マサカド
マサカドは【平安時代中期】に実在した東国の英雄
「平将門(たいらのまさかど 903年 – 940年3月25日 没)」がモデル。
平将門の生涯
マサカドは「平家(たいらけ)」の武将で、「鎮守府将軍(ちんじゅふしょうぐん)」の子である「豪族(ごうぞく)」として産まれた。
※「平家(たいらけ)」は権力と力を持った一族。
(「平家(へいけ)」とも呼ばれ、こちらの方が呼ばれることが多い。)
皇族と共通祖先を持つ血縁集団(親戚)であり、天皇が姓を与えて臣下に降ろすという名目で892年に創設された。
【平安時代末期】には政権を握っていたほどだが、『源平合戦』として有名な1185年の「壇ノ浦の戦い」に敗れて「平家」は滅亡した。
※「鎮守府将軍(ちんじゅふしょうぐん)」は武門の最高栄誉職。
※「豪族(ごうぞく)」は、ある地方において多くの土地や財産、私兵を持つ一族のこと。
15歳で京に上り、京内外の犯罪を取り締まる「検非違使(けびいし)」を志願するが叶わず、官位の低い「滝口の武士」となる。
※「検非違使(けびいし)」は現代でいう警察官。
※「滝口の武士」は警備員みたいな感じ。
決して実力がなかったというわけではなく、時の朝廷の要職は「藤原(ふじわら)」氏が独占しており、気に入られなければ実力のある「豪族」でも要職に就けなかったので「武士」になるしかないという背景があった。
しかも民衆は「重税」や「労役」にとても苦しめられているのに、地方の役人はやりたい放題という腐敗した状況を見て貴族中心の「不平等な社会」に失望。
やがて飢え死にする「農民」を救うため、「下総(しもうさ ※現在の「千葉県」北部と「茨城県」の南部にあたる。)」を本拠地として勢力を伸ばすと関東の支配に成功。
「新皇(しんのう)」と称して「朝廷」に対して反乱を起こした。
(日本史で言う「平将門の乱 939年」)
やがて時の「朝廷」の逆賊となったマサカドは数々の戦いを勝ち抜き、破竹の勢いで他の地域へも勢力を伸ばした。
しかしその勢いを危惧した「朝廷」はマサカド討伐のために「藤原秀郷(ふじわら の ひでさと)」と「平貞盛(たいら の さだもり)」による「連合軍」を編成。
一進一退の攻防を繰り広げるが、兵力の多い「連合軍」によって反乱の1年後には押されて940年にマサカドは捕まってしまう。
そしてその首は落とされ、「平安京(へいあんきょう ※京都)」の「七条河原(しちじょうがわら)」に運ばれて晒し首にされてしまった。
38年の生涯であったという。
平将門の怨念伝説
「七条河原(しちじょうがわら ※京都)」で「晒し首」にされていた「マサカドの首」だったが、ある夜その「怨念」からか眼を見開き、カラカラと笑いだした。
そして「無念の思い」を口にしながら故郷の「東国(とうごく)」に向かって飛んでいった。
しかも翌日にはその首が「武蔵国豊嶋郡芝崎村(むさしのくに としまぐん しばさきむら ※現在の東京都千代田区大手町に位置する)」に落ちていたのだという。
さらにその数日後には何故かその付近で大地が揺れ、三日三晩雷が鳴り続けるなど不吉な「天変地異(てんぺんちい)」が起こり続けた。
そして「芝崎村(しばさきむら)」の人々はこのことに恐れおののき、近くの池で「マサカドの首」を洗うと、「首塚(くびづか)」を築いて手厚く供養した。
(これが最初の首塚となる。)
すると何故か「天変地異」が収まり、それ以来その村の人々は「マサカドの首塚」を手厚く面倒をみたという。
13世紀の怨念
時が経ち、13世紀になると「東国(とうごく)」は「凶作」によって飢饉(ききん)となって「疫病(えきびょう)」が蔓延(まんえん)。
「首塚」は荒廃し、人々は「無念の死を遂げた将門(マサカド)の祟りだ」と恐れはじめる。
そして”英雄”としての「尊敬(そんけい)」と「畏怖(いふ)」から「マサカドの首塚」が新たに建てられた。
(2個めの首塚)
すると何故か「凶作」や「疫病」といった災いが収まったのだという。
近代の怨念
しかし「首塚」はだいぶ時を経て、1923年の「関東大震災」で倒壊。
この「首塚」を移転しようと当時の「大蔵省(おおくらしょう)」がそこに「仮庁舎(かりしょうちょう)」を建てたが、
・「省の職員」
・「工事関係者」
・「現職の大臣」
と不審な死が続き、あまりの「不幸」の連続からマサカドの祟りを恐れた政府は「仮庁舎」を撤去することになった。
その後も移転しようとするたびに「不吉な出来事」や「原因不明の事故」が相次いだりするため、マサカドは祟りをなす「日本三大怨霊(にほんさんだいおんりょう)」として祀られるようになったという。
ちなみに2021年4月には隣接する「三井物産」と「三井不動産」との再開発事業「Otemachi Oneタワー」に併せて「首塚」の改修工事が完了。
(3個めの首塚)
