破壊神

シヴァ

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ナンディー
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シヴァは『インド神話』に登場する”破壊神”。

「ヒンドゥー教(インドの民族宗教で、世界三大宗教の一つ。約11億人の信者がいるとされる。)」において、ヴィシュヌ神と共に最も崇拝を集めている偉大な神。

その姿は「もつれた長髪」と額に「第3の眼」、首には「蛇コブラ」を巻きつけ、青黒い裸体に「虎の皮」をまとった苦行者の姿で描かれることが多い。

また、ヴァ―ハナ(乗り物)である乳白色の牡牛(おうし)・ナンディーと共に描かれることも多い。

美の女神・パールヴァティを嫁に持ち、息子に象頭の神・ガネーシャ、戦神・カルティケーヤがいる。

シヴァは世界が終わりに近づくと、世界すべてを破壊して浄化し、新たな世界を再建すると言われており、「再生の為の破壊」を行う。
そのため、実は「破壊」だけでなく「創造」も司る。

また、自らの信奉者には厚い恩恵を授けるが、悪魔に対しては恐ろしいほどの破壊の力を振るうとされる。

額にある「第3の目」はあらゆるものを焼き尽くす恐ろしい光を放つことが可能で、修行の邪魔をした愛の神・カーマを焼き殺したり、世界を一瞬で破壊したりと超強力なもの。

愛用の武器は光の三又槍(さんさそう)「トリシューラ(ピナーカと表記される場合もあるがそれは間違いで、ピナーカは弓のこと。)」と「ダマル」(太鼓)。

踊りの神「ナタラージャ(舞踏神)」としての異名も有名であり、宇宙のリズムに呼応し、見ている者でさえ陶酔させるほどのシヴァの舞踊は、煩悩と同じ108種あるという。

また、ヒンドゥーのリンガ(男根)崇拝(生殖の象徴でもある男根を、子孫繁栄の願いと、豊作への期待を込めて崇拝する儀礼)の象徴として崇められる。

別名も多く、有名なのはマハカーラという名で、世界の破壊のときに恐ろしい黒い姿で現れたときに呼ばれた。

インドでは知らぬものはいないと言われるほど有名な神で、世界的にも非常に有名な神様。

女神転生シリーズにおいて

初登場は『女神転生Ⅱ(1994年)』。

メガテンシリーズにおける最強クラスの常連悪魔で、基本的に種族は”破壊神”だが、”天魔”や”魔神”として登場することもある。

どの作品においても終盤にはぜひとも手に入れたい仲魔の一体であり、この御方にお世話になった方は多いであろう。

バロンランダの特殊合体で作成できるのはシリーズのお約束。

踊りでノリノリである。

シヴァの解説動画

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スサノオ

スサノオ
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スサノオ
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正式名称は須佐之男命(スサノオノミコト)。

『日本神話』に登場するイザナギの子である「※三貴子(さんきし)」の一柱であり、アマテラスの弟。

※ 黄泉の国から帰ってきたイザナギが、禊(みそぎ ※水浴のこと)で黄泉の汚れを落としたときに最後に生まれ落ちた三柱の神々のこと

”暴風の神”や”武神”ともされ、”厄払いの神様”としても信仰されている。

スサノオの逸話

イザナギアマテラスは天の国である高天原(たかまがはら ※神々が住む場所。)。ツクヨミは夜の国。スサノオは海原。

それぞれが支配地を与えられるが、スサノオは黄泉の国にいる母・イザナミを慕って泣いてばかりいて、海原を治めようとしなかった。

そしてそれが原因で父・イザナギの怒りを買い、スサノオは海から追放されることになる。

そこでスサノオは姉にあたるアマテラスに挨拶してから黄泉の国に旅立とうと高天原(たかまがはら)へ上っていくが、そんな姿を見たアマテラススサノオが高天原(たかまがはら)を奪いに来たと誤解してしまう。

そこで、スサノオは疑いを晴らすため、「誓約(うけい)」という占いを行うよう提案。

占いの結果はスサノオの勝利で、野心がないと認められたのだが、占いに勝ったことから慢心してアマテラスの造った田畑を破壊するなど、粗暴な行いによって高天原(たかまがはら)を追放される。

