イザナミ
伊邪那美(イザナミ)は『日本神話』における「国堅(くにがた)めの神」・「生命(せいめい)の祖神(そしん)」・「黄泉津大神(よもつおおかみ)※死の神」と呼ばれる”女神”。
夫は”兄”でもあり、同じ「国堅(くにがた)めの神」である伊邪那岐(イザナギ)。
「天地開闢(てんちかいびゃく)」の時代に伊邪那岐(イザナギ)と共に様々な「神」や「島」を産み落とし、「日本」を創りだしたとされた。
※「天地開闢(てんちかいびゃく)」とは、世界の始まりのこと。
「天」と「地」はもともと一つの混沌としたものであったが、あるときこの二つが分かれたという。
ものすごい前の時代ってこと。
※ちなみに現在では『日本神話』の世界は空想の物語とされていますが、「第二次世界大戦」が終結するころまではすべて「史実」とされていました。
イザナギとイザナミの神話
まだ「天」と「地」が別れたばかりのはるか昔、神々は「高天原(たかまがはら)」という天上の国に住んでいた。
神々が「高天原(たかまがはら)」から「下界」を見下ろすと、そこは何かどろどろふわふわとした、「くらげ」のようなものが大海原(おおうなばら)に漂っているだけだったという。
そこで「高天原(たかまがはら)」の神々はイザナミとイザナギに「天沼矛(あめのぬぼこ)」という大きな槍(やり)をあたえ、下界をしっかりと固めて「国造り」をするように命じた。
※「天沼矛(あめのぬぼこ)」は、長い柄の先に両刃の剣を付けた槍。
これで海をかき混ぜると、島ができたそう。
そして「天沼矛(あめのぬぼこ)」で「島」を共に創り出していくうちにふたりは結婚し、それぞれの島を治める「神々」を産み落として国を固めていった。
しかしイザナミが「炎の神」であるヒノカグツチを産んだ時、陰部(産道)に火傷を負って命を落としてしまう。
そのことに嘆き悲しんだイザナギは、死んでしまった妻・イザナミを追って「黄泉(よみ)の国」に赴(おもむ)くことにした。
※「黄泉(よみ)の国」とは死者が住まう国のことで、いわゆる「あの世」。
やがてイザナギは真っ暗な洞窟を地下深く降りていくと、「黄泉の国」の扉の前に着く。
そして扉の前にいるイザナミに自分といっしょに地上へ帰ってくれるよう、優しく呼びかけた。
ところが彼女は「黄泉戸喫(よもつへぐひ)」と呼ばれる「黄泉の食べ物」を口にしてしまったため現世に帰れなくなっていた。
※「黄泉の食べ物」を食べると「黄泉の世界の住人」になる決まりがある。
そこでイザナミは
「黄泉神(よみしん)に地上への帰還が可能かどうか相談に向かうので、帰るまで私の姿を見ないこと」
という約束をイザナギと交わす。
だが待てど暮らせど一向に返事が来ないため、不安に駆られたイザナギは禁忌(きんき)を破って後ろを振り返ってしまった。
すると”腐乱(ふらん)して蛆(うじ)がたかるイザナミの姿”を目にしてしまい、その姿を見るや、恐れのあまり逃げ出してしまったのだった。
約束を破った上に逃げだしたイザナギに怒りを覚えたイザナミは、「黄泉醜女(ヨモツシコメ)」などの「黄泉の軍勢」でイザナギを襲わせ、追いかけはじめる。
※「黄泉醜女(ヨモツシコメ)」は「黄泉の国」の怪物。
しかしイザナギは必死に逃げ続け、「黄泉の国」の出口にたどり着いたときにはお互いに「絶縁」を言い渡し、彼女はこう言う。
「愛しき我が夫の伊邪那岐命(イザナギ)よ。あなたが私にこのような仕打ちをするのなら、私はあなたの国の人間を一日千人(せんにん)、くびり殺しましょう」
それに対してイザナギは
「愛する妻、伊邪那美命(イザナミ)よ。おまえがそうするのなら、私は一日千五百人(せんごひゃくにん)の産屋(うぶや)を建てよう。」
※「産屋(うぶや)」は出産に使う部屋。
この場面では1500人産んでやるという意味。
と返し、誓いを交わしたという。
その後イザナミとイザナギは袂(たもと)を分かち、イザナミは「黄泉の国」で黄泉津大神(よもつおおかみ)となって”死”を司るようになったという。
女神転生シリーズにおいて
初登場は原作である小説『デジタル・デビル・ストーリー(1987年)』。
小説のヒロイン・「白鷺弓子(しらさぎ ゆみこ)」が実は”女神・イザナミの転生体”だったというオチがあり、『女神転生』というタイトルの由来もここから生まれた。
メガテンタイトルを決めた”女神”。
他にも『ペルソナ4(2008年)』ではある条件をクリアした者のみ挑めるボスとして登場するなど、女神転生シリーズにおいて重要な存在である。
イザナミの関連動画
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ラクシュミ
ラクシュミは、『インド神話』における”美”と”富”と”幸福”の神。
夫は「ヒンドゥー教」の最高神の1人ヴィシュヌで、愛の神・カーマの母。
※「ヒンドゥー教」は、インド発祥の宗教。
信者数は全世界で約11億人以上とされ、人口だけでみれば世界で第3位の宗教。
その容姿は「女性の理想像」を具現化した姿であり、類まれなる美貌の持ち主。
さらに妖艶な踊りを得意とし、数多の神を魅了したとされる。