現在も「都会の一等地」である東京都千代田区大手町に「マサカドの首塚」が存在する。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『デジタル・デビル物語 女神転生Ⅱ(1990年)』。
”東京の守護神”として生首の姿で登場。
続く『真・女神転生(1992年)』では”マサカド”の名を冠した最高装備として登場(仲魔としては登場しない。)。
さらに『真・女神転生Ⅱ(1994年)』ではストーリーに絡む重要な存在として登場。
身体がバラバラにされており、集めて復活させると天津神たちが封印されている「岩戸(いわと)」をどけてくれる。
『デビルサマナー ソウルハッカーズ(1997年)』では”青い髪”に歌舞伎を感じさせる見た目となり、造魔を素体にした”猛将”として仲魔にできるようになった。
『真・女神転生Ⅲ(2003年)』では仲魔にならないが、「マサカドゥス」という最強の「禍魂(マガタマ ※装備品)」を授けてくれる。
そして『真・女神転生Ⅳ(2013年)』・『真・女神転生Ⅳ FINAL(2016年)』 ではデザインが刷新されて、ストーリーで重要な役として登場した。
歴代シリーズにおいて「ストーリー」・「イベント」・「DLC」など出番が多く、メガテンシリーズにおいて、最も優遇されている悪魔である。
備考
ちなみにマサカドをATLUSが雑に扱った際には、原因不明のトラブル、ATLUS社員の怪我、親会社倒産などが起き、様々な不運に見舞われたとのこと。
初登場した『デジタル・デビル物語 女神転生Ⅱ(1990年)』においてマサカドを製作した際には、表記名をマサカドのままにしているとゲーム開発中に原因不明のトラブルが頻発。
さらに開発スタッフである増子司(ますこ つかさ)さん(「女神転生シリーズ」のBGMを手掛けたことで有名)がチーマーに襲われて負傷した挙句、金まで奪われるなど不幸な事件が頻発していた。
この不幸な出来事から”マサカドの祟り”だと思ったスタッフたちは「首塚」へ参詣し、ゲームでの表記名を「マサカドこう」にしたらぴたりと納まったという。
これ以来マサカドを登場させるときには「首塚」にお参りするようになった。
しかし、『真・女神転生IV(2013年)』制作の際にはこの参詣を怠ったため、アトラスの親会社だったインデックスが”粉飾決算により倒産”という特大級の祟りが起こってしまった…。(恐ろしや)
ちなみにマサカドの怨念だけではなく、”神”・”天使”・”悪魔”からも罰が当たりそうな扱いをすることも「メガテンシリーズ」は多いため、「メガテンシリーズ」の制作にあたる際には大変ご利益のある地を参拝するのが恒例となっているらしい。
マサカドの関連動画
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ヨシツネ
ヨシツネは平安時代末期の武将「源義経(みなもと の よしつね)(1159年 – 1189年 没)」がモデル。
『源平合戦(げんぺいがっせん)』最大の功労者であり、「鎌倉幕府(かまくらばくふ)」を開いた「源頼朝(みなもと の よりとも)」の弟。
※『源平合戦(げんぺいがっせん)』は平安時代末期(1180年~1185年)に起きた平氏政権に対する内乱。
時の政権を持つ「平家」に不満だった「源氏」の武士が「源頼朝(みなもと の よりとも)」を中心として「平家」に反乱を起こす。
1180年~1185年にかけて日本各地で繰り広げられ、最終的に山口県壇ノ浦で「平家」が滅亡し、「源頼朝(みなもと の よりとも)」が「鎌倉幕府」を樹立する。
幼名は「牛若丸(うしわかまる)」。
怪力で有名な「武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)」を「家来(けらい)」に持つ。
源義経(みなもと の よしつね)の生涯
・幼少期
父・義朝(よしとも)は「平治(へいじ)の乱(1160年)」で敗死し、ヨシツネも生まれて間もなかったため母親である「常盤御前(ときわごぜん)」は敵方の「平家(へいけ)」の元へ出頭。
成長後の「出家(しゅっけ)」を条件に、”親の敵(かたき)”である「平清盛(たいら の きよもり)」に命を助けられる事となった。
※「出家(しゅっけ)」は、お坊さんになること
そして11歳になると京都の「鞍馬寺(くらまでら)」に預けられ、「鞍馬寺(くらまでら)」に住まう「大天狗(だいてんぐ)」や、”陰陽師(おんみょうじ)”の「鬼一法眼(きいちほうげん)」に師事し「兵法(へいほう)」・「剣術(けんじゅつ)」を学ぶ。
やがて「出家」を拒んで寺を逃げ出し、15歳の時には自ら「元服(げんぷく)」して義経(ヨシツネ)と名乗って旅にでる。(1174年)
※「元服(げんぷく)」は、この時代でいう「成人式」みたいなもん
旅の途中では「武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)」をはじめとする様々な「家来」を得ながら、当時「平安京」に次ぐ人口を有した大都市・「奥州平泉(おうしゅうひらいずみ ※現在の岩手県)」に到着。