その後、追放されたスサノオは出雲(現在の島根県)へと降り、その地を荒らし、人々を苦しめていた巨大な怪物 ヤマタノオロチを退治して英雄となる。

そして倒したヤマタノオロチの尾から手に入れた天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ 別名・草薙剣(くさなぎのつるぎ) ※ のちに古代天皇の権威たる三種の神器の一つとなる。)をアマテラスに献上し、数々の暴挙の許しを得たという。

また、ヤマタノオロチに囚われていたクシナダヒメを妻とすると、多くの子(子孫にはオオクニヌシがいる)を設けて出雲国の基礎をつくったとされ、後に”厄払いの神様”としても信仰されていたり、英雄的側面を以て、”武の神”として崇められる。

女神転生シリーズにおいて

初登場は『デジタル・デビル物語 女神転生(1987年)』で、種族は“鬼神”として登場。

以後のシリーズ作品では”破壊神”の上位悪魔として登場しており、力のステータスが高く、衝撃属性スキルと強力な物理スキルを所持していることが多い。

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ザオウゴンゲン

蔵王権現(ザオウゴンゲン)。

仏典には説かれていない日本独自の「仏」であり、釈迦如来(しゃかにょらい)、千手観音(せんじゅかんのん)、弥勒菩薩(みろくぼさつ)の三尊が合体したものとされる。

平安期(794年~1185年)に役小角(えんのおづの)が混迷した世を救う力を求め、千日の修行を行うと釈迦如来(しゃかにょらい)や千手観音(せんじゅかんのん)・弥勒菩薩(みろくぼさつ)が現れた。

しかし、自身の主尊とはせず最後に現れたこのザオウゴンゲンこそが混迷の世を救う神であるとして、ザオウゴンゲンを感得(深遠な真理などを悟り知ること。)。

自身の修験道の主尊として迎え入れて、信仰が広がっていた。

女神転生シリーズにおいて

初登場はおそらくファミコン版の『デジタル・デビル物語 女神転生(1987年)』。

メガテンにおいては老人口調で話す。

ザオウゴンゲンの関連動画

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カルティケーヤ

カルティケーヤ

カルティケーヤは『インド神話』の軍神。

父はシヴァ。母はパールヴァティもしくはパールヴァティの妹であるガンガーとされる。

別名としてスカンダクマーラがある。
(※ インドではこちらの名前のほうが有名)

仏教では俊足を誇る「天軍」の将として邪神を消滅させる「韋駄天(いだてん)」として有名。

その名は「クリッティカーに結び付く者」という意味で、クリッティカーとはカルティケーヤが誕生した際に、パールヴァティの代わりに彼を養育した6人の神々のこと。

その姿は6つの首と12本の手に長い槍を持ち、不死の象徴である「パラヴァニ」という孔雀に乗っている形で表されることが多い。

なお、カルティケーヤクリッティカー全員の乳房から乳を飲んだため六つの頭を持つ存在になったといわれる。

また別の説では、元々カルティケーヤは6人兄弟だったが、パールヴァティが彼らをあまりにかわいく感じて強く抱きしめた為、頭と腕の数はそのままに体が合体して一つになったという。

カルティケーヤの概要

カルティケーヤはシュヴェータ山の黄金の穴から産まれると、生後4日目にして、軍神インドラが率いる神々の軍勢を退けて「神軍」を率いる将軍となる。

そして生後6日目には敵対するアスラ勢を打ち負かし、インドラに替わって新たな「神軍」の最高指揮官となった。

戦争以外はあまり考えていない性格で、女性すら近付けず、自分の神殿に女性が入ることすら拒むそう。

女神転生シリーズにおいて

初登場は『真・女神転生デビルサマナー(1995年)』。種族は“破壊神”。

力と速の値が高く、通常攻撃が複数回という攻撃特化の能力を持つ。

以降のシリーズにも登場し、速度の速い物理攻撃に特化したアタッカーとして活躍。

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ホクトセイクン

ホクトセイクン

北斗七星(ほくとしちせい)を神格化した存在で、死を司るとされている神。

北斗真君(ほくとしんくん)と言われることもある。

全ての人間の貧富や貴賤(きせん ※卑しいこと)、その行いの功罪を調べ上げて死後の扱いを定めるとされ、日本でいうところの「閻魔大王(えんまだいおう)」に近しい存在。

