2023年 7月30日 ケットシ― 追加
2023年 8月9日 カブソ 追加
ケルベロス
ケルベロスは『ギリシャ(ギリシア)神話』に登場する”3つの頭”と”蛇の尾”をもつ勇猛な巨犬。
父は『ギリシャ(ギリシア)神話』最強の怪物・テュポーン、母は蛇神・エキドナ。
弟にオルトロスがいて、兄にあたる。
ハデスの支配する冥界の入り口「タルタロスの門」を守っており、通称「地獄の番犬」として有名。
入ってくる「亡者」は歓迎するが、逃げようとする「亡者」や侵入してくる「生者」には容赦せず牙を剥くため恐れられた。
しかもケルベロスは3つの頭が交代で眠り、常に最低ひとつの頭は覚醒する習性を持っているので監視が怠ることはない。
「見張り役」に最適な怪物であり、冥界の亡者の”監視”と”脱走の防止”をハデスによって任せられた。
しかし弱点もあり、何回かは侵入を許している。
ケルベロスの弱点
「甘いモノ」が好物であり、特にハチミツを塗ったお菓子を食べている間は注意力が散漫になる。
そのせいで「お菓子」を夢中に食べている間に目の前を通過されるというエピソードが残されている。
他にも「良質な音楽」を好み、音楽を聴くとすべての頭がリラックスして眠ってしまう。
竪琴の名手・オルフェウス(オルペウス)が死んだ恋人を追って「冥界」を訪れたときには、オルフェウス(オルペウス)の奏でる美しい音色によって全ての頭が眠らされて侵入を許した。
ケルベロスの最も有名なエピソード
ケルベロスの最も有名なエピソードは英雄・ヘラクレスの「十二の功業」の最後にあたる”ケルベロスを捕獲する”エピソード。
※「十二の功業」とは、ヘラクレスが女神・ヘラによって気を狂わされて妻子を殺してしまった罪を清めるための試練。
(ヘラクレスはヘラの夫であるゼウスの愛人の息子なので、彼女はヘラクレスに嫌がらせをしまくっている。)
そこでヘラクレスは妻子を殺してしまった罪を清めるために、太陽神・アポロから神託を受けた。
それは
「ミケーネ王・エウリュステウスに仕え、10の勤めを果たせば罪を清められる」
といったもの。
(エウリュステウスは王となっているが、ヘラが人間界に派遣した神。しかもヘラクレスに恨みを持っている。)
そこでエウリュステウス王に仕えることになったが、王から無理難題な10の不可能な試練を与えられて「完璧に遂行せよ」と命じられたものがコチラ。
試練一覧
1. ネメアの獅子退治
2. ヒュドラ退治
3. ケリュネイアの鹿の捕獲
4. エリュマントス山の猪の捕獲
5. アウゲイアースの家畜小屋掃除
6. ステュムパーロス沼地の怪鳥退治
7. クレータ島の牡牛の捕獲
8. ディオメデスの人食い馬の退治
9. アマゾネス族の女王・ヒッポリュテの腰帯の強奪
10. ゲリュオンとの戦い
それでもなんやかんやヘラクレスがクリアしていくので、いつのまにか数が増えて「12の試練」になった。
11. ヘスペリデスの庭にある「黄金の林檎」の奪取
12. 番犬ケルベロスの捕獲
最期の試練を与えられたヘラクレスは、ケルベロスの所有者であるハデスと交渉して「傷つけないし殺さない」という条件で地上に連れ出す許可をとった。
そこでヘラクレスは暴れるケルベロスに対して「こん棒」で一撃をくらわし、力づくで捕獲することに成功。
そして地上に連れていかれたケルベロスは初めてみる地上の太陽のまぶしさに驚き吠え、よだれを垂らしながら暴れまわった。
(これはずっと暗い「冥府」にいたので、太陽の光に慣れていないため)
そのときに飛びちった唾液から、植物界で最強と呼ばれる毒をもつ「トリカブト」が発生したという。
女神転生シリーズにおいて
初期作品である『デジタルデビル物語 女神転生(1987年)』から登場している古参常連悪魔。
主人公のパートナーとなりやすいワンちゃんで、メガテンシリーズではかなりの頻度で登場する看板悪魔の一体。
中級レベルの悪魔として扱われることが多いのだが、比較的序盤から仲魔にできる。
かなり有名な怪物であり、他の「アニメ」・「漫画」・「ゲーム」作品ではケルベロスをモデルやモチーフに用いたものは非常に多い。
ケルベロスの関連動画
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ルー・ガルー
ルー・ガルーは「フランス」や「西インド諸島」に伝わる「狼人間」の一種。
フランス語で「狼男(loup-garou)」を意味し、「人狼(じんろう)」全般を指す一般的な言葉。
日中は普通の人間の姿をしており、夜になると真の正体である「人狼(じんろう)」へと変身すると、通りすがりの人間を襲っては食い殺す邪悪な存在とされた。
元々は普通の人間だったそうだが、「魔女の呪術」によって「人狼(じんろう)」へと変えられてしまったという。
(呪術ではなく「狼」自身の意思によって人間に変身したともされる。)
また、「人狼(じんろう)」以外にも「馬」や「犬」など別の怪物の姿にも変身することが可能で、襲われないようにする対処方法としては「悪魔祓い」や「血を撒く事」によって近づけないようにすることが一般的とされた。
ちなみに一度ルー・ガルーと化した者を普通の人間へと戻す方法はない。
一番の救済方法は彼らの命を絶つ事だけとされた。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生Ⅴ(2021年)』
