妖魔

マスターテリオン

『ヨハネの黙示録』に記述されるテリオンという存在。

黙示録によれば、テリオンは人類の敵であり、サタンの力と権威を得た獣であるという。

二種類のテリオンが存在し、第一のテリオンは海から上がってきて、10の角と7つの頭を持ち、身体は豹のようで、足は熊のようにがっしりしている獣。(マザーハーロットが騎乗している)

そして、第二のテリオンは子羊の角を持ち、話術に優れた狡知な存在。

人間たちの右手と額に666の数字(獣の数字)の刻印を与えて獣の信者とさせ、第一の獣を崇拝するように仕向けるという。

しかもその獣の刻印がない人間には何も売買ができないようにし、人々の心を惑わして服従させていく。

この第二の獣がマスターテリオンのことである。

ちなみにこの二種類のテリオンと、赤い竜(サタンまたはサマエルの化身)を加えた三体は”邪悪なる三位一体の化身”とされる。

女神転生シリーズにおいて

真・女神転生Ⅱ(1994年)』にて終盤のBOSSとして登場。

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ガネーシャ

ガネーシャ
ガネーシャ 別Ver
ガネーシャ
ガネーシャ 別Ver
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ガネーシャは『インド神話』に登場する「知恵」・「学問」・「富」・「商売」・「繁栄」を司る神。

シヴァパールバティの息子。

あらゆる障害を除去して幸運や成功に導く神とされており、インドではたいへんご利益のある神として有名。主に商売人を中心に人気を集めている。

その外見は象の頭の姿で描かれ、こうなった理由はパールバティシヴァの逸話に由来する。

象の頭になった由来

パールバティ はあるとき入浴時に夫であるシヴァに見られないようにと、見張りとして自分の垢や汚れをかき集めて人形を作り、それに命を吹き込んでガネーシャを作りだした。

そこでシヴァが帰宅すると、そこには見ず知らずの男(ガネーシャ)が立っており、家に入れることを拒んできた。

ガネーシャは母・ パールバティの言いつけで入浴中の番を任されていただけなのだが、 シヴァも訳の分からない初対面の男に妻との再会を拒まれたことから激怒し、その首をはねて恐ろしい力で放り投げてしまう。

そこで騒ぎを聞きつけて来たパールバティから事情を聴いたシヴァは、悲しむ妻のために首を探し回ることになる。

しかし一向に見つからず、仕方なく西に向かった時に出会った象の首をはねて持ち帰り、その象の首をガネーシャの首として差し出して復活したため象頭の姿になったという。

ちなみにガネーシャは独身を貫いているとされていることと、草食動物であるゾウの頭を持つためベジタリアン(菜食主義者)とみなされている。

女神転生シリーズにおいて

デジタル・デビル物語 女神転生(1987年)』で初登場。

種族は”妖魔”や”幻魔”、”魔神”などとシリーズによって変更され、登場回数が多い。

最新作『真・女神転生Ⅴ(2021年)』では種族が”軍神”となった。

シヴァパールバティ の息子という立ち位置なのだが、メガテンでは中位悪魔として登場する。

まあ、もともと垢だしね( ^ω^)・・・

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ヴァルキリー

ヴァルキリーは『北欧神話』の主神・オーディンの直轄部隊で、半神の戦女神。ドイツ語読みはワルキューレ
全員で9人いるとされるが、伝承によって10数名ともされる。

その姿は鉄兜と鎧をまとい、剣や槍、盾などを装備して駿馬と共に空を駆けて戦ったとされる美人揃いな姉妹だという。

名前には「死者を運ぶ者」という意味があり、やがて来たる神々と巨人の最終戦争「ラグナロク」に備え、あらゆる戦場に出向いては死すべき勇士の魂をオーディンの館「ヴァルハラの宮殿」に導く役を担った。

勇士の魂たちは、そこで「エインヘリヤル」という不死の戦士となり、「ラグナロク」に向けて毎日朝から互いに殺し合い、戦士としての腕を磨く。しかもその戦いで死んだものは、夕方になると皆生き返り、傷ついた者も同じく回復する。

そして夜にはヴァルキリーが「エインヘリヤル」たちに肉や酒を振る舞い、歌や舞を披露して盛大な宴を行って彼らをもてなすという。

女神転生シリーズにおいて

メガテンでは”妖魔”とされていて、主に中盤のザコ敵として登場する。

ヴァルキリーの関連動画

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アプサラス

アプサラス
アプサラス 旧
アプサラス
アプサラス 旧
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アプサラスは『インド神話』に登場する水の精。

その名前には「水の中で動くもの」という意味があり、不老不死の霊薬「アムリタ」を造る際の副産物として生まれたといわれる。

見たものを骨抜きにするほど美しく妖艶な女性の姿をしており、その美貌は修行者を誘惑して苦行の成就を阻む煩悩の例えに用いられるほどである。

また、戦死者の霊をインドラの待つ天界へと運ぶ役目も担うとされている。

女神転生シリーズにおいて

初登場は『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ(1990年)』。種族は”妖魔”。

初登場時のデザインは上半身が裸であったが、『真・女神転生(1992年)』以降は服を着た姿へと変更された。

アプサラスの関連動画

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アガシオン

アガシオン

アガシオンは、中世ヨーロッパ伝承の実体のない精霊で、人間などに使役される使い魔のこと。

使い魔の中でも、壺や瓶の中、または指輪や護符などに封じられ、必要な時に召喚されるという。

使役されていない場合は、真昼にだけ現れるとされる。

その姿は獣や鳥、または人間の姿になると言われ、アガシオンの容姿は伝承によって様々。

またアガシオンという言葉自体が、使い魔の総称として用いられる場合もある。

女神転生シリーズにおいて

メガテンシリーズでは、基本ザコ敵として登場。

アガシオンの関連動画

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カラステング

カラステング

烏天狗(カラステング)は、日本の伝承に多く残る天狗の一種。

容姿は山伏装束(やまぶししょうぞく)を着て、烏のような鋭いクチバシを持った顔だという。また、猛禽類に似た色をしており、瞳も金色に輝くとされる。

ちなみに天狗といえば猛禽類の姿の天狗のことを指し、鼻の高い天狗は、近代に入ってから主流となったもの。

最近の創造作品や絵画では黒色の羽毛や装束で描かれることが多いが、伝承によれば別に黒くはない。

剣術に秀で、自在に飛翔する能力と神通力を持ち、都まで降りてきて猛威を振るったという。

一部では、人に取りついて堕落させようとする、邪悪な性格も秘めているという。

もともと天狗といえば一般にはカラステングのことであり、大天狗の手下として登場することが多い天狗。

女神転生シリーズにおいて

初登場はおそらく『真・女神転生Ⅲ(2003年)』。

コッパテングのレベルが上がると、カラステングになり、さらにそこからレベルを上げると、クラマテングになる。

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コッパテング

コッパテング

木葉天狗(コッパテング)は、日本の伝承に多く残る天狗の一種。深い山の奥などに棲んでいる。

伝承によれば、狼が長寿になると化身してコッパテングになると言われている。

容姿はカラステングと同じく山伏装束(やまぶししょうぞく)をしているが、他の天狗と比較して小柄だったり、神通力が使えないため地位は低い。

しかし、成長するとカラステングと同様の姿を得るという。

女神転生シリーズにおいて

初登場はおそらく『真・女神転生Ⅲ(2003年)』。

レベルが上がると、カラステングへと変化する。

コッパテングの関連動画

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