ヨシツネは「奥州平泉(おうしゅうひらいずみ)」の権力者で、「鎮守府将軍(ちんじゅふしょうぐん)」でもある「藤原秀衡(ふじわら の ひでひら)」に温かく迎え入れられ、彼の元で育つこととなる。
(「藤原秀衡(ふじわら の ひでひら)」はヨシツネの遠い親戚らしい。(諸説あって、気に入られたとも。))
※「鎮守府将軍(ちんじゅふしょうぐん)」は、平安時代中期以降(11 世紀中頃)の武門の最高栄誉職。
※「藤原秀衡(ふじわら の ひでひら)」は、奥州産の馬と金(きん)に支えられた豊かな財力を背景に、平安京のどの勢力にも与することなく、独立した勢力として君臨し続けた人。
・青年期~最期
やがて兄・頼朝(よりとも)が挙兵すると、「奥州(おうしゅう)」で得た配下を連れて参陣。
・「一ノ谷の戦い(いちのたにのたたかい 1184年【25歳】)」
・「屋島の戦い(やしまのたたかい 1185年【26歳】)」
・「壇ノ浦の戦い(だんのうらのたたかい 1185年【26歳】)」
などで、父の敵である「平氏」を破り、『源平合戦』最大の功労者となる。
しかし、だんだんと「兄の命令」を無視するなど、身勝手な行動から兄である「頼朝(よりとも)」と確執が生まれてしまう。
「領地(りょうち)」を「頼朝(よりとも)」に没収されたり、「逆賊(ぎゃくぞく)」として”討伐(とうばつ)”の命令が下されるなど、彼を取り巻く情勢は厳しいものとなっていった。
ヨシツネは「頼朝(よりとも)」に許しを請うため手紙を書くが、「頼朝(よりとも)」の怒りはおさまらなかった。
そのため「武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)」などわずかの手勢を引き連れて、かつての庇護者(ひごしゃ)であった「藤原秀衡(ふじわら の ひでひら)」を頼ることにした。
そんな落ち延びてきたヨシツネらを「秀衡(ひでひら)」は暖かく迎え入れてくれたが、1年も経たずに「秀衡(ひでひら)」が病気で亡くなってしまう。
そしてヨシツネのことをよく思っていなかった上に、「頼朝(よりとも)」による度重なる「討伐(とうばつ)」要請で圧力をかけられた「藤原秀衡(ふじわら の ひでひら)」の息子・「藤原泰衡(ふじわら の やすひら)」に、父・秀衡(ひでひら)の病没からおよそ半年後に襲われてしまう。
激しく防戦したが、「武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)」を含む家来達はことごとく討ち取られてしまい、最期は一切戦うことをせず持仏堂(じぶつどう ※礼拝する「仏像」や「位牌(いはい)」を安置する建物)にこもって妻子とともに自害してしまう。
享年31歳であった。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生デビルサマナー(1995年)』。
優秀な物理耐性に高い攻撃力と、ヨシツネの代名詞である専用スキル「八艘跳び(はっそうとび)」が非常に強力。
「八艘跳び(はっそうとび)」 は「敵全体に八回連続攻撃」という物理スキルで、補助スキル「チャージ」(次の物理属性攻撃を二倍以上ダメージ)を併用することによりシリーズを通して最強クラスのダメージをたたき出す。
『真・女神転生Ⅲ マニアクス クロニクル』では葛葉ライドウが使役する悪魔として登場。
高クリティカル率を誇る強力な物理技「ヨシツネ見参」でライドウと共に敵へ斬りかかる。
その見た目と実力から高い人気のある悪魔。
ヨシツネの関連動画
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ジークフリード
ジークフリードはドイツの叙事詩・『ニーベルンゲンの歌』に登場する主人公。
『北欧神話』に登場する英雄・シグルドと起源が同じとされている。
※『ニーベルンゲンの歌』はジークフリートの冒険と非業の死、そしてジークフリートの妻・クリームヒルトの復讐劇を描いた物語。
中世ドイツを舞台に、さまざまな話が繰り広げられる。
西暦1200年頃に成立し、作者は不明。
「ネーデルラント」と言う国の王子で、父は「ネーデルラント」の王・ジークムント、母は王妃・ジークリント。
その姿は引き締まった体に端正な顔立ちをしており、性格は「誠実」で頼まれごとがあれば断らない好青年。
ただしあまり細かいことは考えないほうで、かなりの自信家。
生まれたときから並外れた腕力を持ち、成長すると数々の冒険に出かける。
※「ネーデルラント」は現在の「ベルギー」、「オランダ」、「ルクセンブルク」の3か国にあたる低地地域内に存在した国。
現在では「低地」のことや、「オランダ」のことを指すことが多い。
ジークフリート伝説
成長するとノルウェーの「ニーベルンゲン族」を倒して