また日本の「仏教(ぶっきょう)」に取り込まれた際には、「鬼子母神(きしぼしん)」の娘・「吉祥天(きっしょうてん)」とされ、「毘沙門天(ビシャモンテン)」の妻とされた。
※「仏教(ぶっきょう)」はインド発祥の宗教で、「世界三大宗教」の1つ。
信者数は世界人口の7%である5億2000万人以上と、世界で4番目に大きな宗教。
人口だけでみると「ヒンドゥー教」が世界で3番目に大きい宗教なのだが、「仏教」のほうが歴史が長いので「世界三大宗教」のひとつとなっている。
※「鬼子母神(きしぼしん)」は「安産(あんざん)」・「子育て」を司る「仏教」の神様。
※「毘沙門天(ビシャモンテン)」は「仏教」の「法」とその信者を護る神・「護法神(ごほうしん)」のこと。
「四天王(してんのう)」や「十二天(じゅうにてん)」、「七福神(しちふくじん)」の1人として数えられ、けっこう有名。
・「四天王(してんのう)」・・・「仏教世界」の東西南北を護る神たちのこと。
・「十二天(じゅうにてん)」・・・「仏教世界」の東西南北の四方にくわえて、東北・東南・西北・西南を護る神たちのこと。
・「七福神(しちふくじん)」・・・富と幸せの象徴であり、大変縁起が良い神たちのこと。七人いる。
ちなみに10月末から11月初めの5日間かけてインドで行われる「ディワーリ」という祭りは、ラクシュミを祝う「ヒンドゥー教」のお祭りであり、「シンガポール」や「スリランカ」では「祝日」になっている。
ヴィシュヌ と共に大変人気のある女神。
ラクシュミの誕生と神話
ラクシュミは「インドの神々」と敵対していたアスラたちが不死になれる霊薬・「アムリタ」を得るため、互いに協力して大海を攪拌(かくはん)した際に海から出現した。
(※「乳海攪拌(にゅうかいかくはん)」と呼ばれる神話)
その美貌からアスラたちが彼女を手に入れようとしたが、ことごとく失敗に終わり逃げられてしまった。
やがてその美貌はヴィシュヌの目に留まり、結婚することとなる。
そしてヴィシュヌの妻になる際に
「私があなたの妻になる条件として”姉”にも配偶者を付けるように」
とヴィシュヌに請願(たんがん)した。
※「姉」は共に「乳海攪拌(にゅうかいかくはん)」から生まれた”不幸”を司る女神・アラクシュミ。
不幸になるため誰も配偶者がいなかった。
そしてヴィシュヌはある聖仙(せいせん)とアラクシュミを結婚させ、晴れてヴィシュヌとラクシュミは一緒になったという。
※「聖仙(せいせん)」は、神々をも超える力を手に入れた人間のこと。
『インド神話』では「リシ」と呼ばれ、「聖者」や「賢者」とも呼ばれる。
女神転生シリーズにおいて
メガテンにおいては”女神”種族の上位悪魔として登場。
高い魔力ステータスで魔法攻撃、補助、回復を任せられる 優秀な仲魔である。
ラクシュミの関連動画
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イシュタル
イシュタルは古代「メソポタミア」で広く崇拝された”戦争”と”愛”の女神。
※メソポタミアは「世界四大文明」の一つであり、紀元前3500年ごろに誕生したとされた世界最古の文明。
文字や法典を生みだすなど都市文明の始まりとされ、数々の王国の興亡が繰り返されてきた。
その場所は「チグリス川」と「ユーフラテス川」の二つの大河の流域の間にあったとされ、現在のイラク一帯に存在したという。
別名は「天の女王」。
神としての序列が非常に高く、最上位の神々に匹敵するほどの「信仰」と「権限」を得ていたとされる。
また『ギルガメッシュ叙事詩』では「恋多き女性」として描かれており、夫を持ちながら120人を越える「英雄」を誘惑して「愛人」にしたという。
※『ギルガメッシュ叙事詩』は実在していた可能性のある「古代メソポタミア」の伝説的な王・ギルガメッシュを巡る物語を描いた文学作品。
人間の知られている歴史の中で、最も古い作品。
紀元前2千年紀初頭に出版されたといわれている。
しかししばらくすると飽きてしまい、「動物」に変えたり殺してしまうなど飽きやすく残忍な性格をしていた。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生Ⅱ(1994年)』。
『真・女神転生Ⅱ(1994年)』のイシュタルは別の男神(アシュター)と強引に合体させられ、魔王アスタロトとなっており、もとの二名に分割するイベントがある。
イシュタルの関連動画
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アナト
アナトは『ウガリット神話』に登場する”生誕”と”死”を司る女神。
※ウガリットは現在の「シリア・アラブ共和国」西部の都市・「ラス・シャムラ」にあった古代都市国家。
紀元前1450年頃~紀元前1200年頃にかけて存在したとされる。
『ウガリット神話』の主神・バアル(豊穣神も司る)の”妹”であり、”妻”。
バアルと同じくもともとは「豊穣の神」であったが、同時に「死の呪文」を司る”激しい気性”を持つ恐ろしい女神だとされた。
激しい気性を表すエピソード
1.父への恫喝