その姿は氷のように透き通った衣に身を包む醜い老人だとされ、悪行を行った自覚のある人間は、ホクトセイクンによって地獄に落とされるため、大変畏れられていた。

女神転生シリーズにおいて

真・女神転生デビルサマナー(1995年)』にて初登場。異界のボスとして戦うことになる。

その後のシリーズでは中級レベルの悪魔として登場することが多い。

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セイテンタイセイ

セイテンタイセイ
セイテンタイセイ 旧
セイテンタイセイ
セイテンタイセイ 旧
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斉天大聖(セイテンタイセイ)。

中国の四大奇書の一つである冒険小説・『西遊記』の主人公である孫悟空(そんごくう)の別称で、石猿(いしざる)。

花果山(かかざん)の山頂にあった岩が、「天地の霊気」を受けたことにより生命を宿し、誕生した。

成長後は山の猿の大将となり、「美猴王(びこうおう)」と自称。

やがて仙人に弟子入りをして、神通力(じんつうりき)や、觔斗雲(きんとうん)に乗って十万八千里(実際の距離ではなく、とてつもなく遠い距離という意味)を飛ぶ力と72通りの変幻術を会得し、「孫悟空」の名を与えられた。

しかし、調子に乗った孫悟空は術を兄弟子たちに見せびらかしたために仙人から怒りを買い、弟子を破門。

その後、故郷に帰ると大暴れする。

・妖仙・混世魔王(こんせいまおう)を退治。

・大量の武器を強奪し、配下の猿たちに配って軍隊にまとめ上げる。

・海中にある龍宮で、伸縮自在の神器「如意金箍棒(にょいきんこぼう)」を無理やり手に入れる。

・三海の竜王たちからも武具を要求し、「金の冠」、「金の鎧」、「歩雲履(ほうんり ※雲の上を歩く事の出来る靴)」の防具一式を持ってこさせる。

・牛魔王を含む「6大魔王」の妖仙と義兄弟となる。

・地獄へ行き、閻魔大王(えんまだいおう)を脅して閻魔帳から自分の名前を消して自身の寿命をなくす(寿命で亡くなることが無くなる)。

・仙界の太上老君(たいじょうろうくん)の作り上げた不老不死の金丹(霊桃)を貪り食って不死身の肉体を手に入れる。

などなど「天」・「地」・「冥」の三界を荒らしまわる。

やがて自身を「斉天大聖(セイテンタイセイ)」と称し、そのことに激怒した天界は、哪吒太子(ナタタイシ)や四天王(してんのう)、観世音菩薩(カンゼオンボサツ)などを含めた全軍で悟空を討伐することを決定する。

※「斉天大聖(セイテンタイセイ)」は「天にも斉(等)しい大聖者」と言う意味で、簡単に言えば宇宙で一番偉い。

哪吒太子(ナタタイシ)や四天王、10万を超える「天界軍」相手に悟空は縦横無尽に大暴れし勝利するが、最後は二郎真君(にろうしんくん)に捕らえられ、八つ裂きの刑にされた。