・呪われた財宝
・魔法の隠れ蓑「タルンカッペ」
・名剣「バルムンク」
を奪ったり、邪龍・ファフニールを倒して「不死身の体」を手に入れるなど多くの「軍功」を立てる。
このファフニール退治の際、魔力のこもった竜血(りゅうけつ)を浴びて全身が甲羅のように硬くなり、いかなる武器も受け付けない不死身の体となった。
しかし背中に「菩提樹(ぼだいじゅ)の葉」が一枚貼り付いて血を浴びられず、この部分がのちの彼の”弱点”となる。
その後ジークフリードは美女と評判の「ブルグント国王」の妹・「クリームヒルト」の噂を聞いて、「ブルグント王国」へ。
彼女に一目惚れし、結婚するために「ブルグント軍」に加わって多くの武功を立てる。
やがて「ブルグント国王」は彼女と結婚できる条件として、
”自身と決闘に勝利したものとしか結婚しない”
という「アイスランドの女王」・ブリュンヒルトと自分を結婚させることができれば「妹」を授けると言い、それをジークフリードは承諾。
やがて「ブルグント国王」と、「ブリュンヒルト女王」が結婚をかけて決闘開始。
その最中にジークフリートは、
・身につけると姿が見えなくなる
・「身に付けた者の力」と「12人分の力」が加わる
という、ふしぎな宝物・「タルンカッペ」を使って「ブルグント国王」を手助けし、彼は勝利を収めた。
そして「結婚」を成功させた「功績」が認められ、ジークフリートは「ブルグント国王」の妹・クリームヒルトと結婚し、「ネーデルラント国」に帰って「王位」に就くことになったという。
ジークフリートの悲劇
10年後、「ブルグントの王宮」で「ブルグント国王」達と再会したジークフリードだが、そこで妻・クリームヒルトとブリュンヒルト女王が言い争いを始めた。
その言い争いでヒートアップしたクリームヒルトは、「結婚の決闘」の際にジークフリードが兄・「ブルグント国王」を手助けしたことをバラし、ブリュンヒルト女王に「騙された愚か者」と罵る。
このことが「ブルグントの家臣」の反感を買い、家臣の中でも一番の勇士ハゲネ(ハーゲン)は、クリームヒルトのみならずジークフリードも逆恨みする。
やがてハゲネ(ハーゲン)がジークフリードの弱点である”不死身ではない背中の一点”を聞き出すと、彼に気付かれないよう投槍(なげやり)でジークフリードの背中を貫き、ジークフリードは暗殺されてしまったのであった。
女神転生シリーズにおいて
『デビルサマナー ソウルハッカーズ(1997年)』にて初登場。
メガテンにおいては力ステータスが高い「物理専用脳筋悪魔」として悪魔たちをバッタバッタとなぎ倒しているイケメン悪魔。
ジークフリードの関連動画
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ラーマ
ラーマは古代インドの叙事詩『ラーマーヤナ』の主人公。
※『ラーマーヤナ』はラーマを主人公とした冒険物語。
ヴィシュヌが”第七の化身(アヴァターラ)”として地上に降臨した姿であり、世継ぎのいない古代インドの王国・「コーサラ国」の第1王子の人間として転生した。
※「アヴァターラ」とは、善(ダルマ)が衰え、悪(アダルマ)が栄える時にヴィシュヌが「神」であることを捨て、「アヴァターラ」と呼ばれる「化身(けしん)」へと変身した姿。
「人間」の姿だけでなく、時代によって「魚」や「亀」、「猪」などになり、名前もその度に変わる。
八番目の化身・クリシュナと並び、 ヴィシュヌの化身の中では人気が高い。
叙事詩『ラーマーヤナ』
「コーサラ国」の第1王子として転生したラーマだったが、「継母(けいぼ)」に城を追われ、妻・シータと森で暮らしていた。
そんなところに神にも悪魔にも殺されない加護を得ている魔王・ラーヴァナが現れ、「妻」を誘拐されてしまう。
その後なんやかんやあって
・異母弟(いぼおとうと)・ラクシュマナ
・ラーマの信奉者であり「猿族最強の戦士」・ハマヌーン
などと共に、魔王の息子であるインドラジッドと魔王・ラーヴァナを激戦の末に討ち果たす。
そして妻を取り戻した後は「城」へ戻り、「素晴らしい王」として「幸福な国」を長く統治した。
やがて「寿命」の時を迎えると聞いたラーマは息子たちに国を任せ、「サラユー川」に身を投じ、再びヴィシュヌ神として神の姿に戻ったという。
そんな真面目で正々堂々としたラーマの性格は「インド」における「人間社会での理想像」とされ、「インド」では”国民的英雄”として絶大な人気を得ている。
ちなみに「インド」で『ラーマーヤナ』を原作としたドラマが放送されれば視聴率は90%を超えるなどその影響力は凄まじいらしい。
女神転生シリーズにおいて
メガテンでは『真・女神転生デビルサマナー(1997年)』で初登場。
以降のシリーズでもちょこちょこ登場する。
スマートフォン用ゲームアプリ『D2×真・女神転生リベレーション(2018年)』では、”ラーマが生きている間、味方全員の属性吸収が貫通に対しても効果を発揮する。”という特殊なスキルを持つ。