あるときアナトは愛するバアルのために「神殿」を建設しようとした。
ところがそのような「技術」を持ってない彼女は、「天界」の最高神である父・エルに対して「神殿を作らないと頭蓋(ずがい)を叩き割る」と恫喝(どうかつ)した。
この要求に対して父・エルが断ると烈火のごとく怒り狂って襲いかかるが、さすがに主神であるエルにはかなわず失敗。
のちに母であるアシェラトに贈り物をして叶えたという。
2.人間の虐殺
バアルが海神・ヤムを撃破したとき、それを祝うために「人間の兵士たち」を招待してアナトは「晩餐会」を催す。
しかし突如としてアナトの「殺意の衝動」が目覚め、なんと「人間の兵士たち」を一方的に虐殺しだす。
宮殿で虐殺が行われたのだが、血が膝まで到達するほどに「戦士」たちを殺害し、虫の息のある者がいれば頭を「棍棒」で砕き、「逃げる者」あらば笑いながらその背に矢を打ち込んで追い詰めたという。
さらに殺せる者がいなくなると「宴(うたげ)」と称して中の様子を知らない兵士たちを宮殿に招き、心ゆくまで「殺戮(さつりく)」の快楽に酔いしれたとされる。
3.モトへの壮絶な復讐
極めつけは夫である バアルを冥界の支配者・モト(アナトの兄でもある)に殺された時のエピソード。
(殺したというより、正確にはモトがバアルを「冥界」へと閉じ込めた。冥界から現世に帰れば復活する。)
そこでバアルを殺したモトに夫を返してくれるように頼むアナトだったが、一向に現世に返す意思がないとみると、モトを細切れに切り刻んで殺害。
そこから死体を「石臼(いしうす)」で細かくすり潰して燃やし、大地に撒いて「鳥のエサ」にするという「壮絶な復讐」を果たした。
まとめ
ひとたび戦闘になると”笑顔で敵を皆殺しにする恐ろしい女神”だが、すべては愛するバアルの為に行っているため、いちおう”愛”と”戦い”の女神といわれている。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生デビルサマナー(1995年)』。
メガテンではぶっ飛んだエピソードはなく、バアルや モトに比べると影が薄い。
どっちかというと”鬼女”に近いが、一応”女神”。
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マリア
マリアは「イエス・キリスト」の母。
「キリスト教」では他に
・「聖母・マリア」
・「乙女・マリア」
・「神の母・マリア」
などの「称号」や「呼び名」があり、「国」や「地域」、「教派」によっては「マリヤ」とも呼ばれている。
※「キリスト教」は、イエス・キリストを「救い主」と信じる「世界三大宗教」の一つ。
「ユダヤ教」にルーツを持ち、紀元前4世紀頃ごろにはじまったとされる。
信者は世界中でおよそ23億8200万人(世界人口で占める比率は約31%)いるとされ、全ての宗教の中で最も多い。
その姿は「赤色の衣服」の上に「青いマント(ヴェール)」を羽織った柔和な女性の姿で描かれることが多い。
「カトリック」においては崇敬(すうけい ※あがめ、うやまうこと。)を受ける聖母ではあるが、「プロテスタント」ではイエス・キリストをさし置いて「崇拝(すうはい)」とみなされている(敬いすぎってこと)。
※「カトリック」は、「キリスト教」の最大派閥
※「プロテスタント」は、「キリスト教」の二番目に大きい派閥
そのため「カトリック」などを批判して、「マリア崇敬(すうけい)」自体を認めない「教派」も存在する。
マリアのエピソード
マリアは「古代イスラエル王国」・ダビデ王の血を引く両親の娘として「イスラエル」の”ナザレ”で誕生。
3歳から「神殿」で10年間「神」につかえるなど、敬虔(けいけん)な「ユダヤ教徒」として育ったという。
※「ユダヤ教」は「イスラエル」を中心として信仰される宗教。
信者数は 1450万人~1740万人ほどいるとされ、紀元前13世紀ごろに始まったとされる。
そして14歳になったマリアは「神の意志」によってかなり年上の大工・ヨセフと婚約。
やがて婚約後に大天使・ガブリエルがマリアの前に現れ、
「男児を身籠もるのでその子どもに”イエス”と名付けるように」
と告げられる。
(※これが「受胎告知(じゅたいこくち)」と呼ばれるもの)
するとマリアは子供を”処女”のまま身籠もったが、当時は「浮気」や「不倫」は「死刑」であったため、婚約者のヨセフは身に覚えのないマリアの妊娠に驚いて「離縁」を申し込む。
しかしヨセフの夢の中にも”天使”が現れて経緯が伝えられると、心の広いヨセフはマリアの妊娠を受け入れて結婚。
ふたりのもとにイエス・キリストが誕生したという。
イエス・キリストのエピソード
マリアから誕生して成人となったキリストは「預言者(よげんしゃ)・ヨハネ」に弟子入りを果たす。
そこで「宣教師(せんきょうし ※教会から派遣されて「宗教」広める人。)」としての在り方を学び、30歳ごろに「キリスト教」の「宣教活動(せんきょうかつどう)」を始めた。
ちなみに「宣教活動(せんきょうかつどう)」の内容は
・「隣人を愛する」
・「神を信じる人は全て救われる」
