にいう「閻魔大王(えんまだいおう)」のこと。
元々は天界の神
大昔のインドでは、生前によい行いをした人は「天界」にあるヤマの国に行くと信じられており、そこは「死者の楽園(天国みたいなイメージ)」だとされた。
そのことから、長寿を全うした後にヤマのいる「天界」で祖先の霊と一体化することは理想的な人生だと考えられていた。
大昔の「インド」では「天国の神様」のようなイメージだった。
「仏教」で「閻魔大王(えんまだいおう)」となる
後世になると死者の生前の行為により刑罰を与える「裁きの神」として描かれるようになり、この姿が「仏教」に取り入れられると、地獄で死者の生前の罪を裁く「閻魔大王(えんまだいおう)」の姿が確立したとされる。
※「仏教(ぶっきょう)」はインド発祥の宗教で、「世界三大宗教」の1つ。
信者数は世界人口の7%である5億2000万人以上と、世界で4番目に大きな宗教。
人口だけでみると「ヒンドゥー教」が世界で3番目に大きい宗教なのだが、「仏教」のほうが歴史が長いので「世界三大宗教」のひとつとなっている。
ちなみにヤマは人間で最初の死者となり、死者が進む道を見いだして「死者の国の王」となったという。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生(1992年)』で初登場。種族は”天魔”。
「閻魔大王(えんまだいおう)」のようなデザインであり、「メシア教徒」を裁くカオス勢力の裁判官として登場する。
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