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コウテイ
正式名称は「黄帝(コウテイ)」。
『中国神話』時代の皇帝で、「三皇五帝(さんこうごてい)」の一人。
※「三皇五帝(さんこうごてい)」とは、『古代中国神話』時代の優れた8人のこと。
「三皇」は3人の”神”を指し、「五帝」は5人の”聖人”を指す。
「中国」を最初に統治した皇帝とされ、「最高の天神」、「文化の創造者」とされる人物。
「黄帝(コウテイ)」の神話
コウテイの母は「北斗七星」の第一星をめぐって輝いたのを感じて妊娠し、2年をかけてコウテイを産む。
成長すると「黄河(こうが)」の原野に住む四方の民族を1つにまとめ、政府を発足。
そして人類に初めて「衣類」や「家屋」、「弓矢」といった生活用具を作り与え、「牛馬車」、「船」、「歴(こよみ ※時の流れを年・月・週・日の単位で区切り、わかりやすくした体系)」といった知識も授けた。
さらには薬草を使用した「医学」を教え、「文字」に「音楽」といった文化も創造したと言われる。
女神転生シリーズにおいて
『デビルサマナー ソウルハッカーズ(1997年)』にて初登場。
メガテンでは合体事故より登場する”英雄”種族の中でも高レベルの悪魔。
コウテイの関連動画
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カンセイテイクン
関聖帝君(カンセイテイクン)。
「道教」によって神格化された「中国・三国時代(184年~280年)」の武将である「関羽(かんう) 」のこと。
※「道教」は中国三大宗教のひとつ。
「関羽(かんう)」は日本でも人気の高い『三国志(さんごくし)』に登場する武将であり、「蜀(しょく)」が誇る「五虎大将軍(ごこだいしょうぐん)」の筆頭に挙げられる名将。
※「三国志(さんごくし)」は中国の歴史書。
・「蜀(しょく)」
・「魏(ぎ)」
・「呉(ご)」
の三国が約100年にわたって争覇した「三国時代(180年頃 – 280年頃)」の歴史を述べたもの。
※「五虎大将軍(ごこだいしょうぐん)」とは、「蜀(しょく)」の五人の勇将のこと。
「蜀(しょく)」の君主である「劉備(りゅうび)」が信頼と過去の実績をもとに5名の武将に授けた称号でもある。
一覧
・関羽(かんう)
・張飛(ちょうひ)
・馬超(ばちょう)
・黄忠(こうちゅう)
・趙雲(ちょううん)
関羽(かんう)はその中でも筆頭(トップ)。
英雄である「劉備(りゅうび)」に生涯仕え、その「高い武力」と「忠義」を貫くさまは日本でも人気が高い。
また、「武」を誇る一方で「春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん ※「歴史的記事」や「説」が書いてある書)」をそらんじたり、詩(うた)を吟じるなど「文武両道(ぶんぶりょうどう)」の面を持っていたという。
本場「中国」でも大変人気が高く、「関帝廟(かんていびょう ※関羽を祀る神社みたいなもん)」という「関羽(かんう)」を祀る施設が各地の「中華街」に建立されているほど。
(日本の「横浜」や「神戸」などの「中華街」でも存在します。)
さらに信用が大事な「商売」において忠義を貫くさまから、「商売の神」としても信仰の対象となっている。
関羽の伝説(かんたんVer)
中国大陸で「黄巾の乱」が勃発すると、義兄弟である「劉備(りゅうび)」や「張飛(ちょうひ)」と共に挙兵して数々の「武功」を挙げた。
やがて主君である「劉備(りゅうび)」が「曹操(そうそう)」に敗れて「袁紹(えんしょう)」の元に逃げると、「関羽(かんう)」は「曹操(そうそう)」の捕虜となる。
「曹操(そうそう)」は「関羽(かんう)」の人柄(ひとがら)と武勇(ぶゆう)を高く評価し、大変惚れ込んでいたため様々な「贈り物」を送るなどして配下になるよう交渉した。
しかし「劉備(りゅうび)」への恩義を重んじて「曹操(そうそう)」の配下になることを拒み、忠義(ちゅうぎ)を貫いたという。
※詳しく書くと、すっげー長くなるので、好きな人はぜひ調べてみてください(。-`ω-)
参考サイト
女神転生シリーズにおいて
メガテンでは『 真・女神転生デビルサマナー (1995年)』で初登場。
正気を失っており、撃破すると悪霊から元の姿に戻る。
個人的に『三国志』が好きなので、英雄の中では一番好き。
カンセイテイクンの関連動画
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ラリョウオウ
正式名称は「蘭陵王(らんりょうおう)」。
六世紀中頃の「中国」にあった国・「北斉(ほくせい)」の眉目秀麗(びもくしゅうれい)な名将・「高 長恭(こう ちょうきょう)」がモデル。