・「神からもらった決まりを守る者だけが幸せである」
というもの。
今と変わっていない。
ふーん(´ °σω °`)
わずか3年余りでキリストの名と「キリスト教」は大きく広まって民衆の影響力を強めたが、「ユダヤ教」を批判するものでもあったため「ユダヤ人の指導者」や「時の権力者」たちによって目をつけられてしまうことになってしまう。
そして金に目がくらんだ裏切り者の弟子であるユダによって「キリストの居場所」を密告され、12人の弟子たちと夕食を共にしているときに捕まってしまった。
ちなみに密告の値段は銀貨30枚とされ、この値段は当時の賃金の90日分相当。
現代でいえば給料3か月分ぐらい。
その後「ローマ帝国(このころは「イスラエル」やいろいろな国を支配していた。)」への”反逆者”という理由で、一つも罪を犯していないが裁判では「死刑」を宣告。
重い「十字架」を背負って砂漠で歩かされると、その「十字架」に手足を釘で磔(はりつけ)にされ、槍で刺されて処刑された。
33年という短い生涯だったという。
キリストの復活
キリストが処刑されてから3日後、墓を訪れた人たちの前になぜかキリストが復活したという噂が流れ始める。
それを確かめにきた弟子がやってくると、弟子たちの目の前で復活したキリストが現れたのだった。
なかなか信じることができなかった弟子たちだったが、槍でつかれたキリストの脇腹の傷跡や、十字架で釘に打たれた手の傷を見て信じることに。
そして40日にわたって弟子たちとともに「神の国」について話をしながら過ごしたあとは、「オリーブ山」の山頂から天にのぼっていったという。
(トークするために復活したん?(;´・ω・))
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生NINE(2002年)』にて初登場。
種族はシリーズによって”女神”や”地母神”などとされる。
「メシア教」の有するコンピューターとして登場し、ルートによっては仲魔となる。
その他には『真・女神転生DEEP STRANGE JOURNEY(2017年)』で嘆きの胎第六圏のボスとして登場したり、最新作の『真・女神転生Ⅴ(2021年)』にも登場する。
マリアの関連動画
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ノルン
ノルンは『北欧神話』に登場する”運命”を司る女神の総称。
※「北欧」はヨーロッパ北部地方のこと。
・「 デンマーク」
・「スウェーデン」
・「ノルウェー」
・「フィンランド」
・「アイスランド」
の5か国をさすことが多い
複数形はノルニル。
『北欧神話』では”アールヴ族”や、”アース神族”、”ドヴェルグ族”など非常に多くのノルニルがいるとされるが、一般的には”巨人族”の3姉妹である
・過去を司る長女 ウルズ
・現在を司る次女 ヴェルザンディ
・未来を司る三女 スクルド
のことを指す。
名前にはそれぞれ
・「運命(ウルズ)」
・「必然(ヴェルザンディ)」
・「存在(スクルド)」
を意味し、『北欧神話』では至高の女神とされた。
神々ですら彼女たちの決定した「運命」からは逃れることはできず、その力は最高神・オーディンですらくつがえせない。
普段は世界樹・イグドラジルの根の下に湧く「井戸」を棲み家としており、根の下に棲むニーズホッグが毎日根っこをかじってイグドラジルを弱らせていくため、イグドラジルが弱らないように泉の水をかける世話をしながら暮らしていたという。
ちなみにその家は「神々の憩いの場」でもあり、オーディンもよくここでお茶をしに訪れていて、そこでオーディンに「ラグナロク」の予言を伝えたとされる。
※「ラグナロク」は、『北欧神話』における世界の終わりを告げる最終戦争のこと。
女神転生シリーズにおいて
『真・女神転生If…(1994年)』で、最高位の種族”女神”として初登場。
その後のシリーズで登場する際にも”女神”種族の最高位として登場することが多い。
作品によっては『ギリシャ神話』において似た役割を担う三柱の女神モイライ三姉妹(クロト・ラケシス・アトロポス)を合体材料にした特殊合体でしか仲魔に出来ない仕様となっている。
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デメテル
正式名称はデーメーテール。
『ギリシア(ギリシャ)神話』において「穀物の栽培」を人間に教えた大地の豊穣神。
名前には古代ギリシア語で「母なる大地」という意味をもち、「掟をもたらす者」という意味の「デーメーテール・テスモポロス」という別名がある。
主神・ゼウスの姉であり、”オリュンポス十二神”の一柱。
ゼウスが無理やり関係を迫ったことにより生まれたペルセポネーという娘がおり、溺愛している。
※「オリュンポス十二神」は『ギリシア(ギリシャ)神話』に登場する有力な12人の神々のこと。
神々の王であるゼウスを筆頭に、主に彼の血縁者で構成されている。
普段は温厚かつ慈悲深い性格の女神であり、彼女の機嫌が良いと地上の穀物が恵まれ「豊作」となるが、怒ると「凶作」に見舞われて「飢餓(ききん)」をもたらすとされた。