中世ヨーロッパの貴族風衣装を着た獣人の姿をしており、フランス語を交えた紳士的な人狼。
しかし好戦的な面があり、やっぱり戦うことになる。
公式によると「暴虐の限りをつくしたフランスの地方領主が罰として狼男に姿を変えられた」というデザインらしい。
ルー・ガルーの関連動画
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ケットシ―
ケットシーは「アイルランド」の伝説に登場する猫の妖精。
※「アイルランド」は北西ヨーロッパに位置する共和制国家。
正式名称は「アイルランド共和国」。
首都は「ダブリン」で、「ゲール語」と「英語」が公用語。
「イギリス」に近い。
(名前としては「ケット=猫、シー=妖精」という意味)
普段はただの猫のフリをしているが、本当は人間のように二足歩行で動きまわり、二カ国もの言語と魔法を操る。
外見は犬くらいの大きさがある「クロ猫」で、胸には大きな白い模様が一か所あるのが特徴的。
しかし絵本などの挿絵では「トラ猫」や「シロ猫」、「ぶち猫」など様々な姿で描かれるという。
性格は作品によって異なるが、他の猫たちを従えるために「王様」や「貴族」のように気品を感じさせる振る舞いをしたり、おちゃらけた「道化師」のようになることもある。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生Ⅱ(1994年)』。
シリーズ通して、種族は魔獣。
メガテンではフランス民話の『長靴をはいた猫』に登場するケット・シーがモデル。
そのため外見は、二足歩行の猫が「赤い帽子」に「マント」や「長靴」を身につけ、「サーベル」を持った西洋風の騎士といったデザイン。
『長靴をはいた猫』は、ヨーロッパに伝わる民話。
その民話をフランスの詩人・シャルル・ペローによって1697年に出版化されたものが有名。
日本では1969年(昭和44年)にアニメ化されており、有名な童話として現在でも人気。
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オルトロス
オルトロスは『ギリシャ(ギリシア)神話』に登場する双頭の巨犬。
父は『ギリシャ(ギリシア)神話』最強の怪物・テュポーン、母は蛇神・エキドナ。
ケルベロスの弟。
その姿は黒い双頭の犬で、タテガミと尻尾の一本一本が「蛇」になっている。
性格は落ち着きがなく、せっかち。
世界の果ての島に棲む怪物・ゲリュオンの牧場で、「不思議な雄牛(おうし)」を守護する非常に優秀な番犬として活躍した。
しかし、英雄・ヘラクレスが「12の功業」を行う中で一撃の下に殺されてしまう。
女神転生シリーズにおいて
初登場はおそらく『真・女神転生(1992年)』
メガテンシリーズでは兄であるケルベロス同様頻繁に登場している。
弟なので、能力やスキルはケルベロスの劣化版。
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ドゥン
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ネコマタ
猫又(ネコマタ)。
年齢を重ねた猫が霊力を得て化けた”妖怪”で、「日本の民間伝承」や「古典の怪談」に登場する。
普段の外見は猫そのものだが、人語を話したり、尻尾が二股に分かれているのが特徴的。
また、ネコマタの能力については得た力によって様々であるが、人間に化けたり・死者を使役したりと強い能力を発揮する者も存在する。
性格は多種多様で、凶暴で害を為すネコマタも居れば、元の飼い主に恩返しをする穏やかな性質のネコマタが存在する。
ちなみに中国に伝わる猫の妖怪・「仙狸(センリ)」や、恨みを残して死んだ「化け猫」と同一視されることが多い。
女神転生シリーズにおいて
メガテン初期作品である『デジタルデビル物語 女神転生(1987年)』から登場する古参常連悪魔。
多くのメガテンシリーズに登場し、一部では「萌え悪魔」として人気が高い。
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カブソ
カブソは妖怪・かわうその「石川県」での呼びかた。
※かわうそは動物の「カワウソ」が人を化かすという伝承から生まれた妖怪。
その姿は子猫ほどの小ささで、身体は黒く前足は短い、また先の太い尾を持つ「カワウソ」のような見た目だという。
人間を化かすことが大好きで、夜間に現れては「幻覚」を見させて「石」や「木の根」と「相撲」をとらせたり、美女に姿を変えてたぶらかしたりしたり、提灯の火を消したりして人間にいたずらをする。
川などの水の中に棲むことから「河童(かっぱ)」の一種とも考えられていた。
ちなみに動物の種類としては「猫」ではなく、「イタチ」である。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生デビルサマナー(1995年)』。
低レベルの悪魔だが少年口調がかわいらしく、そこそこ人気の高い悪魔。
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