「高 長恭(こう ちょうきょう)」は「北斉(ほくせい)」の皇族でありながら、わずか「五百の騎兵」で”万を超える敵”の「大軍」を破り、「洛陽(らくよう ※昔の「中国」の首都)」を包囲するほどの名将であった。
しかし「美しい声」と「優れた美貌」のせいで兵達が見惚れて士気が上がらず、敵に侮られるのを恐れて必ず「獰猛(どうもう)な仮面」をかぶって出陣していたと言われる。
蘭陵王(らんりょうおう)の悲劇
数々の「戦」で勝利を飾って「名声」を上げた蘭陵王(らんりょうおう)だったが、高くなりすぎた「名声」によって彼を疎(うと)んだ人間による「讒言(ざんげん)」が飛び交うようになる。
※「讒言(ざんげん)」とは、他人をおとしいれるため、ありもしない事を目上の人に告げ、その人を悪く言うこと。
そして「疑心暗鬼(ぎしんあんき)」にかかった「北斉(ほくせい)の皇帝」は彼を信じられなくなり、自殺するよう毒薬(どくやく)を送る。
「私は忠義を以って尽くしたが、一体何の罪で皇帝は毒薬をもたらすのか?」
と、「蘭陵王(らんりょうおう)」は嘆き抗議したが、受け入れられず自殺した。
享年33歳だったという。
ちなみに「蘭陵王(らんりょうおう)」の死後すぐ、「北斉(ほくせい)」は軍事的優位を失い滅亡する。
女神転生シリーズにおいて
『デビルサマナー ソウルハッカーズ(1997年)』にて初登場。
その後、だいぶ期間を経て『真・女神転生Ⅳ FINAL(2016年)』にて再登場を果たす。
物理アタッカーとして活躍する”英雄”。
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ファリードゥーン
正式名称はフェリドゥーン。
スラエータオナとも呼ばれる。
『イラン神話』や「ゾロアスター教」に登場する”英雄”。
※「ゾロアスター教」は、紀元前6〜7世紀に古代ペルシャ(現在のイラン北東部)で成立したとされる宗教。
信者数は15万人程度とされる。
※「ペルシャ」は1935年以前の「イラン」の正式名称。
ペルシャ絨毯とかが有名。
現在の呼び名は「イラン」。
アジ・ダハーカとの戦い
最も有名な伝承は、悪神アンリ・マンユが生み出した
・「苦痛」
・「苦悩」
・「死」
を象徴する3つの頭を持ち、翼を広げると天を隠すほどに巨大な邪竜アジ・ダハーカとの戦い。
※アジ・ダハーカは不死のうえに、口から吐く「毒の煙」と「千種類もの魔法」を用いて多くの人々を苦しめた。
『アヴェスター』での活躍
ゾロアスター教の聖典『アヴェスター』では、女神アナーヒターの加護を受けアジ・ダハーカに戦いを挑む。
しかし剣で切り裂いても傷口から「サソリ」や「トカゲ」、「カエル」などの無数の生き物が湧き出すだけのアジ・ダハーカに困惑。
殺し切る事は不可能だと判断した彼は、最終的に「ダマーヴァンド山」にアジ・ダハーカを「世界の終わりの日」まで「封印」することに成功し、世界を救ったという。
『シャー・ナーメ』での活躍
『アヴェスター』の後年に作られたペルシャ文学作品(イラン神話)『シャー・ナーメ』では、邪竜アジ・ダハーカが肩から蛇の生えた邪悪な暴君である人間・ザッハークに変わった。
最終的に封印することになるなど、大まかな内容はほぼ同じ。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生デビルサマナー(1995年)』。
種族は”英雄”。
『ペルソナ2 罰(2000年)』にも登場してる。
ちなみに管理人はスマホ用ゲーム『D×2 真・女神転生 リベレーション(2018年)』に登場してくるまで知らない悪魔でした・・(;^ω^)
(ダレダコイツ…)
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トキサダ
トキサダは「天草 四郎(あまくさ しろう)」のこと。
本名は「益田 四郎(ますだ しろう)」。
諱(いなみ)で、時貞(トキサダ)と呼ばれる。
※諱(いなみ)とは、死後に生前の業績などでつけられる称号
「日本」の歴史上最大規模の反乱・「島原の乱(しまばらのらん)」における一揆軍(いっきぐん)の最高指導者(救世主)とされる。
生まれながらの「カリスマ性」と、「経済的」に裕福だったことから「優れた教養」があり、「数々の奇跡」を起こした「神の子」として伝えられている。
「キリシタン(※キリスト教徒ってこと)」であり、洗礼名は当初「ジェロニモ」だったが、「島原の乱」では「フランシスコ」となっていた。
※「キリスト教」は、イエス・キリストを「救い主」と信じる「世界三大宗教」の一つ。
「ユダヤ教」にルーツを持ち、紀元前4世紀頃ごろにはじまったとされる。
信者は世界中でおよそ23億8200万人(世界人口で占める比率は約31%)いるとされ、全ての宗教の中で最も多い。
※「ユダヤ教」は「イスラエル」を中心として信仰される宗教。
紀元前13世紀ごろに始まったとされ、信者数は推定1450万人~1740万人。