ハデスとの因縁 【冬が生まれた理由】
あるとき溺愛していた娘・ペルセポネーが冥界の神・ハデスに誘拐され、半ば強引にハデスの妻とされた。
(ゼウスがハデスにそうするよう唆(そそのか)した。)
ゼウスに猛抗議したが、
「冥界の神であるハデスならば夫として不釣合いではないだろう」
とゼウスは言い訳をし、ペルセポネーを強制的に嫁がせようとする。
これに激怒したデメテルは”豊穣神”の職務を放棄。
地上に作物が実らなくなり、大地は荒廃して「飢饉」や「混乱」が巻き起こった。
ゼウスは職務を果たすよう説得するが、「ペルセポネーの帰還がなければ職務を遂行しない」とデメテルが言い続けたため、やがて困り果てたゼウスはペルセポネーを地上に帰還させることにする。
そして約束通り彼女は地上に帰還したのだが、帰還の道中に「冥界のザクロ(ハデスに渡された)」を食べてしまったことを明るみにされる。
掟では”冥界の食物を食べたものは冥界の住人となる”定めがあり、そのことを告発されたペルセポネーは、「住人」となるだけでなくハデスの妻となることを決定されてしまう。
だが、デメテルはその汚いやり口を周りの神々も巻き込んで猛抗議した。
すると交渉の結果、ペルセポネーは”一年の1/3”を「冥界」で過ごし、残りの”2/3”は「地上」で過ごせるようになったのだった。
(このことで「掟をもたらす者」という別名がついた)
しかし、ペルセポネーが「冥界」にいる間は”怒りと悲しみのあまり職務を放棄する”ため、人間界に「冬」をもたらして「四季」を生む結果となったという。
女神転生シリーズにおいて
『ペルソナ2 罪(1999年)』にて”デメテール”名義で初登場。
現在のデザインは『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY(2017年)』からで、種族は”女神”。
「ハーベストですの」が口癖。
『真・女神転生Ⅴ(2021年)』にも登場しており、味方全体のHPを最大HPの上限を超えて全回復するという専用スキル「エレウシスの実り」を持ち、最上位の回復役として活躍する。
デメテルの関連動画
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イズン
イズンは『北欧神話』の女神。
※「北欧」はヨーロッパ北部地方のこと。
・「 デンマーク」
・「スウェーデン」
・「ノルウェー」
・「フィンランド」
・「アイスランド」
の5か国をさすことが多い
イドゥン、イズーナとも呼ばれ、”アース神族”に永遠の若さを約束する「黄金の林檎の管理者」でもある。
夫は詩(うた)の神・ブラギ。
その姿は「青空の様に真っ青な瞳」と「晴れやかで優しげな美少女」といったもので、「絶世の美女」として知られるフレイヤと並び、「アースガルズ」で”最も美しい女神”と評された。
また、一部を除いて「不老不死」ではない”アース神族”の神々において”アース神族”の神々が若く健康でいられるのは、イズンとその「魔法の林檎」の力があってのことであり重要な役割を持つ。
※「アース神族」はオーディンを長とする『北欧神話』の神々の系統。
性格は子供のように無邪気かつ、お人好し。
その性格が災いして騙されることが多く(特にロキ)、”巨人族”にさらわれて「黄金のリンゴ」が作れなくなるなど、”アース神族の神々”が「年老いる」事件が発生する逸話がある。
しかし、ロキが「神々と侮蔑(ぶべつ)の応酬」を繰り広げる『ロキの口論』ではロキに罵倒される夫・ブラギを庇い、イズン自身が「罵倒の対象」にされると上手く反論してロキを諌(いさ)めるという賢く強かな一面もあるなど決してバカではない。
基本的に神にも人間にも優しい為、『北欧神話』の良心的存在。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生Ⅴ(2021年)』。種族は”女神”。
リボンのついた赤いフードを被り、かぼちゃパンツをはいた赤ずきんちゃんのような服装のカワイ子ちゃん。
味方全体のHPを中回復し、3ターンの間、全能力を1段階上昇させる専用スキル「黄金のリンゴ」を持つ。
”二代目悪魔絵師”こと「土居政之(どい まさゆき)」氏によると、「林檎」をほしがる神々からチヤホヤされているイメージからアイドル的なルックスにしたとのこと。
イズンの関連動画
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サラスヴァティ
サラスヴァティは『インド神話』の「学問(がくもん)」と「叡智(えいち)」の女神。
名前には「水を持つもの」という意味があり、河の化身。
「64もの音楽」や「芸術」に通じているとされ、「ヴィーナー(琵琶)」を持った美女として描かれることが多い。
インド三大神の一人である創造神・ブラフマーの妻でもあり、日本では「七福神(しちふくじん)」のひとりである「弁財天(べんざいてん)」として知られている。
※「七福神(しちふくじん)」は、日本における富と幸せの象徴とされる神。
大変縁起が良い神様たちのことで、七人いる。