しかし不死身の体を持つため、あらゆる攻撃(刀・斧、火ですらも歯が立たず)でも殺すことはできず、大暴れして手が付けられない状態になる。

どうするか迷っていたところ釈迦如来(しゃかにょらい)が現れ

お前が本当に無敵だというのなら、私の掌から逃げ出してみよ」と命じた。

そこで、「斉天大聖(セイテンタイセイ)」は難なく觔斗雲(きんとうん)で脱出して宇宙の果てまで到達。

そこにあった柱に「斉天大聖」とサインして自信満々に帰ってきた。

ところがそこに待っていたのは「斉天大聖」と書いてある指を見せつける釈迦如来(しゃかにょらい)。

から飛び出せなかった「斉天大聖」を釈迦如来(しゃかにょらい)は取り押さえると、法力で戒めをし、五行山(ごぎょうざん)に五百年間も封印した。

そして五百年後に三蔵法師(さんぞうほうし)に救われ、弟子となって旅のお供として天竺(てんじく)を目指したという。

女神転生シリーズにおいて

メガテンでは中の上あたりの悪魔として登場。
力が強く、物理系スキルを覚える物理アタッカーとして活躍する。

備考

孫悟空としては中国だけでなく、漫画『ドラゴンボール』としても世界的に有名。

また、「斉天大聖」の呼び名の神のひとりとしては、特に台湾や東南アジアで篤い崇拝を集めている。

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トリグラフ

トリグラフ

トリグラフは、スラヴ神話(9世紀頃までにスラヴ民族の間で伝えられた神話)に登場する軍神、あるいは神々の集合体とも呼ばれる。

名前には「3つの頭」と言う意味があり、それぞれ天空・地上・地下を表していて、世界を成す3つの王国(天空・地上・地下)全てを支配しているという。

またその姿は「3つの頭」を持つ男性や、「3つの山羊の頭」をもった男性の姿で表されることが多く、黒い馬に騎乗している。

黒い馬に関しては、同じくスラヴ神話において主神的な位置にある軍神スヴェントヴィトが、白い馬を聖獣としたことに対をなす存在であるとされているため。

とある伝承では、トリグラフは布で完全に覆い隠されているといい、それは人々の邪悪な行いを直視することができないほど神聖であるからという。

そのため「人間の前に姿を現すことは滅多に無い」とされている。

女神転生シリーズにおいて

真・女神転生 デビルサマナー(1995年)』に”破壊神”として初登場。

”破壊神”だが、物理系ではなく氷結系のスキルを習得する。

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アレス

アレス

アレスはギリシア神話に登場する軍神で、オリュンポス十二神の一柱。

正確には戦争の「狂乱」と「破壊」の側面を持つ負の面を強調した神で、戦士たちを煽り立て、争いをより悲惨なものにしては喜ぶという「荒ぶる神」として畏怖された。

戦場では徒歩で戦ったり、”黄金の額帯を付けた足の速い4頭の神馬”に戦車を引かせ、”両手に巨大な槍”を持って駆け巡ったという。

主神・ゼウスと正妻・ヘラの息子であり、純粋な血統を持つオリュンポスの未来を背負う王子とも言える存在だったため、当初はヘラに溺愛されて彼がゼウスの後を継ぐことを望まれていた。

その容姿は整っており、美しくたくましい様子はアポロに次いで素晴らしく、ギリシャの男神の中でも一・二を争う程の美貌の持ち主。

また身長も高く、人間の前には大抵人間サイズの大きさで現れるが、真の姿だとその身長は200メートルを優に超えるという。

しかし粗暴で残虐かつ不誠実な性格のため、神々のみならずギリシア人にも嫌われており、神話でも良いエピソードがない。

戦いの神でありながら人間・ディオメデス(アテナの加護は得ている)に敗北したり、英雄ヘラクレスからは半死半生の目に遭わされるほか

オリュンポスの神々に挑もうとした巨人の兄弟アロアダイ(オトスエピアルテス)討伐の際には逆に彼らに青銅の壺の中に13か月間幽閉された。

さらに、愛と美の神・アフロディーテとの不倫を暴かれて大恥をかいたりなど、不評なものばかり。

最終的には親であるゼウスヘラにすら疎まれるようになったという。

ただ、愛人であるアフロディーテと、彼が引き起こした戦争で冥界の住人を増やすことから死の神ハデスとは仲が良かった。

オリュンポス十二神には、もうひとりアテナという軍神がいるが、アテナの方が思慮深く優れており、戦場においても恩恵をもたらす神とされ、信仰も圧倒的に多い。

そのため、ギリシアの軍神と言えばアテナのことを指す方が多い。

女神転生シリーズにおいて

初登場はおそらく『真・女神転生Ⅱ(1994年)』。

中級レベルの”破壊神”として登場。

以降のシリーズも中級レベルの”破壊神”といった感じで登場するが、メガテンに登場するギリシア神話の神の中では最弱。

顔は良いが、中身最悪の残念なイケメンである。

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