生まれは「島原の乱」の首謀者のひとり「益田好次(ますだ よしつぐ)」の子とされたり、「豊臣秀頼(とよとみ ひでより)」の落胤(らくいん)ともされるが、「文献」によって出生地がはっきりしないため詳細は不明。
※「落胤(らくいん)」とは、父親に認知されない庶子、私生児のこと。
島原の乱(天草・島原の乱)
「島原の乱(天草・島原の乱)」では10代半ばで「総大将」となり、十字架を掲げて軍を率いていたという。
しかし実際に「一揆軍(いっきぐん)」の指揮を執っていたのは
・現地の「庄屋(しょうや ※経済的に裕福で村を代表する知識人)」
・現地の「浪人(ろうにん ※武士崩れ)」
たちであり、トキサダ自身はその「容姿」や「カリスマ性」から「一揆軍」に属する”キリシタン向けに戦意を高揚させる神輿(みこし)”として利用されていた「青年」に過ぎないと言われている。
「一揆軍(いっきぐん)」は「幕府軍(ばくふぐん)」と壮絶な戦いを繰り広げたが、最期は「原城(はらじょう)」での「籠城戦(ろうじょうせん)」の末に壊滅(かいめつ)。
トキサダは晒し首とされ、彼の母はその首をみて泣き崩れたという。
定かではないが、享年16歳であったとされる。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生Ⅳ(2013年)』。
種族は”英雄”。
厳密に言えばXbox用ゲームソフト『真・女神転生 NINE(2002年)』でオンライン専用悪魔として初登場予定だった。
(オンライン対応版が発売中止となったため)
トキサダの関連動画
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ジャンヌダルク
ジャンヌダルクは「百年戦争」の末期に現れ、祖国「フランス」の危機を救い、”国民的英雄”となった少女。
「オルレアンの乙女」とも呼ばれる。
※「百年戦争」とは、1339年~1453年まで続いた「イギリス王」と「フランス王」の戦争。
※「オルレアン」は、フランス中部にある都市のこと。
悲劇の聖女
ジャンヌは16歳の時に
「シャルル7世を助け、イングランド(イギリスのこと)をフランスから退けるように」
と、神の声を聞く。
そして祖国・「フランス」を奮い立たせ、失いかけた「オルレアンの地(フランス)」から「イングランド軍」を退けることに成功した。
「女騎士」として戦ったと語られがちなジャンヌだが、実は彼女自身は「武器」を持たず、その役目は「旗手(きしゅ ※戦場で味方の旗を持つ人。)」であったとされる。
しかし常に先陣を切って部隊を鼓舞(こぶ)する彼女の存在は「フランス軍」に絶大な「士気高揚効果」をもたらすことに成功し、勝利に大きく貢献。
(アイドル的存在だった)
やがて「フランス」の危機を救うと「私の使命は終わりました」と言うが、その影響力は「政治的」にも「軍事的」にも優位な存在だったためその後も「シャルル7世」に戦わされ続けることに。
そんな戦いが続く中で彼女は「コンピエーニュの戦い」で捕らえられてしまい、「異端審問(いたんしんもん)」にかけられてしまう。
※「コンピエーニュの戦い」とは、1430年5月23日にフランス・コンピエーニュで起こった「フランス王国」と「イングランド王国・ブルゴーニュ公国連合軍」の戦い。
「コンピエーニュ(フランス)」を守りきった「フランス軍」の勝利に終わったが、ジャンヌが郊外の小競り合いで「ブルゴーニュ派(フランス陣営なのだが、ジャンヌ側とは敵対する勢力)」の捕虜となってしまった。
※「異端審問」とは、中世以降の「キリスト(カトリック)教会」においてキリスト信仰に反する教えを持つ(異端である)という疑いを受けた者に起こす裁判のこと。
だいたい罪をかぶせるために起こす裁判であり、ほぼ有罪(処刑)確定。
あとジャンヌは「キリスト教徒」。
※「キリスト教」は、イエス・キリストを「救い主」と信じる「世界三大宗教」の一つ。
「ユダヤ教」にルーツを持ち、紀元前4世紀頃ごろにはじまったとされる。
信者は世界中でおよそ23億8200万人(世界人口で占める比率は約31%)いるとされ、全ての宗教の中で最も多い。
そして裁判では”悪魔”と交信した”魔女”として判決を受け、「火あぶりの刑」に処されてしまい、死亡。
若干19歳の生涯であった。
後年行われた「裁判」によって「異端審問(いたんしんもん)」の判決は取り消され、ジャンヌは”聖女”として認められたという。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生デビルサマナー(1995年)』にて初登場。
メガテンでは火あぶりにされたせいか火炎属性が弱点となることが多い。
ジャンヌダルクの関連動画
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ハゲネ