・恵比寿(えびす)
・大黒天(だいこくてん)
・毘沙門天(ビシャモンテン)
・弁財天(べんざいてん)
・布袋(ほてい)
・福禄寿(ふくろくじゅ)
・寿老人(じゅろうじん)
ブラフマーのストーカー
サラスヴァティはブラフマーにより当初は”娘”として創造されたが、あまりの美貌から一目惚れしてしまい、”娘”では無く”妻”として存在するよう懇願(こんがん)する。
そんな「創造主の懇願(こんがん)」に驚いて逃れようとするが、サラスヴァティを常に見ようと、ブラフマーは「前後左右の四方」に顔を作りだす。
そんな状況となったためさらに天を飛んで逃れようとしたサラスヴァティだったが、今度は4つの顔の上に更に「5つ目の顔(後にシヴァに切り落とされる)」を生み出したという。
やがて「執拗(しつよう)な求婚から逃れられない。」と観念したサラスヴァティは、遂にブラフマーと結婚したという。
(ストーカーの元祖)
女神転生シリーズにおいて
”女神”種族の中級レベルの悪魔。
メガテンシリーズでは回復役として活躍する。
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パールヴァティ
パールヴァティは、「ヒンドゥー教」においてもっとも崇拝を集めているシヴァの妃。
※「ヒンドゥー教」は、インド発祥の宗教。信者数は全世界で約11億人以上とされ、人口だけでみれば世界で第3位の宗教。
福の神・ガネーシャの母であり、その姿は大変美しく、様々な美の象徴とされている。
シヴァとパールヴァティのエピソード
シヴァにはかつて最初の妻であるサティという女性がいたが、死に別れてしまう。
その後サティが「転生」したのがパールヴァティであり、転生したあともシヴァと結婚するほどお互いに相思相愛であった。
非常に愛されていたが、修行に明け暮れるシヴァはパールヴァティをないがしろにすることも多かったという。
それをつまらなく思ったパールヴァティは、あるとき修行中のシヴァの両目をふさぐという「かまってちゃん」になると、なぜかシヴァの「第三の目」が開眼したらしい。
女神転生シリーズにおいて
”女神”種族で『真・女神転生Ⅱ(1994年)』にて初登場。
状態異常・回復・補助等で活躍。
『真・女神転生Ⅲ(2003年)』では前世であるサティーのレベルを上げるとパールヴァティに変化することができる。
シヴァ とパールヴァティを合体するとアルダーが誕生するのはメガテンシリーズのお約束。
パールヴァティの関連動画
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アルテミス
アルテミスは『ギリシア(ギリシャ)神話』に登場する”狩猟(しゅりょう)”と”貞潔(ていけつ)”を司る女神。
「月」も司り、日本では「月の女神」として有名。
『ギリシア(ギリシャ)神話』の主神・ゼウスと、愛人である”ティターン神族”の女性・レトとの子で、太陽神・アポロとは双子。
ゼウスに寵愛されており、”永遠の処女神でいる保証”や”多くの所持品”を授けられており、「オリュンポス十二神」の一柱でもある。
※「オリュンポス十二神」は、『ギリシア(ギリシャ)神話』に登場する有力な12人の神々のこと。
神々の王であるゼウスを筆頭に、主に彼の血縁者で構成されている。
容姿は真面目な面持ちである「金髪色白」の若い長身の女性とされ、「弓」と「矢」を持ち、「熊」や「鹿」と共に表現されることが多い。
さらに「矢をそそぐ女神」という称号を持ち、致死性のある「疫病」や「突然死をもたらす力」、「治癒の力」などを持っている。
性格はプライドが高く、純潔を重んじる堅物。
普段は冷静だが、逆鱗に触れると矢を降り注いで死をもたらしてくるなど恐ろしい神の側面を持つ。
その生涯は「独身」を通し、主に彼女と同じ「純潔」をまもることを誓わせたお供・ニンフ(ニュンペーとも呼ばれる。※乙女の姿をした精霊あるいは妖精)達とともに山野に狩りをして時を過ごしたという。
誕生
誕生の際に苦労しており、ゼウスの正妻であるヘラの嫉妬により、母・レトの「地上での出産」を禁じられてしまう。
レトはお産の場所を見つけることができず、世界中をさまよってようやくエーゲ海に浮かぶ「デロス島」という島を見つけだす。
そして9日間ものあいだ陣痛に苦しんだ末に、オリーブの枝の上で双子の兄妹であるアポロン(アポロ)とアルテミスを出産した。
(オリーブの枝の上は地上ではないので、ヘラも黙ったという。)
カリストの悲劇
お供のニンフの一人であるカリストはアルテミスにも引けを取らない美少女であったが、身を飾ることや色恋にはまるで興味を示さず、アルテミスに従って純潔を誓い、狩りに明け暮れる生活をしていた。
だがあるとき、その美しさゆえにゼウスがカリストに一目惚れする。
ゼウスは男性への警戒心の強いカリストに近づくため、自身の姿をアルテミスに変えて彼女を誘惑し、思いを遂げた。
しかしこの一件でカリストは妊娠してしまう。
彼女は男と交わったことが純潔を尊ぶアルテミスに知られるのを恐れてずっと隠していたが、月日が経ったある日の狩りの最中にアルテミス達と「沐浴(もくよく)」をすることとなる。
カリストも仲間入りを強要されたため渋々衣服を脱いだところ、お腹の大きさから妊娠をアルテミスに知られてしまい、彼女は怒りのあまり問答無用でカリストを雌熊(めすぐま)に変えて追放してしまった。
しかも問答無用で追放してしまったので、彼女を孕ませた張本人が自分の父であることを知ることは無かった。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『デジタル・デビル物語 女神転生(1987年)』と『デジタル・デビル物語 女神転生Ⅱ(1990年)』を1本にまとめたリメイク作である『旧約・女神転生(1995年)』。
デザインとしては古代の商業都市エペソスの市庁舎に祀られていたアルテミスの女神像がモチーフ。(おっぱいいっぱい)
その後は『ペルソナ2 罪(1999年)』・『ペルソナ2 罰(2000年)』の天野舞耶のペルソナとして登場。
他にも『デビルサマナー ソウルハッカーズ(1997年)』ではアルテミスのローマ名である「ダイアナ」名義で登場したり、Xbox用ゲームソフトの『真・女神転生 NINE(2002年)』、メガテンシリーズ初のオンラインゲーム『真・女神転生 IMAGINE(2007年)』でも登場している。
最近では『真・女神転生Ⅴ(2021年)』のDLCとしても登場。
最新Verはめちゃんこ可愛いが、メガテンではなくどちらかと言えばペルソナっぽい「副島 成記(そえじま しげのり)」氏デザイン。
アルテミスの関連動画
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パラスアテナ
パラスアテナは『ギリシア(ギリシャ)神話』の戦いの女神であり、”知恵”・”芸術”・”工芸”・”戦略”も司る「処女神」。
最高神・ゼウスとティーターン(ティターン)神族の女神・メティスの娘で、”オリュンポス十二神”の一柱。
正式名称はアテーナーだが、アテナの名で広く知られている。
(パラスは異名)
※「オリュンポス十二神」は、『ギリシア(ギリシャ)神話』に登場する有力な12人の神々のこと。
神々の王であるゼウスを筆頭に、主に彼の血縁者で構成されている。
概要
「ギリシャ」の首都・”アテネ”の守護神であり、彼女を祀る「パルテノン神殿」は非常に有名。
(「世界遺産」にも認定されている。)
その姿は頭に母・メティスの特別な加護を受けた「兜」、左手にはあらゆる「災厄」と「邪悪な力」をはねのける魔力を持った「アイギスの盾」、右手には「槍」を持ち、身体には強大な防護の力を持つ「鎧」を装着している。
※ちなみに「アイギスの盾」は英語で「イージス」と呼ばれ、アメリカ最強の艦艇・「イージス艦」の名前の由来はここから
戦いの女神だが、常に国家や家庭を守るための戦いしか行わず、己の欲望や闘争心からの戦いは決して起こさなかった。
ちなみにアテナの異名である”パラス”が付いた理由は二つの説がある。
一つ目は”ティーターン(ティターン)神族”と”オリュンポス神族”との大戦争・「ギガントマキア」において、自らが持つ巧みな戦略と優れた武具の力によって「巨人パラスを討ち取った勝利の記念」として付けられた説。
もう一つは「互いの実力を認め合う親友であった女神・パラスを修行の際に誤って殺してしまったこと」で、彼女のことを忘れない様にその名を自身の異名の一つとしたという。
誕生の逸話
ゼウスは彼女が生まれる前にある予言を受けており、メティスとの間に生まれる子供は最初に”母に似て智慧と勇気を持つ娘”が生まれ、次に”傲慢な息子”が生まれた後にゼウスの王権は彼らによって簒奪されるだろうというものである。
その後メティスが子供を身籠もると、ゼウスは妊娠した彼女を素早く飲み込みんで預言を防ごうとした。
ところが胎児はゼウスの身体の中で生き続けて成長し、ある時激しい頭痛を感じて耐えられなくなったため、息子である鍛冶神・ヘファイストスに「特製の斧」で頭を叩き割るよう命じる。
そうすると、中から成人した姿のアテナ(甲冑も纏っている)が誕生したのだった。
そしてアテナを生んだのはメティスではなく、ゼウス本人ということになったので予言は外れ、ゼウスによるオリュンポスの支配は揺らぎないものとなったという。
その後ゼウスは数々の自分の子供の中でも自ら産んだアテナを最も溺愛した。
女神転生シリーズにおいて
メガテンシリーズでは物理スキルを持つ脳筋女神として活躍。
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アナーヒター
アナーヒターは、『ペルシア(現在のイラン)神話』に登場する”河”や”水”を司る女神。
名前には「清浄(せいじょう)」という意味を持ち、「ゾロアスター教」では中級の位に位置する神。
※「ゾロアスター教」は、紀元前6〜7世紀に古代ペルシア(現在のイラン北東部)で成立したとされる宗教。
信者数は15万人程度とされる。
しかし主神である善の最高神・アフラ・マズダーや、太陽神・ミスラ(ミトラ)に匹敵するほどの人気を誇り、「ゾロアスター教」の三神の一人として数えられる女神である。