ハゲネはドイツの叙事詩『ニーベルンゲンの歌』に登場するブルグント族の戦士。
「ブルグント王国」のグンデル王に仕えた「重臣」であり、残酷で執念深い凶暴な人物として描写されるが、「忠誠」に厚い人物とされる。
英雄・ジークフリードを暗殺したことで有名。
ハゲネのエピソード
ある時「ブルグント王国」の女王・ブリュンヒルデが、ジークフリードの妻・クリームヒルトに侮辱されたことで「屈辱の涙」を流した。
この出来事で忠誠心の高い「ブルグント騎士団」は憤怒(ふんど)し、その中でも”勇士”と名高いハゲネは「不名誉」をそそぐためにジークフリードへの「報復」を計画する。
ところが”無敵”であるジークフリードに真向勝負では勝ち目はなく、そこでハゲネはジークフリードに接近し、ただ一か所の弱点である”不死身ではない背中の急所”を聞き出すことに成功。
そしてハゲネは「狩猟大会」にジークフリードを誘い出し、泉の水を飲んで油断しているジークフリードのところに背中の急所めがけて槍を投げると見事命中。
”暗殺”に成功する。
しかしこの出来事が妻であるクリームヒルトに知られ、未亡人となった彼女は武力の高い”フン族”の王と再婚して「復讐」を誓う。
やがて”フン族”の武力を利用したクリームヒルトは「ブルグント王国」を攻撃すると、激しい戦いの末に勝利。
最終的にハゲネは主君である「グンデル王」と共にクリームヒルトに首をはねられて生涯を閉じたという。
女神転生シリーズにおいて
『デビルサマナー ソウルハッカーズ(1997年)』で初登場。
種族は”猛将”。
その後はだいぶ期間が空いて『真・女神転生Ⅳ FINAL(2016年)』で種族・”英傑”として再登場。
ジークフリードと比べて登場する機会が少ない。
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テンカイ
モデルは「南光坊天海(なんこうぼう てんかい)」。
「安土桃山時代(1568年~1600年)」~「江戸時代初期(1601年~1710年ごろ)」にかけて実在した「天台宗(てんだいしゅう)」の「大僧正(だいそうじょう)」であり、「政治家」としても活躍した人物。
また、動乱の「戦国時代(1467年~1615年)」において最も長生きした人物としても有名。
誕生:1536年
没: 1643年(106歳 没)
※「天台宗(てんだいしゅう)」とは、「仏教」の宗派のひとつ。
「最澄(さいちょう)」によって日本に広められた。
※「仏教(ぶっきょう)」はインド発祥の宗教で、「世界三大宗教」の1つ。
信者数は世界人口の7%である5億2000万人以上と、世界で4番目に大きな宗教。
僧侶でありながら「徳川家康(とくがわ いえやす)」の「参謀」として「朝廷」との交渉役を担い、「江戸幕府初期」の政策に深く関与するなど「黒衣の宰相(こくいのさいしょう)」と呼ばれるほどの勢威を誇ったという。
※「徳川家康(とくがわ いえやす)」は、戦国乱世に終止符を打ち、約260年続いた「江戸幕府」を開いた天下人。
天海エピソード
その1
家康の死後、その「神号(しんごう ※神として名づけられる称号)」を巡っての話し合いで「明神(みょうじん)」が良いのではないかとの案が出た。
しかし「明神(みょうじん)」は「豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)」の神号・「豊国大明神(とよくにだいみょうじん)」であり、滅亡した「豊臣家」を考えると不吉だとして「天海(テンカイ)」は反対する。
これによって「神号」は「天海(テンカイ)」が提案した「東照大権現(とうしょうだいごんげん)」と決定し、家康の「神号」を決めるほどの発言力を持っていた。
さらに家康の「遺言」は「天海(テンカイ)」中心に進められ、家康の遺体を「静岡県」の「久能山(くのうざん)」に一度埋葬した後、「栃木県」の「日光山(にっこうざん)」に改装(もう一度埋葬)したという。
その2
その後は三代将軍の「徳川家光(とくがわ いえみつ)」まで仕え、「官営元年(かんえいがんねん 1624年)」に「寛永寺(かんえいじ)」を創建。
※「寛永寺(かんえいじ)」は上野にある寺。
江戸城の北東にあたる鬼門を封じ、徳川将軍家を守るための祈祷寺として建てられ、現在もある。
江戸の都市計画にも関与したといわれ、その構想は天海(テンカイ)の得意としていた「陰陽道」や「風水」による性質を持っていたという。
そして「寛永20年(1643年)」まで生き続け、106歳という長寿で亡くなる。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生Ⅳ FINAL(2016年)』で初登場。
二番目に戦うことになる霊的国防兵器として戦う。
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