その姿は「黄金の装飾品」を纏い、帯を高く締めた「気高く美しい乙女」として描かれる。
さらに「四頭の白い獣が引く戦車(チャリオット)」に乗って、「悪魔」や「暴君」、「敵対勢力の悪意」を打ち砕く「軍神」とされた。
その他にも、全てを潤して命を育む源泉である「水」の特性から
・「健康」
・「子宝」
・「安産」
・「豊穣」
の神ともされ、「財産」や「土地」の増大をも司るという。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY(2017年)』。
追加ダンジョン「嘆きの胎」第一圏のボスとして登場し、種族は”天女”。
『真・女神転生Ⅴ(2021年)』では種族”女神”の仲魔として登場する。
関連動画
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スカアハ
スカアハは「アルスター物語群」という『ケルト神話』に登場する女神。
※「ケルト」は紀元前5世紀~紀元前1世紀までに「ヨーロッパ」の広範囲に居住していた民族のこと。
国名ではない。
作中では7つの城壁と9つの柵を備えた「影の国」を統べる異界の女王であり、「予言の力」を持った「呪術師」かつ「武芸の達人」。
彼女の「勇名」を慕って訪ねてくる若者を修行させ、「戦いの秘術」と「武器」を授けていた。
とくに有名なのはクー・フーリンが彼女の教え子であり、彼に「魔槍ゲイボルグ」を授けたのはスカアハである。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生デビルサマナー(1995年)』。
種族は全シリーズ通して”女神”。
正座したまま浮かぶという独特の姿勢を貫いており、悪魔絵師「金子一馬」氏によると
「武道の達人って、正座した状態で背後から襲撃されてもナベの蓋とかで防いでそう」
というイメージが元らしい。
シリーズでは弟子に当たるクー・フーリンと絡んだイベントが多く存在し、両者の繋がりがよく描かれる。
スカアハの関連動画
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フォルトゥナ
正式名称はフォルトゥーナ。
『ローマ神話』に登場する運命の女神で、人々の「幸運」と「不運」を決めるという。
その姿は
運命を操るための「車輪(舵)」を携え、
運命が定まらないことを象徴する「不安定な球体」に乗り、
幸運の逃げやすさを象徴する”羽根の生えた靴”を履き、
幸福が満ちることのないことを象徴する”底の抜けた壺”を持ち、
”後ろ髪”がなく”前髪しかない女神”だという。
この”前髪しかない”というのは、「チャンスは後からでは掴めない」ということを表している。
幸運の女神には前髪しかないので、向かってくるときに掴まなければならない。
通り過ぎてから慌てて捕まえようとしても、後ろ髪がないので掴むことが出来ない。
そんな教訓がある。
「運命の車輪」によって特定の人間には”幸運と成功”を導くが、それ以外の人々には”相応の不運”を導くとされた。
ちなみに英語の「Fortune(運命)」の語源とされ、『ギリシア神話』の運命を司る女神・テュケーと同一視される。
また、「タロットカード」の10番目である「運命の輪」はフォルトゥナがモデルとされている。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『デビルサマナー ソウルハッカーズ(1997年)』。
頭にかぶった白いスカーフから前髪だけを垂らし、胴体に車輪を備えた“運命の女神”といったデザイン。
しかもちゃんと前髪しかない。
関連動画
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アリアンロッド
アリアンロッドは『ケルト神話(ウェールズ神話)』に登場する”時間”と”月”を司る女神。
※「ケルト」は紀元前5世紀~紀元前1世紀までに「ヨーロッパ」の広範囲に居住していた民族のこと。
国名ではない。
時の象徴である「銀の車輪」を永遠に回し続けることから名前には「白銀の車輪」の意味を持ち、その「銀の車輪」で死者を「楽園の月」へと導いたとされる。
主に「ウェールズ」で信仰を集め、現在でも満月となる日には彼女を讃える祭事が行われる地域もある。
※「ウェールズ」は「イギリス」を構成する4つの連合王国の中の1つ。
イギリス南西部に位置する。
※「イギリス」は連合国家の総称であり、
・「イングランド」
・「ウェールズ」
・「スコットランド」
・「北アイルランド」
の4つの「国」で構成されている。
ちなみに正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」であり、「イギリス」と呼んでいるのは日本だけ。
女神転生シリーズにおいて
初登場は『真・女神転生Ⅱ(1994年)』。
白銀の鎧に身を包んだ金髪女性のデザイン。
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